先日、映画を観てきた。
野村萬斎 主演のサイコサスペンス、"スキャナー 記憶のカケラをよむ男"だ。
脚本は、テレビドラマの相棒シリーズや、リーガル・ハイ、
映画では、ALWAYS 三丁目の夕日シリーズや、探偵はBARにいるシリーズなど、
人気作を数多く手掛けた古沢良太氏。
キャッチコピーは、"真実はこの「手」が知っている。"
まず、本来ならば絶対観なかったであろう映画。
というのも、準主演でキャスティングされている、雨上がり決死隊の宮迫博之が大嫌い。
もう終わっちゃったけれど、リンカーンとか、看板番組であるアメトークとか、
彼が出演する好きなバラエティ番組は多いのだけど、どうにもこのひとが嫌い。
理由はパッと思いつかないのだけど、
キャラ作りなのかもしれないが、やっぱり暴力的なのが要因かもしれない。
野村萬斎演じる、主人公の仙石、
アフリカンシクリッドを飼育するマニアっぷりに思わずニヤニヤしてしまった。
だが、主演の野村萬斎には興味があった。
まだ娘が小さい頃、NHKの教育番組を一緒に観ていて衝撃が走る。
「ややこしや~!ややこしや!」
狂言師・野村萬斎を初めて観た瞬間だった。
なんだこれ?
今の教育って、幼児向けにこんなんやってんの!?
こんなん誰が観んだよ!
苦笑して突っ込んでいたが、テレビに食い入る娘。
娘だけじゃなかった。
「ややこしや!」を連呼する幼稚園児たち。
彼の狂言は、世の幼児たちを惹きつけていた・・・!
そんな野村萬斎、映画、のぼうの城を観て再び衝撃を受ける。
これは狂言師の彼だからこそ演じられたキャラクターであり、映像化できた作品だ!
狂言というものに全く興味がなかった。
いや、今でもさして興味はないのだけど、
歌舞伎だとか、能,狂言、日本の伝統芸能にまるで興味がなく、
またそれに属する人たちにも興味を抱くこともない。
歌舞伎役者のなかには、中村獅童や市川海老蔵など、
(そういや香川照之もか)
映画で馴染みのあるひとは多いけれど、
狂言師となると、今のところ野村萬斎氏しか思い浮かばない。
というか、それ以外の狂言師の方を知らない。
(南原清隆は違うよね?)
そうして観た、このスキャナーの予告編。
手をかざして、物に宿るヒトの記憶を探る?
ハラハラドキドキのサスペンスでも、
超絶能力のイケメンが主演のうさんくさいサイコスリラーでもなく、
おどおどした おっさんが地味な能力で難事件に挑む・・・。
これは面白そうだ!
というわけで、公開されてすぐに観に行った。
変わったショーで、かつて一世を風靡したお笑いコンビ、マイティーズ。
ラメ入りジャケットに蝶ネクタイ姿、軽妙なトークでショーを進行する丸山(宮迫博之と)、
探偵の格好をして、その特殊能力で観客を夢中にさせる、仙石(野村萬斎)の二人組。
仙石は物や場所に触れ、それに宿る人の思念を読み取る(スキャン)ことができる特殊能力の持ち主。
その能力を活かし、指輪やバッグなど、観客から借りた所有物から、
それに宿る持ち主の記憶、エピソードを再現して披露する。
恋人,夫婦・・・表向きは幸せそうだが、
見えてくるのは人々の表裏のある あまりに酷い実情ばかり。
元々人間不信だった仙石はショーを途中で投げ出すこともしばしば。
さらにインチキ呼ばわりされはじめ人気は急落。
仙石はとうとう仕事を放棄し、マイティーズは事実上、解散状態。
残った丸山はひとりで細々とトークで営業活動するものの、
仕事はゼロで借金取りにおびえる毎日。
とうとう事務所の社長から、契約解除を通告されてしまう。
事務所で丸山と社長が揉めているところへ、ひとりの少女が訪ねてくる。
少女の名前は秋山亜美(杉咲花)。
都内の音楽学校に通う高校生。
ピアノを習っている彼女だが、その先生が行方不明だという。
警察はきちんと捜査してくれないため、マイティーズに行方を探してほしいと依頼してきた。
彼女の先生、沢村雪絵(木村文乃)は、マイティーズの大ファンだという。
そのため、亜美は仙石の持つ能力で、雪絵を捜して欲しいと頼む。
亜美が提示した依頼料に、社長の峠(高畑淳子)はその依頼を引き受ける。
丸山に引きこもっている仙石を説得して、この仕事をやるように命令する。
嫌々ながら仙石の自宅へ亜美を連れていく丸山。
喧嘩別れした格好で、もう何年も会っていない相方。
案の定、門前払いされそうになるも、亜美のおかげで部屋へ入ることができた。
雪絵の所持品を仙石に渡し、必死に捜索してくれるよう頼むが、頑なに断る仙石。
いくら必死に頼んでも拒否し続ける仙石、とうとう亜美は諦めて部屋を出る。
仙石の部屋に爪やすりが落ちていた。
亜美が持ってきた雪絵の所持品のうちのひとつ。
それを手にとって、なんとなくスキャンしてみると・・・・!
