帚木(ははきぎ)
・・・
君は人ひとりの御有様を心のうちに思ひつづけ給ふ
これは 足らず 又さし過ぎたることなく 物し給ひけるかな
と ありがたきにも いとど胸ふたがる
いづかたに寄り果つるともなく
はてはては怪しきことどもになりて明かし給ひつ
・・・
帚木の心を知らで園原の道にあやなくまどひぬるかな 光源氏
数ならぬふせ屋に生ふる名の憂さにあるにもあらず消ゆる帚木 空蝉
帚木 -あらすじ-
源氏の君は十七歳を迎えました
長雨の降り続く夜
宮中で宿直をしている源氏のところへ
最も親しくしている源氏の義兄にあたる「頭の中将」が来て
いかなる女性がすばらしいかという話に花を咲かせました
そこへ左馬の頭 藤式部の丞が来ました
順番に女性との体験を語り合いました
嫉妬深い女の話
浮気な女の話
いかなる女性が理想か
・・・
頭の中将は
子を設けながらもはかなく姿を消してしまった女性の話をします
源氏は興味深く話に耳を傾けながらも
ただ一人の恋しい藤壷の宮の有様を心に思います
藤壺の宮こそ足りないところなど少しもなく
さし過ぎたところも全くなくて
世にも稀な御方だと胸のつまるような気持ちで
思い出していたのでした
いつのまにか夏の夜は白みはじめていました
(以上は「雨夜の品定め」と言われる部分)
翌日
久しぶりに妻のいる左大臣家を訪れた源氏は
その夜 方角が悪いので方角の良い方に一泊するため
急に中川の紀伊の守の別邸に行くことになりました
そこには紀伊の守の父である伊予の介の後妻である
若い「空蝉」がいました
源氏は人々が寝静まった後 その閨に忍び込みます
空蝉は意外な抵抗を見せ 源氏を手こずらせます
その後も源氏は空蝉の弟の小君に手引きをたのんで
言い寄りますが
空蝉は我が身のほどを思い
涙にむせびながら源氏を拒み続けます
源氏は初めて自分を拒否する女性を知ったのでした
*画像:夕の木々 2008. 2.17 16:00 芳賀町(下野国)にて撮影
↑4位なり↑50代5位茨城1位なり↑昨日より参加なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首再拝
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あかひと
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tact
ヒデピョ~ン。。.
げんえい
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