先日の休みに息子と映画を観に行った。
夏休み恒例のポケモン映画、"光輪(リング)の超魔神フーパ"だ。
同時上映は"ピカチュウとポケモンおんがくたい"。
監督はいつもの湯山邦彦 氏。
ポケモン映画 通算18作目、キャッチコピーは"あらたな伝説のおでましだ!"。
今回も前売特典として、伝説のポケモンがもらえるようになっていた。
なのでポケモン好きの息子のために、親子ペア券をかなり前から購入。
今回は前売券を買うと、伝説のポケモンが合計三体ももらえるってんで、プレイ中のキッズにはたまらない。
まず付属のコードで、創造神ともいうべきポケモン、アルセウスがもらえ、
同じく付属の引換券で提携店舗にて、6種の伝説ポケモンから好きな一体が選べる。
そして最後は劇場内の配信で今回の主役ポケモン、フーパがもらえる。
さらにセブンイレブンで映画と連動したキャンペーンが開催されていて、
期間中、二体のポケモンがもらえ、プレイしているユーザーにとってはたまらない。
・・・と思うのだが。
ポケモンのプレイをやめて久しい息子。
鑑賞予定の日に、3DSとソフトを持ってきていない。
じゃあ観に行くのは今度にするから、忘れないように持ってくるよう言っていたのに、また持ってくるのを忘れる。
よくよく訊くと、宿題,お手伝いそっちのけでゲームのし過ぎで、
元妻から3DS一式取り上げられているとのこと。
映画を観るときだけ一時的に3DSを返してやってはくれまいか?
元妻に事情を説明して、息子に一時的に3DS返還を取り付けた。
ちょうど盆休みで元妻も実家に帰って来るから、そのときに持ってくると言っていたが、
まあ見事にそれを忘れてやがる・・・。
「別に要らんき、もういいよ。」
ぐずぐずしていたら夏休みも終わってしまう。
フーパは諦めて、映画を観に行った。
あんだけ夢中になっていたのに、うちの息子、冷めるの早い。
ただ、この映画はすごく観たかったという。
こないだ「どっちでもいい。」とか言っていたくせに。
砂漠のオアシスにあるポケモンセンターに立ち寄っていたサトシ(松本梨香)達。
そこで、イタズラ好きのポケモン、フーパ(釘宮理恵)と出会う。
好奇心旺盛なフーパとサトシ達はすぐに仲良くなり、
一行の目的地だった砂漠の都市、デセルシティへも、
フーパの不思議なリングによって、ワープしたかのように到着する。
フーパが身に付けているリングには時空を歪める力を持ち、
遠く離れていても、あらゆるものを自在に移動させることができた。
ただし、ある事情があって、フーパ自身だけはこのリングを行き来することができなかった。
デセルシティでフーパの面倒をみているという少女、メアリ(中川翔子)と出会う。
メアリとフーパと、くつろぎ談笑していると、メアリの兄、バルザ(藤原竜也)が現れる。
バルザもまた、メアリと共にフーパの面倒を見ていた。
だが様子がおかしいバルザ。
手にした壺を差し出すと、その栓を抜いた。
壺の中から黒い煙が現れ、フーパの体を包み込む。
悶絶するフーパ、みるみる体が巨大化し、いかつい姿へと変貌する。
100年前、戒めを受けて、その強大な力を壺に封じられていたフーパ。
その力が解き放たれ、本来の姿に戻ったのだった。
フーパが本来の姿に戻れたことに歓喜するメアリ。
だが、正気になった兄のバルザは危険に気付く。
バルザは壺に封印されていたフーパの力に操られていた。
フーパの力は封印されていた100年の間に怒りを募らせ、
その怒りがフーパ本体の意識も乗っ取ってしまい、
その場で暴れ出し、無差別な破壊活動をはじめる。
バルザ兄妹の力によって、フーパから怒りを追い払い、
フーパ自身はまた小さな戒められし姿になるも、
本体から追い出された怒りは、黒い影をまとったまま実体化し、
超魔神フーパ(山寺宏一)として、フーパを付け狙う。
封印していた壺がロケット団によって破壊されてしまい、
バルザ兄妹は再び力を封印する壺を作ることに。
壺ができるまでの間、サトシとピカチュウはフーパを守りながら街中を逃げまどう。
逃げながらフーパは、リングから強力な助っ人を召喚する。
海の神と称えられる伝説のポケモン、ルギアだ!
ルギアが超魔神フーパを食い止めている間に、
バルザとメアリは、ポケモン達の力を借りて封印の壺を制作する。
その間、サトシ達はあちこちへと逃げ惑うも、
リングを駆使して執拗に追ってくる超魔神フーパ。
サトシ達を守ってくれていたルギアも、
超魔神フーパの巧みなリングさばきによって、元居た海へと戻されてしまう。
サトシがフーパに「とびっきり速いポケモンを連れてきてくれ!」と新たな召喚を頼む。
そう言われてフーパは、今度はリングから、ラティアス,ラティオス、そして黒いレックウザを召喚!
