十一月十二日 那須塩原を訪ぬ
平地晴天なれど風強くして西方の山々の頂に白き雲煙の如くかかりをりぬ
山間に入りたれば雲となる
塩原もみじ谷大吊橋に至れば雨となる
冷たき雨に打たれつつ三百二十米なる吊橋 揺られつつ渡り行くもをかし
さて ワインなり
ある月刊誌に加藤登紀子女史が次なる言葉 心に残れり
-------------------------------------------------
人間の体ってほとんど液体でしょ。ワインのボトルのようなもので,長い年月
をかけて醸される。そして,栓を開けたときに,パァッと匂い立つ。自分の気持
ちのなかにひたひたとあったものが気体となって出ていく。それが歌だと思う。
生きるとは,何かに追われたり,とりあえず走ることではなく,抜き差しなら
ない瞬間の連続なのだと思えるようになった。
-------------------------------------------------
*画像:もみじ谷大吊橋手前約2㎞の林を車中より撮影(2006.11.12)
VISA No.410(2006.11月号 P.15)
コメント一覧
あかひと
酒徒善人
あかひと
ep-mode
あかひと
幽黙
最新の画像もっと見る
最近の「酒」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事