※この記事にはアダルトな言葉や、ワイセツな表現が有ります。
これらが苦手な方は、お読みにならないようお願いします。
先日、森山未來 主演の映画、“モテキ”を観てきた。
原作は漫画。
先に深夜ドラマ化され、放映されていたようだがまったく観ておらず、
ただ、劇場に置かれていたチラシを見て、これは面白そうだと思い、
すぐに前売券を購入していた。
そして何の知識もないまま観に行った。
映画化に伴い、原作者の久保ミツロウ氏(女性らしい)が、
新たにストーリーを書き起こし、ドラマと同じキャスト・スタッフで作り上げた、
ドラマ版から一年後という設定。
森山未來 演じる恋愛ベタのさえない男、藤本幸世。
モテたい彼女欲しいセックスがしたい・・・でもどうせ自分なんて。
派遣を切られ、日々悶々としつつ 、まずは就職だと面接に行く。
色々ありつつも、見事 入社することができ、念願のライターとなった幸世。
得意分野のサブカルチャーを題材にする仕事にやりがいを感じつつも、
やはり彼女が居ないこと、セカンド童貞であることに劣等感を抱き、
またその理由で、上司や同僚からちょくちょくからかわれる。
ツイッターで、愚痴やぼやきばかりつぶやいていると、
あるとき、見知らぬ人から返信(リプライっていうんだっけ?)される。
ツイッターのやり取りで、音楽やサブカルの趣味が凄く一致し、意気投合して会うことに。
やってきたのは、恐ろしいほどの美女・みゆき(長澤まさみ)だった。
しかもモテない自分に好意を持って接してくる。
相手はてっきり男だと思っていた幸世はドギマギしてしまう。
一目惚れした幸世は、みゆきにアタックしようとするが・・・・。
みゆきの親友・るみ子(麻生久美子)にも好意を抱かれ、
上司に連れて行ってもらった、バーのオネエちゃん(仲里依紗)にも逆プロポーズされ、
再び“モテキ(モテ期)”が訪れる。
恋愛ベタの男が、再び夢のような状況に置かれ、
悩みもがき苦悶しながら、本当の恋愛を探る。
けっこう面白かった。
森山未來、彼の出演作は初めて観たが、さすがに演技は凄かった。
武田鉄矢が彼のデビュー時から大絶賛していただけある。
(武田鉄矢はもともと俳優ではないが・・・)
オープニングの“女御輿”は圧巻だった。
メインの女優4人と、多数のきれいなおネエちゃんらに囲まれ、御輿の上で雄叫びあげる幸世。
絢爛豪華、酒池肉林、きらびやかで美しく、そしてなんともバカバカしい。
“天地を喰らう”の董卓が、こんなことやっていたな。
みんなスッポンポンだったけど。
序盤のPerfumeとのコラボダンスも凄かった。
何十名ものダンサーとともに、ミュージカル映画かと思わせるほどの完成度。
森山未來のダンス、異様にキレがあって逆に滑稽に見えた。
自分には大のパフューム好きの友人が居る。
好き過ぎてメンバーの出身地、広島へ行き、
彼女達が通っていた小学校やら、昔住んでいたアパートやら、
幼少時に遊んでいた神社やらを巡る旅に付き合わされた、
その友人にすぐに連絡したのは言うまでもない。
Perfumeのみならず、劇中、いろんな曲が使用される。
その使われどころが絶妙で、選曲チョイスがまた30~40代をニヤリとさせるもので、
カラオケのように歌詞が出たり、実際にそのアーティストが出たりと演出も凝りまくっていた。
ドラマも終始そんな演出だったようで、
原作の漫画も、毎話付くサブタイトルが、実在する曲のタイトルになっている。
原作者も監督もかなりの音楽好きだな。
だがこの映画、何気ない会話や描写がトンでもない。
「童貞」とか「セックス」とか普通に飛び交うし、
“TENGA(テンガ)”なんて出てくるのだけど、こんなもの女性知っているのか?
いや、男でも知っている人少ないんじゃ?
年齢制限のかけられていない映画だったが、
学生など若い人が観る場合、ある程度、経験のある人でないときついかもしれない。
それにしても、長澤まさみはかわいかった。
デビューして間もなく、えらくもてはやされていた頃には なんとも思わなかったが、
“隠し砦の三悪人”とか、“曲がれ!スプーン”とか観て、断然ファンになってしまった。
凛としていながら、キュートな側面も見せる、こんな小悪魔女子居ない。
あとは、麻生久美子。
めちゃくちゃきれいだった
“ボクたちと駐在さんの700日戦争”で初めて知った女優さんだが、
そのときもきれいな女優さんだと思ったが、あのときよりも更にきれいになっている。
今回は重く難しい演技を体当たりでやってのけていた。
牛丼美味そうだった。
遊び心も満載で、細部のディテールにもこだわっていたようで、
もう何度か観ると、またいろんな発見があるかもしれない。
杉作J太郎には笑ってしまった。
まだ居ったんだな このおっさん、姿を見たのトゥナイトⅡ以来だ。
見終わった後、いや観ている最中、若いってええなぁ~と・・・。
自分にゃ、もうモテ期なんて来やしないだろうし、恋愛することもないだろう。
あんなドキドキ感も もう味わえないだろうし、ときめくこともなくなった。
このままセカンド童貞で終わるのだろう。
ディープなキスシーンの連続、まどろっこしいベッドシーンに事後描写。
この映画を見終わった後、健全な人の多くは、性欲と恋愛意欲がMAXになっていると思う。
カップルなんて、そのままラブホテルへ直行しそうだ。
そこまで凄いエロい描写ではないのだが、かき立てるものがあるはず。
が、自分はやっぱり、そうならなかった。
ただ、吉野屋の牛丼が無性に食べたくなっただけ。
このまま前立腺がんにでもなってしまって終わるのだろう。
せめてこういう夢のような映画から元気をもらおう。
真木よう子は関係ないと思うんだ・・・。
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