a recollection さらば！ひろしま大勝軒＠福山市「特製盛そば」

センパイに連れられ初めて訪れたのは、2012年1月18日

以来 約7年半

雨の日も風の日も
食べたい日も食べたくない日も
誕生日でもクリスマスでも

センパイにお供すること113回

そして、いよいよ今日がおいらにとって最後の日
通算114回目の訪問

学食を除き、間違いなく人生でもっとも食べたお店
そして、最も食べたラーメン

ああ、ひろしま大勝軒よ・・・

「なにぶつぶつ言ってるんだ　大丈夫か？
それにおまえたった114回か　俺は少なくともその3倍は来ている」

やはり、センパイの血は大勝軒のスープ割りが流れているんすね

こんにちは～

今日も弟子がいるっすね
あら、尾根遺産いない

お別れ言おうと思ってたのに・・・

「今日はどうするんだ」

そっすね　この前、最後だと思って中華そば食べたから盛そばで締めくくるっす

「もちろん、仲良し1.5玉だな」

はい！

もちろん魚粉も忘れず

お弟子さん、硬め・砂糖少な目でお願いしまっす

「二つ共ですか？」

砂糖少な目はおいらの分だけにしてください

センパイ、テーブル席にしますか？

「いや、大将の仕事ちゃんと見ときたいのでカウンターにする」

改めて見る大将の仕事ぶりはまさに職人

元ダレを割るスープの量バラバラ
麺の茹で時間バラバラ
麺の湯きり、水切りバラバラ

・・・
このブレ加減がセンパイを始めとする常連客にはたまらない醍醐味だったのか

「はい、魚粉です」

あれ？ 最後になって器変わったっすよ

「はい、砂糖少な目です」

大将手ずからカウンターにのせてくれた丼

「おまちどうさまです　1.5玉　麺固めです」

最後の最後にオーダー通っていた

支那竹も忘れずに入っている

我々へのサービスなのか、見たことも無い分厚いチャーシューが一枚多く入っている・・・

嘉味！

いつも通り飽きそうになったら辛味噌を麺に混ぜる
それでもダメなら漬け汁にニンニク投入

あれ？

センパイ　いつもよりも食べるスピード遅い
おまけにスープへの辛味噌、ニンニク投入もなし
しみじみと最後の一杯を味わっているようだ

スープ割りお願いしまっす

「はい」

いつも通り最後の一滴まできれいに飲み干すセンパイ

「あぁ、うんめー」
とても感慨深げな一言

マスター、ごちそうさま
長い間お世話になりました
お元気で

「こちらこそお世話になりました」

「ごちそうさま」
なぜかそっけないセンパイの挨拶

ついに終わりっすね

「そうだな」

弟子はどこで店やるんすかね

「あっ、それ聞くの忘れてた
　明日も来なきゃならない」

いよいよ明後日7月14日で閉店

大将、おかみさん、おばちゃん、二人の尾根遺産　お世話になりました
お元気で！

そういえばセンパイは

「最後の晩餐はひろしま大勝軒の盛そばだ」

と言って憚らなかったけどどうするんだろ？？？

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆（☆☆☆また行きたい　☆☆美味しかった　☆まずまず×価値なし）

営業終了

福山市多治米町6丁目5-7 SATOビル多治米 1F ℡084-954-666

東池袋大勝軒 心の味 山岸 一雄

 

東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味 山岸 一雄

 

ラーメンより大切なもの～東池袋大勝軒 ５０年の秘密～