よろず戯言

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サボテンハウス

2015-08-05 20:31:50 | 旅行・まち歩き

先々月になるが、隣の大任町にある、サボテンハウスに行ってきた。

町在住の愛好家が寄贈したものを観光資源として活用するため、

町が専用のハウスを建造し管理・育成し、無料で一般公開している。

サボテンはじめ多肉植物が、およそ100品種・500点が栽培展示されているという。

 
 

 
このサボテンハウスで、半世紀に一度しか花を咲かせないという、

リュウゼツランの一種が開花をはじめたという新聞記事を見つけた。

これは見に行かねば!

もとより多肉植物が好きな自分。

この施設の存在、前々から知っていたのだが、大任町のどの辺にあるのか見つけられず、

今回、きちんと場所を把握して行くことにした。

 
 

 

  

柱サボテン

 

福岡県最長の県道、52号線八女香春線沿い、

道の駅、おおとう桜海道にほどなく近い場所にあった。

52号線からだと段差で下になっていて、また直接進入できないため、うっかりすると通り越してしまう。

並行する町道から進入するようになっている。

ふるさと館おおとう という施設の敷地内にあった。

ガラス張りの三角の屋根が特徴的。

町道からだと窓の隙間から、もうデカいサボテン群が確認できる。

 
 

リュウゼツランの仲間。

右はテキーラの原料として有名なアガペ。

 
 

 

駐車場に車を止めて、いざサボテンハウスへ―。

新聞記事の影響だろうか?

平日にも関わらず、シニアを中心に割りと客が多い。

なかには望遠レンズの付いた、デカイカメラを抱えた人も。

なかに居たスタッフから、入り口に備え付けられたノートへ記名を求められる。

ただそれだけで、入場料も駐車料金も要らない。

これは良心的な施設だ。

 
 

どデカい玉サボテン(これも分類上、柱サボテンに属する)群。

 
 

サボテンの花

 
柱サボテンからウチワサボテン、多肉植物など、多種多様な植物が植えられていた。

小さいものから大きなものまで、とにかく所狭しと植えられている。

やはり巨大なものはひときわ目を引く。

これだけの大きさに育てるのに、どれくらいの月日を費やしたのか・・・?

いち愛好家ではとうてい栽培できないであろう規模のサボテンを鑑賞できる。

 
 

写真じゃ判らないけれど、株全体がゆうに1mは越えている、巨大でモコモコワサワサしたサボテンたち。

 

立派なウチワサボテン。

 

これはドラゴンフルーツ。

自分もかれこれ5年ほど苗を育てているが、実どころか花すら咲かない・・・。

 

そうしてハウスのいちばん奥に目的のものが植えられていた。

半世紀に一度だけ花を咲かすという、リュウゼツランだ。

株は直径80cmほどだったろうか、思ったより小さくて驚いたが、花茎は高さ3mはあったと思う。

株の中央からひょろっと延びて、その先で松の木のように枝分かれし、

その先端にオミナエシというかウイキョウというか、そんな雰囲気の黄色の花を咲かせていた。

 
  

左:開花したリュウゼツランの親株。直径1mもなかったと思う。

右:半世紀に一度咲かせるという、神秘的な花。

 

ただ残念ながら、花茎が頭上にあるため、

どうしても見上げる格好になり、花がどんなものなのかよく確認できない。

リュウゼツランの手前に、ご親切に花の写真のパネルが置かれていた。

これで花がどういうものなのか確認できる。

 
  

 

なんでもこのリュウゼツラン、開花すると、やがて親株は枯死してしまうのだとか。

50年かけて成長し、一生に一度きりの花を咲かせてそのまま枯れゆく・・・。

草花に比べれば、じゅうぶんに長い一生ではあるが、なんとも儚く感じてしまう。

大きく、がっちりと立派に育った肉厚の親株。

これがこの後、次第に枯れていくなんて想像できないのだが、

開花と種の熟成に全養分を使い果たし、その役目を終えるということだろうか。

 

 

いや~すぐ近くにこんな本格的なサボテンを見られる施設があったとは。

入場無料だし、多肉植物好きだし、また気が向いたら寄ってみるか・・・。

そう思っていたら、その半月後・・・。

また別のリュウゼツランが、またも半世紀に一度の花を咲かせたという新聞記事が・・・。

半世紀に一度のリュウゼツランが同時開花、奇跡のような出来事だとか。

これは、行かなきゃならんだろう。

 
 

 

“笹の雪”という品種名らしい。

 
今度のリュウゼツランは、入ってすぐの場所に植えられていた。

前回見たものよりも、さらに小さいが、花茎は負けないくらい長くて太い。

鉾のように先端が膨らみ、その表面にびっしりとつぼみを付けていた。

ただ残念ながら、花はまだ頂点部が咲き始めで、ほとんどがつぼみだった。

 

サボテンや多肉植物はいいやね。

葉を付ける観葉植物とはまた違った魅力がある。

どちらも愛好家が多いのが解る。

自分も何種類か栽培しているが、成長速度がゆったりめ。

やはり、サボテンハウスのあの大きさにまで育てるには、

それこそ半世紀近い年月が必要なのだろう。

植物というのは実に奥が深い。

 

ベコン渓谷に生えている巨大なリュウゼツラン。

 

ザグバン丘陵の巨大な柱サボテン。

 

ゴブル砂漠西の巨大なウチワサボテン。

 

岳都ガタラにある巨大な玉サボテンの鉢植。

これ以外にも、たくさんのサボテンや多肉植物が見られる。

ドラクエⅩスタッフにサボテン多肉マニアが居るのかも。

 

 



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