これって、赤ちゃんのおやつですよね、っていうのは固定観念でした。
…好きです、ボーロ…
ポルトガル語で「ケーキ」
小麦粉に卵、砂糖などを加えてこね、小さくコロコロ成型して焼き上げたもの。
カリッとした軽い歯ざわりと口中でさらりと溶ける食感がお馴染みですが、カステラのようにしっとり焼き上げた、おせんべい型のものもありますね。
16世紀にポルトガルから伝えられたボーロ。
さて、家庭で作るには~
卵 1個
上白糖 60g
片栗粉 120g
小麦粉 50g
牛乳 大さじ1
ベーキングパウダー 小さじ1
こねてこねて耳たぶほどの柔らかさに。
丸めてコロコロ、アルミホイルの上に並べたら、
オーブンで180度 8~10分。
焦げないようにジッと見つめる作業です。
この小麦粉、タマゴ、砂糖。
これら三つの食材、お菓子の三元素みたいなもの。
ここから数々のお菓子が生まれ、さらに作り出されているとは、あっぱれではありませぬか。
人間はこの三つの食材なしには生きられない…とはちょっと、大袈裟でしたかね。
食欲がない朝、これをポリポリ、豆乳と一緒に頂く。
あ~食った食った、ってな感じにはなりません。
あら?今朝…なに食べたっけ、と淡白な存在。腹応えなし。
それでもカロリーはともかく、必要な栄養素は最小限摂れてますからちょいと安心。
なにせ小麦粉とタマゴ、砂糖ですから。
そのボーロ、とくに京都、尾張屋 西村衛生ボーロ本舗はうまい。
ここの創業者、西村元吉氏によって「衛生ボーロ」が生まれたのは、明治二十六年。
当時は「衛生」と言う言葉が流行っていたそうです。
以来、百余年「衛生ボーロ」は、創業当時からの伝統を守って今日まで続いてるわけで、
「すごいことどすぇ」
見事な筆文字で書かれたカタカナ文字の「ボーロ」
ボーロのイメージは、大人のイメージじゃないですか~
さてそのお味、
さすがボーロの大御所、大粒で噛みごたえあり。
他にまるボーロ、にんじんボーロ、野菜ボーロ、あり。
まさしく大人の味じゃあ~りませんか。
ボーロは大人のお菓子だったんですね。