きれいな女性が自分の手をとり、優しく語りかけてくる。
自分を励ましてくれるような・・・応援してくれるような・・・。
仙石はその女性が気になってしまい眠れなくなる。
そして仙石から丸山へ連絡が。
持ち主のことが気になって眠れなくなってしまったから、仕方なく協力する・・・。
そういう理由で、雪絵の捜索依頼を受けることに。
こうして、亜美と丸山、そして仙石の三人で、雪絵の捜索が開始される。
失踪現場とされる、自転車が放置されていた場所、
現場に残されていた自転車、それらをスキャンしていくうち、
何者かに誘拐・拉致されたことが判った!
白いワゴン車,注射器,そして・・・白いワンピース姿の長い黒髪の女・・・。
仙石の証言を元に、その女の似顔絵を作成し、
白いワゴン車などの情報も添え、警視庁へとそれを直送。
すると・・・別の事件を捜査中だった刑事の目に留まる。
雪絵の失踪事件以前に、同一の容疑者によるものと思われる、
誘拐・殺人事件が二件起きていた!
しかもその容疑者が、仙石がスキャンした人物像と一致。
若きエリート刑事、佐々部(安田章大)を加え、事件の真相を探ろうとするが、
丸山と仙石は命を狙われ、そして真相が明かされたとき、亜美の身にも危険が迫っていた―。
なかなか面白かった。
悪く言えば、二時間のミステリードラマ。
映画である必要性はないかもしれないが、面白かったのは事実。
真犯人やその動機とか、相棒の脚本のひとらしいなあと思った。
あまりテレビドラマを観ない自分には新鮮で面白かった。
また主人公の仙石の持つ特殊能力、
よくある若者向けドラマみたいな万能なものではない。
あくまでも人の記憶や思念を読み取るだけなので、
幼い頃に自分で書き換えてしまった偽りの記憶や、
薬物などによって見せられた幻覚なども忠実に読み取ってしまう。
そのため、それで犯人像などを狂わされてしまったりもする。
そこらへんの設定なんかが、巧いなあと思った。
野村萬斎はすごく良かった!
これは新境地を開いた。
陰陽師やのぼうの城で観た、活きいきとした姿ではなく、
今回のキャラクターは人目をはばかり、おどおどした人間不信の仙石。
喋り方もボソボソと吐きだすようで、狂言の発声とは真逆。
しかもスキャンするときの、あたかも変態のような仕草。
デカワンコで物の匂いを嗅ぐ、多部未華子を思い出した。
狂言師に対し、固いイメージを抱いていたが、こういうのもできるんだなと。
宮迫博之、嫌いだけど演技は良かったと思う。
ラストのアクションシーンは、なかなか白熱したものがあった。
冒頭の借金取りとのやり取りも巧かった。
声優業の方も、他のタレントよりも上手いと思うので、今後もこういう仕事が増えると思う。
でも、嫌いなんだよな。
杉咲花ちゃん。
すごくいい演技していた。
そしてすごく童顔だなあと思った。
この顔で18歳はないだろ!
劇中で18歳って言ってたのに、「どうみても中学生だろ!」って心の中で突っ込んだのだけど、
実年齢も同じと知って驚愕した。
ちょっと高畑充希ちゃんに似てるな~って思っていたら、
高畑充希ちゃんが主演している、NHKの連続ドラマ、とと姉ちゃんで、この子が妹の役をやっていた!
やっぱ似てるよな。
木村文乃、純粋にきれいなひとだなあ。
こんな人に爪削られたい!
