*丹頂鶴をアイヌ語にては「サルルンカムイ(湿原の神)」といへり
七月二十九日 火曜日
厚岸より一路
釧路に戻りきて
釧路湿原に別れを告げつつ
釧路湿原道路を走れば
西に青空の広がるを見るも
いとうれし
二時三十分
釧路空港の北側に隣接する
丹頂鶴自然公園に着ける
丹頂鶴は特別天然記念物なり
乱獲により一時は絶滅の危機に瀕するも
大正の末に
釧路湿原のキラコタン岬にて
僅かに十数羽の生存するを発見されるといふ
昭和二十五年
給餌に成功して以来
徐々に個体数は増加して
手厚い保護が効を奏せば
平成十八年度の調査にては
国内に千羽の生息が確認されるときけり
次の画に
魔臼乗せれば句の出でて
栗駆すごとに・・・・・
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羽づくろひを教ふる母の外敵ゆ雛まもりつつ己もつくろふ 丹人
三時三十分
丹頂自然公園を後にして
空港へ向かひぬ
釧路空港の正式なる名称は
「たんちょう釧路空港」なり
空港玄関口にて
彫刻なれど
ヒグマ親子の
出迎へあるは
いとうれし
鼻筋のいと美しき直線のヒグマ親子に別れ告げたり 丹人
五時三十分
予定より二十分遅れなるも
航空機の
無事に釧路を離陸すれば
機上の人となる
この空のあをさ忘れじ北海の地は雲中を遠のきてゆく 丹人 (17:54)
道東の旅の終はりの夕空の果てにかかりてゆく夢の橋 丹人 (18:43)
今次の旅日記の
無事に終了となるは
いとうれし
一重に
皆々様のあたたかき
お励ましのあればこそと
あかひと
かしこみて
御礼申し上げる次第に候
頓首 再拝
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芸術人文20位なり 50代17位茨城2位なり 短歌2位なり
引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