濁り酒 今宵降り積む雪のごと白冴へ冴へと染めてゆくかな 丹人 にごりざけ こよいふりつむ ゆきのごと しろさえざえと そめてゆくかな 藤村の千曲川旅情の歌の一節をおもひうかべての一首 濁り酒濁れる飲みて草枕旅ゆく我をしばし慰む 丹人 にごりざけ にごれるのみて くさまくら たびゆくわれを しばしなぐさむ *画像:渓流どむろく(遠藤酒造場)