私はほぼ毎日畑で収穫した野菜を食べている。茹でたり炒めたりがほとんどの簡単な料理だが、どれも美味しいと思う。何よりも放射性物質による汚染を気にせず食べられることが有り難い。 食事中、大震災と原発事故によって不自由な生活を余儀なくされている人々のことをよく考える。放射線によるDNA損傷、食物による体内被曝への恐怖は我々の比ではなかろう。彼らの心の傷を一体誰が癒すことができるのだろうか。やり切れない思いで手を合わせる日々が続く。