濃紺のプラ鉢のクサカゲロウの卵真白く「一同礼」する　丹人 のうこんの　ぷらばちのくさ　...

緒川より大場を巡る日の朝の車に一羽蝶の舞ひ来る　丹人 おがわより　おおばをめぐる　ひの...

磔の聖人のごとカマキリは誰が罪を負ひ壁に架かるや　丹人 はりつけの　せいじんのごと　カ...

吾が庭のカポック葉裏に秋奏でゆくや真白き十五の音符　丹人 わがにわの　カポックはうらに...

鎌倉の段葛辺の彼岸花に威儀正したる黒揚羽かな　丹人 画像に魔臼乗せれば・・・ < ...

秋の日の翳る躑躅の葉をつかみ角隠したるカタツムリかな　丹人 画像に魔臼乗せれば・・...

心なき虫にあはれは知らざるや食み尽くされし梧桐葉あはれ　丹人 潤渇の妙と太細の変...

鬼怒川に映る入道雲めざしアメンボ放つ波紋伸びゆく　丹人 あこがれの入道雲の先端を...

わが宿に朝を迎ふる糸トンボ光る青尻振りフラダンス　丹人 軽き身をガラスに写し糸と...

わが宿に朽つ一匹の玉虫をいとをしむごと射せる秋の日　丹人 画像に魔臼乗せれば・・・ ...