はぐれ雲

毎日世界のどこかや身の回りで起きることを自分のことばで書いていきます。かなり過激な場合もありますがいつも本音です。

番頭はん

2021-12-12 22:16:32 | 日記
さきほど、にあんちゃんの誕生日にと駆けつけてくれた長男が帰った。
昼の2時に到着して夕方の5時半に帰って行った。
仕事は朝といっても2時半のセリに出るわけだから、ほとんど寝ないで仕事に直行。
交通事故に気をつけるんだよぉ。
飲みすぎるなよ~。
ちゃんとメシ食うんだよー。 もう、祈るような気持ちだ。親心、母心。

青菜と油揚げの煮びたしと、大根の味噌汁をトン、と置いて顔を見ると
キタナイ無精髭! 「なんやコラ。ミットモナイ!貧乏神みたいな髭生やして。
上野忍ばず公園のホームレスやんか! 魚売れないわな。 清潔感無いと!」
ポンポンいうわたしに「これがみんな同情して魚買ってくれるんだよなー。」
とヘラヘラしている。 ちょうど今日剃ろうと思ってたんだよねー。とかなんとか。
それからかーちゃん、豊洲で一番上等の鯵のヒラキも焼いてくれよな~。ヘラヘラヘラヘラ・・・。
「鯵のヒラキに極上も下等もないだろーに・・・。」と思いつつじゅうじゅう焼く。

味噌汁の大根は千切りやいちょう切りやサイコロなどいろいろに切った。
それをがばりがばりと口へ放り込みながら、ちょっとぎこちなく言ったこのことば。
「俺、番頭になったんだ!。」 それから小番頭それから中番さん、大番頭さんとくる。
「あーじゃあ、店もすぐつぶれるかもね♪」ちょっとからかったつもりだったが
「ウー。そうかもしんない・・・」  誉めてくれなかったのが心外とばかりに感情を押さえて受け流した。
よし。少し大人になった。ここでやさしく
「なーんでまた、おまえみたいな若造が。番頭は20年、30年選手でないとなれないんよ。」

「だってオレ、仕事できるもん。」
「休んだことは一日も無いし・・・。」
ああ、駄目駄目。そういうのは態度や顔にでちゃうんだよね。
人様は顔で笑っていても腹で馬鹿にするからね。
まだまだ素直に下出に・・・。だまって先輩の仕事ぶりを盗んでね。
入って19年目なのだけど、電信柱でも誰にでも挨拶するんだよ。 頭を低くして。
イヤな仕事はおまえが先に立ってやるんだよ・・・。
魚河岸というところは以外に因習の世界。
長男は居住まいを正して、はい、はいと聴いている。

帰り際、後姿を見てがく然とした。
異様に右肩が下がっている。
来る日も来る日も相当重いものを担いでいるのだろう。18で筑地魚河岸で働き始めたころ
手取りは15万円ほどだったが、入社時より毎月9万円の仕送りをしてくれていた。
妹、弟の学資のためにと。結婚するまでだが今でも何かと親を気遣ってくれる。
・・・・・親ばかだなあ。今日はごめんちゃいです。

京都からの電話ではんなり

2021-12-12 22:16:32 | 日記
夕刻。スマホの電話が鳴った。出てみると「京都のマールブランシュと申します(アガリ調子)
え?あ?
何でひょ?電話の女性の声がやさしくてやさしくてごあいさつもほっこり。

実はお正月のお年賀には例年、京都北山の「茶の香」のラングドシャの箱詰めと決めていので。
数日前に御濃茶のクッキーにクリームをはさんだこのお菓子を必要数注文しました。

ところがわたしがいつもパソコンから注文しているのに電車の中で操作してスマホで注文を。
どうやらアカウントがふたつできてしまったようで古い方に累積ポイントがつかない。
個人情報とIDとパスワードを再設定してほしいとのことだった。送料は無料になるらしい。
ふむふむなるほろ。
スマホをスピーカーにしてパソコンで説明を聴きながら操作したのですが
いやはや京言葉ははんなりしてええですね。女性は一生懸命標準語を話す努力をされているのですが
なんか京都弁?失礼、京言葉がぞわぞわ来るんですわ。丁寧で親切でゆっくりで。ぽよよん。
京都の人がもらってうれしいお菓子が、「茶の香」だと結構な数の知り合い友人から聞きましてん。

甘さ控えめ、抹茶がとっっても濃い!!少しシャリッとした食感がまた濃厚さを引き立ててます?
そして濃厚なのにくどくなく…今まで病院の看護師さんにおみやとして持参しても大うけどした。

かなり以前、紫野の親戚の家に遊びに行ったときのこと。お母様と男の子ひとり。うちら親子に

「あんたら~、こっちおいない。梨むいたえ~、食べよしや~」
「お母ちゃん、僕もよばれてええか~?」
「なに言うてんのん、アンタはさいぜん食べたとこやないの」

こんなやり取り聞いててほっこりなんてのはなんてのは今は昔になるんでしょうね…