先日の休みに映画、矢口史靖 監督作 “ロボジー”を観てきた。
“ウォーターボーイズ”,“スゥイングガールズ”,“ハッピーフライト”に続く、
矢口監督のコメディ作品の第4弾。
「男子校生とシンクロナイズドスイミング」、
「女子高生とビッグバンド・ジャズ」、
「一機の飛行機が飛ぶ裏舞台あれこれ」、
そして今回は、「ロボットとジジイ」!
矢口監督には、これまでの作品で大いに楽しませてもらった。
全作品、DVDも購入して何度も観るほど。
今回も期待しないわけがない。
しかも、ジジイとロボット!
予告編を観るより先に、インパクト大のチラシを入手した。
なんだろう・・・昔の漫画、“CYBORGじいちゃんG”や、
ダウンタウンが、“ごっつええ感じ”のコントでやっていた、“オジンガーZ”を連想した。
公開が待ち遠しくて、前売券も発売されてすぐに購入した。
家電メーカー、木村電器の社員、
小島(濱田岳),太田(川合正悟),長井(川島潤哉)の3人は、
社長命令でロボットを開発していた。
弱小メーカーで広告・宣伝に費用をかけられないため、
簡素でもいいから、とりあえず二足歩行ロボットを作り、
近く開催される、ロボット博覧会に出展して宣伝しようという目論見。
木村電器は洗濯機やエアコンなどの家電専門のメーカーで、
しかも開発を命じられた3人は、営業や梱包担当の社員で、ロボットの専門知識は皆無。
にも関わらず、製作期間はたったの三ヶ月!
研究室に缶詰状態で、どうにか作り上げた二足歩行ロボット(ニュー潮風)。
ぎこちないながらも、何歩か歩けて、あとは外装取り付けや塗装を残すのみ。
だが、博覧会まで残り一週間という段階で、ニュー潮風は大破してしまう・・・。
クビを免れるため、3人は秘策を考える。
着ぐるみショーと偽って、ニュー潮風の中に入れる体型の人を募集、
そのまま博覧会に出展し、そこでロボットの動きを演じてもらうことに・・・。
どういうわけか、そこで選ばれたのは、頑固ジイさん、鈴木重光(五十嵐信次郎)73歳!
長年の会社勤めを引退、妻にも先立たれており、
その頑固で口悪く偏屈な性格から、孫からも敬遠され近所からも煙たがられ、
毎日、やることなく、ひとり退屈に過ごしてきたジイさん。
孫を振り向かせるため、着ぐるみショーに応募してきた。
どんな着ぐるみを着て、どんなショーに出演するのかも知らず・・・。
ロボットショー本番。
全国から集まった高性能のロボット達が、特技を披露。
カメラのフラッシュを浴び、テレビカメラを向けられ、喝采を浴びるロボット達、
そしていよいよ、鈴木のジイさんが入った、“ニュー潮風”の出番!
ほんのちょっとだけ観客に手を振ってみせ、
胸の“木村電器”のステッカーがテレビに映れば、さっさと舞台から引っ込む予定だった。
ところがジイさんは、そこで踊ったりと暴走してしまう。
中身が人間だから当然、今までのロボットにない、なめらかな動きを披露。
さらには咄嗟に、倒れてきた舞台のセットからロボットおたくの女子大生(吉高由里子)を助ける。
なめらかな動きに加え、瞬間の危険予知、計算・判断能力まで備えている!
観客やマスコミの視線を独り占めしてしまい、木村電器に問い合わせが殺到。
気をよくした社長は、記者会見を開き、
3人の開発社員とともに、ニュー潮風を大々的に宣伝。
全国からテレビやショー・イベントの出演にひっぱりだこに。
当初、ロボット博覧会での木村電器の宣伝が終われば、この企画は終了、
3人はロボット開発から解放されるはずだったのに・・・。
ジイさんにニュー潮風の中に入ってもらい、
中身が人間だとバレないように、世間を騙し続けなければならないハメに・・・。
ワガママなジイさんと、ちょっと変わった女子大生に振り回されながら、
3人+1台(人?)のイベント行脚が始まる――。
正直、期待はずれだった・・・。
いや、充分に面白かったんだけど、なんとなくいまひとつ。
過去作に比べると、笑いも演出も見劣りしてしまう。
矢口監督は自身でハードルを上げすぎてしまったのかもしれない。
それに一番笑えるようなシーンが、予告編でネタバレしてしまっているシーンなので興ざめ。
作品の全容は、もうちょっと出し惜しみすべきだったのではなかろうか・・・。
主演のジイさん、五十嵐信次郎氏。
この映画のために公募した素人のジイさんのようだが、
実は、ミッキー・カーチスという大御所で、
元々はロッカーで、あの矢沢永吉のキャロルをプロデュースした人物。
それ以外にも、役者はもちろん、落語家や彫金師、養蜂家などの顔も持ち、
カーレースや射撃もこなし、五カ国語も話すという、“スーパーじいちゃん”なのだ。
頼りない木村電器の3人組。
濱田岳と川島潤哉は、過去にもちらほら見かける俳優さんだったが、
川合正悟という俳優は、初めて見たのだが・・・
この人、お笑いのチャンカワイだった。
全然気付かなかった・・・。
濱田,川合,川島と、それぞれ、ニュー潮風に入ることのできない体型、
チビ,デブ,ノッポの体型で構成されているのだが、
その役名が、“小”島,“太”田,“長”井ってなっているのがニクイところ。
吉高由里子はかわいかった。
“蛇とピアス”のシビアなイメージが色濃い女優さんだったが、
トリスのハイボールのCMあたりから、明るいキャラへイメチェンした感じになっていたが、
劇中の役もそのとおりだった。実際の彼女もテンション高めで天真爛漫だという。
しかし、ロボットおたくの女子大生という役だったが、
こんな子、実際に居たらいいわ~。
パソコンの前に、シャア専用ズゴック飾ってんだもん、それだけで惚れる。
あと、ほんのチョイ役だったけれど、田中要次。
白バイ隊員役、ハマってんな~。
“UDON”でもやってたよな確か。
今回は江口のりこは出なかったか・・・。
好きな女優さんなのに残念。
“ユリ子のアロマ”観ないとな。
木村電器のロゴ、明和電機のロゴに似てたな・・・。
購入したロボジーグッズ。
メジャーとクリアファイル。
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YouTube: Georgia on My Mind ミッキー・カーチス(Vo) ~ジョージ川口Jr.&NEW BIG4
ミッキー・カーチス氏。
シブイ!カッコイイ!! クリストファー・リーを彷彿とさせる風貌だ!
この立派なヒゲを剃り、ロン毛をバッサリ切ってハゲ散らかった髪型にして、
鈴木重光を演じられたのか・・・。
ワンカップあおったり、屁をこいたり、鼻毛を抜いたり・・・。
役者さんって、つくづく凄いなあと思う。
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