マイナーな食べ物紹介。
今回はお正月時期に食される縁起物食材、ちょろぎ。
10年くらい前、当時勤めていた会社から、
仕事納めの際に羽振りよく支給されたおせちの折詰。
そのなかに紅白の見慣れぬ物体を見つけた。
それがちょろぎとの初遭遇だった。
それからというもの、年末になるとスーパーでそれを探し、
毎年正月に味わうようになった。
おせち用に販売されていたちょろぎ。
食紅で真っ赤に染色されていた。
オーソドックスな酢漬け調味されていた。
チョロギは中国原産のシソ科の植物。
その根塊(地下茎らしい)が、イモムシというかサナギのような、節くれ立った独特な形状に育つ。
見る人によっては、ちょっとグロテスクに見えてしまうかもしれない。
これを茹でたり、酢漬けにして食べる。
カリカリ,シャキシャキしていて、ラッキョウやユリ根みたいな、
小気味の良い歯ごたえの食感が特長。
味は、少し辛味があるそうだが、
自分はこれまでに酢漬けしか食べたことがないのでよく判らない。
まあ、味よりもその見た目とともに、歯ごたえや食感を楽しむ食材だ。
黒豆や田作りなどとともに、おせち料理の一品になる。
ちょろぎは中国語そのままで伝わっており、様々な漢字が充てられている。
自分が最初に知った漢字表記は、“長老喜”。
文字どおり、長寿を喜ぶという意味。
このようなあて字から、縁起物としておせち料理に入れられる。
より縁起良く見せるため、本来は白いのだが、食紅や赤ジソなどで赤色に染められる。
染めたものと、染めていないものを混合で紅白で添えられていることも。
こちらは、赤ジソで染められていた。
味もシソの影響で、梅干しっぽい味。
西日本では収穫期が秋から冬なので、この時期に出回ることが多く、
やはり正月向けに出荷されることがほとんどのようで、
ちょろぎを味わうのは、今くらいがベスト(もう遅いか?)。
だが、そんなちょろぎが、お菓子として売られているのを発見した。
愛嬌のある?キャラクター。
ポケモンに居そうだ。
ちょろぎをかわいくキャラクター化したものが、パッケージにイラストされていて、
そのロゴやデザイン、ローカロリーでヘルシーなのを謳っているのをみると、
女性をターゲットに販売された商品だろう。
確か100円程度で、とても安価だったので買ってみた。
これも食紅で真っ赤。
お菓子だと思ってバカにできないクォリティだった。
シャリシャリしてて、梅の味が利いていて美味しい。
量的におせち用に購入したもの(一枚目の写真)と変わらないにも関わらず、
値段が1/4程度というのも魅力的。
ただし原料のちょろぎが中国産。
価格差の要因はこれか?
パッケージにわざわざ“国内加工”と表示してあるのがなんとも。
でも実際ほとんどが中国からの輸入だとか。
ユリ根,ちょろぎ・・・、
あと食べたことのない根モノ・・・、
くわいと、セルリアック!
このふたつもいつか食べてみたい。
カタチがドラクエのアイツにそっくりなのがあったので思わず作ってみた。
だが、うまいこと海苔が切れず顔が似ない・・・。
キャラ弁作るひとって凄いや。
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