(実際、爪削るの大嫌い・・・あの感触が苦手)
冒頭で拉致されてしまうので、それ以降の登場は、仙石の脳裏にイメージとして度々現れる。
拘束されて、拷問を受けるシーンもあったりするので、
彼女のファンで、そっち系の趣味のある人は興奮することうけ合い。
推理モノ探偵モノが好きで、真面目なサスペンスが好きな人には向かないが、
トンデモ設定のサイコサスペンス好きの人は観て損はない。
子ども向けのテレビドラマのように、派手で強力なトンデモ能力ではないが、
それがまたシリアスっぽくしていて、なおかつコミカルでもあるので面白い。
しかし古沢氏の脚本、面白いな。
探偵はBARにいる、スルーするんじゃなかった。
あの映画公開当時、大泉洋も松田龍平も、あまり好きじゃなくて観なかったんだよな。
今度機会あったら観てみよう。
映画パンフレットの巻末にはクライマックスのことに触れていて、真犯人のことも書かれている。
そのためネタバレ防止の注意書きとともに、封緘シールが貼られ閉じられていた。
問題の変態シーン。
お久しぶりです。
最近の映画、ドラマはわからないですが、
野村萬斎さん良いですよね!
あの独特の演技、語り口調がとても印象に残ります。
私が初めて映像作品で観たのは大河ドラマ「花の乱」の 細川勝元 役でした。
やっぱり能楽師らしい独特の演技がとても強烈に残ってます(雰囲気的に怪演に近い)
勝元の敵役 山名宗全 が歌舞伎の萬屋錦之介、将軍 足利義政が市川團十郎(若い時役が息子の えびぞー)主人公の父親が松本幸四郎(ちなみに主人公の若い時役が 松たか子)と、やたらとそちら系の役者さんが多かったです。
なので、彼らのやり取りは能楽、歌舞伎っぽさがありました。
強烈な印象に残ってますが、「花の乱」の視聴率は散々だったみたいですが……
コメントありがとうございます。
実を言うと野村萬斎さん、あまり好きじゃあなかったんです。
狂言師たる所以か、あの独特の立ち振舞いと台詞の発声方法、
すごく くどく感じて違和感があったんです。
陰陽師とかでそう感じていたのですが、あれは役が役だったので、
ああいう演技が求められて白羽の矢が立ったのだと思っているのですが、
やっぱり大袈裟というか、雰囲気が別の空間みたくなって違和感を感じました。
のぼうの城でも、やっぱりそんな芝居でしたが、
農民と触れ合うシーンや家臣に駄々をこねるシーンなどで、
いくらか仰々しさが緩和されているのが見られ、
ラストの船上での能楽のシーンは素晴らしくて、
これはこの人じゃなきゃ務まらなかった役だな!
・・と、野村萬斎さんの魅力に気付かされた瞬間でした。
というわけで、彼が好きならば、このスキャナーは絶対にお勧めです。
内容もたぶんKeiさん好きそう。
ただ、自分と同じで宮迫にアレルギーありそう・・・。
「花の乱」はまったく観た覚えがないうえに、タイトルも知らなかったです。
調べてみたら、’94年!
自分は まだ高校生でした。
当時ガンダム一色で、大河ドラマはおろか、
歴史物にまるで関心がなかった・・・。
応仁の乱を画いた作品とかで、これは観たいですね。
当時はまだ野村萬斎さんも20代で初々しかったのではないでしょうか。
昨年の「花燃ゆ」はけっきょく、ほとんど観ませんでしたが、
今年の「真田丸」は二話ほど観損ねましたが、一応観ています。
三谷タッチが面白くもあり邪魔でもあり、
まあ、なんだかんだで面白くて観ています。
40半ばのおっさん二人が、15・6の若武者兄弟を演じているのに無理がありますが・・・。
個人的に病弱でKYな昌幸の嫁さんが気に入っているのですが、そろそろ退場っぽい?
あと、ドラクエの書き置きメモで気になったんですが、
自宅の家財を他のプレイヤーに ごっそり持ってかれたってことですか?
使用設定いかんでは、そんなこともできるのか!?
×昌幸の嫁さん ○信幸の嫁さん
Keiさんならば間違いに気づくと思うけれど、念のため。
お返事が遅くなりました。
花の乱は「一休さん」が出番も多く印象に残ってます。
配役の奥田瑛二さん、まんま肖像画の一休さんでした。
自分もガンダムデビューは遅く
中学の頃、友人に借りてみた0083が初ガンダムてしたね!
