はんかくさいんでないかい。

八つ当たりブログである。だから誤爆はある。錯誤もある。情報の正確性も保証しない。でも、変なことは変だと言いたいのである。

常識の違い

2014年01月06日 | 日記

先日、このブログでVineLinux上のFirefoxでのYoonoという拡張機能の追加設定の解らなさについて書いたら、本日「探検バクモン」というNHKの番組で、大久保を中心に東京で住む外国人が集まり、議論があった。

ここでは、夫々の国の風習からの常識の違いが語られる。ある国では「舌打ち」をすることが、親愛の情を示すことだという。その国で友達を作るためには、「舌打ち」を頻繁にしなければならない。常識そのものが違うのだ。

日本人は子供を可愛がるときに、子供の頭を撫でる。これが「良い子良い子」の合図であり、世界のどこでも通用すると思っている。ところがタイでは絶対厳禁である。子供の頭は神様が宿る神聖な部分であるから、軽々しく触れてはイケナイのだ。つまり、日本人が「可愛い」と思ってタイの子供の頭を撫でたりすると、それはもうタイの常識では子供を殴っている極悪人と同じ行為として見られるのである。

相互理解というのは、この常識の突き合わせが行なわれ、ともに同じ土俵で考えることが出来なければ、容易にできるものではない。

北海道ではインドネシアなどからの新千歳空港直行便などを希望している。ところが、インドネシアはイスラームの国である。イスラームの国では豚肉は厳禁であり、豚肉が触れた俎板や包丁なども、洗ったとしても使ってはいけない。そうしたイスラーム法に基づく認定機関が国際的にあって、その機関が認定した店、材料、調理方法などでなければ、食べることができないのである。

机の足以外は何でも食べると言われる中国からの観光客が、日中関係の冷え込みで落ち込んでいる中で、インドネシアなどのイスラーム国、あるいはタイやベトナム、マレーシア、シンガポールなどの観光客誘致も行なわれるが、すべてが日本式の「お・も・て・な・し」で済むわけではない。準備不足の部分も多々あるし、その準備不足の中には、やってくる観光客と日本人との常識の違いによる軋轢が生じた場合なども考えねばならない。

数年前までの札幌雪まつりには、中国本土からの観光客と思える人たちが、日本人では考えられないほどの大声で、仲間内で話をしていたのを見ている。日本人なら「わー、すごい」程度で終わる感想なのだろうが、集団の中国人が各々延々と大声で、相手の言葉を聞いているとは思えないほどの声量で、延々と語り続ける姿がを、何人も何箇所でも見かけた。同じ日本人なら「静かにしろ」とか「やかましい」と言いたくなるのだが、でもね、それが中国人の観光文化。

多くの日本人が不快に思うから、少し静かに見てくれ、というパンフレットの用意もないし、そうしたガイドブックなどもようやく最近は中国側で出てきたようで、かっての日本のノーキョーが、世界を席巻し、各地で顰蹙を買ったように、今や成金とかした中国人観光客は顰蹙を買うことが多いようだ。

それが消しからぬと言っているのではない。それが違いであるし、独自の文化的背景から生まれた常識なのだ。それぞれの常識は、拠って立つ文化によって形作られる。そうした「違うのだ」という前提が、迎える側になければ、観光なんてぇものは、事業そのものが成立しなくなる、ということなのである。


【映画】パシフィック・リム (日本語字幕)

2014年01月06日 | 日記

【映画】パシフィック・リム 予告編 (日本語字幕)

上の動画は予告編だけど、本編は光テレビのビデオ配信(有料)で見る。怪獣が「カイジュー」と日本語とされているのが笑える。

怪獣に対するために、世界を防衛するのがイェーガーと称する巨大ロボットである。それも右半身と左半身の操作をそれぞれ別の人物が行なう。しかもそれが遠隔操作ではなく搭乗してという事だ。

搭乗する方式はマジンガーZ。脳波同調によるリンクによって、イェーガーの機体を調整するという方法は、ドラゴンボールのゴテンクス。怪獣のレベルアップしていく様は、アニメのD-Grayマンに登場するアクマ。

菊地凛子がさすが国際女優として重要なヒロインを演じる。その幼少期を芦田愛菜がやっていて、グロテスクな怪獣の姿とは対照的に、多分日本でも受ける要素は高い。

イェーガーのエース・パイロットだった主人公のローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)は怪獣「ナイフヘッド」を撃退するために兄のヤンシーと組んでイェーガー「ジプシー・デンジャー」で出撃する。ところがここで出現した「ナイフヘッド」は、それまでの怪獣よりも高いレベルのものであり、左半身を担当していた兄ヤンシーは、ローリーと脳同調している状態のまま殺される。

怪獣は太平洋に開いた時空の裂け目から登場する侵略宇宙人の斥候兼、侵略先兵として遺伝子操作によって作られた人工生命体であると判明する。太平洋に口を開いた時空の裂け目そのものを閉じないと、人類は絶滅シてしまうという状態になり、その閉鎖のために、元環太平洋防衛軍 (PPDC)司令官のスタッカー・ペントコストに捨てゴマとして採用されたローリー。それに怪獣に親を殺された菊地凛子演ずる森マコが、修復されたイェーガー「ジプシー・デンプシー」に搭乗して、エースであるイェーガーの「ストライカー・エウレカ」のバックアップにまわる。

その作戦を行なう前段、怪獣の脳と同調を試みたニュートン・ガイズラー(チャーリー・デイ)によって、作戦情報が時空の裂け目の向こうに存在する怪獣を操る存在に検知されてしまう。結果として、その存在は巨大なカテゴリー4の怪獣2体「ライジュウ」「スカナー」が割れ目から出現させ、イェーガーのストライカー・エウレカを電磁バルスで故障させ、パイロット親子の父の腕を骨折させる。残存する4機のイェーガーのうち「チェルノ・アルファ」の2機は破壊され、パイロットも死亡する。残るイエーガーはジプシー・デンプシーと父親が負傷し搭乗不能となったストライカー・エウレカのみとなる。ストライカー・エウレカにはスタッカー・ベントコストが搭乗し、最後の決戦のため、太平洋の真ん中、時空の裂け目に進軍を始める。

結末はあっけない。時空の裂け目を開くのは20万トン級の核爆弾が必要だと言っていたのに、その設定が最後はイェーガー、ジプシー・デンプシーの核爆弾を抱いてのものとは思えない自爆で幕を閉じる。ヲイヲイ自爆かよ、という話である。もちろん、パイロットの二人は脱出する。その前段でスタッカー・ベトンコストが搭乗しているストライカー・エウレカは大きなダメージを受け、ジプシー・デンプシーだけが任務が可能な状態であると見て取り、こちらはスタッカーともども自爆する。最後の二人の脱出と、それが可能だったという設定は、爆弾が時空の裂け目を通過するためには、怪獣の遺伝子による識別があるという話だったのに、あちらから脱出する脱出ポッドにはそれが無いという設定は、逆に無理がある。相手側からの侵入を防ぐだけではなく、遺伝子によって出入りを検知しているのだったら、不要な違う遺伝子を持つ「あちらの世界」からの不用意な侵入も防ぐように作っているはずだと思うのだ。

世界は平和になっても、ヒーローが生まれない映画って、きっとハリウッドではつくれないんだろうなぁ。