はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

中村吉右衛門さんの逝去を悼む

2021-12-02 15:01:55 | 日記
代表作は鬼平犯科帳でしたね。
池波正太郎の「鬼平犯科帳」は火付盗賊改方長官である長谷川平蔵を主人公とする捕物帖、
ストーリーの面白さと鬼平の魅力、鬼平の手足となって活躍する密偵(元盗賊)たちの
活躍を描いた時代小説ですが「その道にたけた専門家(密偵)の存在」に学ばされます
(彦十、おまさ、五郎蔵、粂八、伊三次)とは別に、あるときだけ活動する密偵たちも多数でてきます。
「鬼平犯科帳」に登場する盗賊改めの密偵は、すべて元盗賊でした。
町奉行所の同心についている岡っ引きは、必ずしもそうではないし、また、密偵でもないのです。
むしろ、おおっぴらに活動しています。しかし、盗賊改めの密偵たちは、元盗賊であるために、
昔の仲間に見つかったら、報復され、命があぶないのです

経験豊富な元盗賊達が情報源・分析官として鬼平に様々な市井の情報をもたらして、
鬼平がしっかり受け止め意思決定し悪党を成敗していくのはとても痛快です。。
墨田区吾妻橋の鬼平ゆかりの家だった跡地に行ってきたこともあるでよ~。
鬼平・・・は全24巻ですがわたしの宝物ですね。
実写版吉右衛門のドラマよりむしろ漫画のほうが。それより小説のほうが楽しいですね。正直。

天明の大飢饉により米価や諸物価が高騰し、治安が乱れた江戸時代後期。
切り捨て御免の火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためがた)に就き
悪党から“鬼の平蔵”と恐れられた長谷川平蔵を描いた傑作時代小説『鬼平犯科帳』
是非一読を。損はさせませんよ。