車は外宮の一般駐車場に到着す
北御門口の手水舎にて手を洗ひ口をすすぎて身を清めれば
鳥居にて一礼の後 豊受大神宮に一歩を踏み入れたる
人影もまばらにして大杉の並び立つ静かなる杜に
玉砂利を踏みしむ音の木立にこだましていくが如し
玉砂利のこだまとなりて夏木立 奮太
嗚呼
この静かにして寂なる境地を言葉にするに如何せん
此の地に豊受大御神様の鎮まれてより一千五百年とふ
板垣南御門鳥居にて一礼の後 前へすすみ出でれば
外玉垣南御門前にて拝礼す
拝礼を終へれば 左手の古殿地に歩みをすすめぬ
いま眼前に広がるこの平けき地に六年後なる平成二十五年
六十二回目の遷宮を奉ることに思ひを馳せゐたり
遷宮を待つ古殿地や夏の杜 奮太
心も平らかとなりて第一鳥居にて一礼すれば外宮を後にしたれり
車に乗りて勢田川沿ひを走りて国道四十二号線に入る
五十鈴川河口なる潮合大橋を渡れば二見町なり
午後四時三十分 二見浦に到着せり
二見興玉神社に拝礼し夫婦岩を見る
境内のあちらこちらに神の使ひなる蛙の置物あるもをかし
七五三縄に堅く結ばれゐるさまを蛙背にして何おもふらん 丹人
二見浦を後にして鳥羽を目指したり
鳥羽港佐田浜に到着するは午後五時三十分なり
ここに車を停めれば五時五十分発の
市営定期船に乗りて菅島に向かひぬ
菅島到着は六時八分なり
今夜の宿なるえびしまの女将の船着き場までおでましなるは
いと嬉し 有難し
宿に着けば早速に屋上展望風呂にて鳥羽湾の夕景を楽しみつつ
けふ一日の汗を流したり
午後七時 夕食となる
アワビ ホラガイ イサキ タイ イカ の舟盛りの新鮮さに
おもはず にんまりとしたれり
煮物はメバルなり
揚物はエビなり
焼物はクルマエビ オオアサリ サザヘなり
をを
むまし むまし
・・・
満腹となれり
菅島に打ち寄せる波の音
夜の闇のむかふに見へる鳥羽の灯
窓より入り来る潮のにほひ
それらがほろ酔いの身に沁みて
菅島の夜は更けて行きにけり
*えびしま 鳥羽市菅島城山海岸114-2 電話 0599-34-2234
画像一:外宮御正殿前
画像二:外宮古殿地
画像三:二見浦 壁紙写真集[二見輿玉神社とカエル]より
画像四:えびしまの舟盛り
画像五:えびしまの焼物 煮物 2007.7.22 撮影
↑現在50位前後なり↑現在茨城3位なり
毎日一打頂戴すれば有難きかな 宜敷願上奉候
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