それにまたがって逃げるサトシ達。
だが、超魔神フーパは負けじと、身に付けている6つのリングからポケモンを召喚する。
グラードン,カイオーガ,ディアルガ,パルキア,ギラティナ,そしてキュレム!!”
伝説VS伝説、超弩級のバトルが市街地で激しく繰り広げられる!
サトシ達は無事に超魔神フーパから、フーパを守りきることができるのか!?
バルザ達は壺を完成させて、怒り狂う力を封印することができるのか!?
あんまり期待していなかったのに、なかなかどうして面白かった。
もう公開前から伝説ポケモンのオンパレードみたいな宣伝で、
とうとうポケモンも、こうまでしないと観客動員できなくなっちゃったのか・・・。
なんてふうに思っていたし、
新しい幻のポケモン、フーパもあまり魅力的に見えなくて、
そもそも、ポケモンX/Yも、オメガルビー/アルファサファイアもやってなくて、
新しいポケモンや登場人物にも思い入れがなくて、乗り気ではなかった。
まあ息子のためにと思って鑑賞に付き合ったのだが、意外と面白かった。
伝説ポケモン達の、ほとんどが怪獣級の大きさなので、
それが市街地でビルを破壊しながら戦うのだから、
ウルトラマンとかゴジラとか、さながら怪獣の戦いを観ているようで恥ずかしながら興奮した。
個人的に思い入れのある、ルギアとキュレムがなかなかの活躍で満足。
それにしても、これ死者何人出てるんだよ?
間違いなく数百人規模で死者出てるよな?
市街地でポケモンバトルはいけない。
「ルギアが超強かったやん!」
「キュレムとかグラードンとか、同志討ちしよったやん!」
「最後、建設作業のひとたち要らんやん!?」
「ヒポポタスの声しよったひと、名前知らんけどアゴの尖った芸人さんなんばい!!」
息子も大満足だったようで、鑑賞後、興奮冷めやらぬ様子で話しかけてくる。
当初乗り気じゃなかったけれど、観させてよかった。
あと、ヒポポタスの声優、後から調べたら柔道の篠原信一だった。
もう柔道辞めちゃってるけど、お笑い芸人じゃねえよ。
伝説のポケモン以外に個人的に気に入ったのが、上でも触れているヒポポタス。
モブ出演から突如、重大任務を担うというポケモン。
初登場ゲームは知らないし思い入れがないけれど、なんか愛嬌あっていいな。
あとは、ポケモンセンターに、ラッキーでもハピナスでもタブンネでもなく、
看護師?さんの助手で、プクリンちゃんが居たこと。
スマブラでもよく使うけれど、プリン系統好きだわ~。
それからソーナンス。
どいつの攻撃か覚えていないけれど、
伝説ポケモンの放った巨大なエネルギー弾をミラーコート?で跳ね返す!
さすがです、ソーナンスさん!
人物キャラで、メアリちゃんも気に入った。
あのエキゾチックな容姿がいい。
しかし毎回観て思うけれど、ポケモンって凄いよな。
なんというか20年の歴史の重みというか、蓄積されたものが感じられるわ。
そうそう、隣には二十歳前後のカップルが鑑賞していた。
容姿も、おたくカップルのそれではなく、いまどきのチャラ男とギャルっぽい女。
なんとも似つかわしくなかったけれど、この世代だと小さな頃にやったゲームが、
ルビー/サファイア,ダイヤモンド/パールあたりかもしれないから、
もしポケモンやっていたのなら、登場ポケモン、ドンピシャ世代か。
終わったあと、二人で何やら楽しげに会話していたので満足したようだ。
幅広い層に支持されるところもポケモンならではだと思う。
来年の予告は、まったく判らないシルエットが出たけれど、
なにかのメガシンカかしら?
来年の鑑賞も息子次第だな。
同時上映は、ピカチュウとポケモンおんがくたい。
完全に幼児むけ・・・。
ナレーションは小野寺の弟・小野寺の姉でぞっこんになった山本美月ちゃん。
鑑賞記念にもらえた、フーパのトレッタとカード。
二人分もらえたので、おおきいおともだちももらえるようだ。
前売券購入時にもらえた、ポケモン引換券と特製クリアファイル。
クリアファイルは中敷きをはずすと、伝説のポケモンたちが"おでまし"する。
初期のチラシ。
フーパの姿はない。
もしかすると中央の皆既日食みたいなのがフーパのリングなのかもしれない。
昨年観た、破壊の繭とディアシーの最後でも、予告で写ったのはグラードンとカイオーガだったんだよな。
だから今年の映画は、この2体プラス レックウザがメインだと思っていた。
パンフレットに載っていた広告のなかに凄いものを発見!
"全世界待望"て・・・。
アニメデザインじゃなくて、最初の赤/緑のいぶし銀のデザイン・・・ちょっと欲しくなった。
完全受注制か・・・。
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