一応、再放送かなんかでガンダムとZはちらみしたことはありました。
当時、
連邦、ガンダム=正義
ジオン、ザク=悪
という予備知識、先入観しかなかったので
ストーリーがはじめよくわからなかったのを覚えてます。
真田丸は面白いですね!
個人的に武田勝頼の哀愁を帯びた演技に惹かれました。2話しか出番無いですが…
信幸(信之)の奥さん(おこう)ですね。いいキャラしてますね!
長篠の戦いで戦死した昌幸の兄真田信綱の娘さんで、この時代にはよくあるイトコ婚なんですよね。
子供も産まれるみたいで、このままフェードアウトはしないみたいですね。
ドラクエ10は家の設定で勝手に持ってけるようになるみたいです…
特に説明も無いし分からない人も多いみたいですね。
自分は家具の移動が誰でも出来るのだと誤解しておりました。
今まで何作かオンゲーやってますが、PKができない作品以外で他人の持物を取っていける仕様は初めてです。
スマホアプリで福引まわして集めた思い入れのある家具だったのでちょっとへこんでます…
コメントありがとうございます。
一休宗純の配役が、奥田瑛二さんと聞いて、
肖像画にソックリというのが納得できます。
あの頬のこけ具合と無精ひげ、まんまそうですね。
さぞ飄々としたキャラだったんでしょう。
真田丸のおこうさん、ここでコメントした後に調べたら、
稲姫が正室になった後、側室になったということで、
あ、じゃあ退場はないと安心していたら、前回放送のあの流れですよ。
ええー!側室ならずに強制退場!?
残念に思っていたら・・・まさかの侍女になってそのまま登場。
三谷脚本むちゃくちゃや。
しかし大泉洋と吉田羊。
ダブルようで夫婦役とか、これ三谷幸喜、絶対なにか狙ってますよね。
あと本多忠勝役の藤岡弘、氏がすごい。
前々回の娘を真田に出せという家康の命を聞いて、
すぐに静かに涙を流すところや、
前回の娘を届けたのち、鼻水垂らしながらむせび泣くシーン。
ただただ凄いです。
ドラクエⅩの家具の件、調べたら家具設定でそうできるみたいですね。
なんでもサブキャラ間とかでアイテムの受け渡しを簡単にできるよう、
そういう仕様になっているそうですが・・・。
自分はタンスの中身だけが持ちだし自由で、
さすがに家具は、設置や配置替えだけだと思ってました・・・。
あと"PK"って何?
ネスさんが使う超能力?
一部のオンラインゲームで行うことができる、相手を殺しちゃう行為です。
正直自分は苦手です。
昔友人に誘われてやったウルティマオンラインというゲームで、
はじめたばかりでフィールドで木こりをしていたら、
集団にボコボコにされて、そっこう辞めたことがありました…
確かまわりを壁で塞がれて逃げれないようにされて炎魔法で焼き殺された記憶…
光栄の大航海時代Onlineってのもやりましたが、
こちらも海賊行為としてPKを容認しているゲームでした。
交易が楽しくてじゃんじゃんお金稼ぎしてたら、
海賊プレイヤーに襲われて、積荷とあり金全部奪われて、
こちらも長続きしませんでした…
ドラクエ10ではコロシアム?だったかで出来るんでしたっけ?
やっと事はないですが…
FF11でもドラクエのように特別な部屋に行かないとできませんが、モンスターを使ったMPKというのがありました。
故意にやると最悪アカウントバンされることもあるみたいです。
コメントありがとうございます。
PKってそんな意味だったんですか。
サバゲーおたくとかが好きそうなシステムですね。
そんなシステムのゲーム、自分は絶対やんないな・・・。
それらと比較したら、ドラクエⅩのコロシアムなんて可愛いもんです。
まず負けようが、まったく被害がない。
勝った側にも、なんの益もないんですが、
対人バトルを純粋に楽しめるプレイヤーや、
上のランクを取得して悦に入れる人はハマっているようです。
だからといって自分は、コロシアムなんか絶対にやりませんけどね。
ただ、ふと思うけれど、殴ったり殺したりって暴力的なわけじゃないですが、
乗っ取り,破産,独占,etc・・・。
冷静に考えたら桃鉄もある種すごいゲームなんですよね。
対人で罵声浴び、切断抜けされ、2ちゃんで晒された記憶が蘇ってきました・・・