蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

中秋の名月

2022-09-10 22:29:00 | 日記




(9月11日 西日本新聞の記事より)













       中秋の名月翳りなく昇る


























       収穫の菓子開けだべる良夜かな



沢山の子どもたちが、お菓子を求め「名月さん!名月さん!名月さんは上がったの!上がったならひかせんの!」と歌いながら、玄関の前で待つ…。
この地の昔ながらの風習。
中秋の名月を、ここでは「名月さん」と呼び、子どもも大人も、楽しみにしている。

コロナ禍で、訪れる子どもが随分少なくなった、昨年だったが、今年は夏祭りも、再開しさまざまな行事が、少し形を変えながらも復活し始めている。

名月さんは、きっとコロナ以前の賑やかさに、なるだろうと予想していた。

お菓子をこの日の為に、買い揃え(去年同様、個別包装されてるもの)トレィに並べ、玄関に用意する。
子どもたちが訪れ易いよう、玄関は網戸にしておく。

孫娘と、仲良し**ちゃん、玄関で待機。

ところが7時をすぎても、一向に来る気配がない。

20分過ぎくらいだろうか、前区長と、お孫さん、そのお隣さんの子ども四人が、お母さんたちとやってきた。
♪「名月さん…」♪と可愛らしく声を合わせて歌う、というか唱える。
それぞれが大きなビニール袋を持ち、その中へお菓子を入れ、ありがとうございました。ときちんとお礼を言い帰ってゆく。

前区長さんが、家の中の孫と、友達に気がついた。
「一緒に回ろう。楽しいよ。中学生でも問題ない。」

モジモジしていた二人、じいじからも、行っておいで、と言われ決心したよう。
可愛いプリント柄のポリ袋、大き過ぎず小さ過ぎずを、それぞれ持って、前区長さんのグループの後へついて行った。

その後、何組が来たろうか。
来られる子たちの親御さんは、大体、夫と懇意の方とか、その息子さん、娘さん。なので子どもは、まだ幼い子が大半。

結局用意したお菓子は随分余ってしまった。

訪れた方、夫の仲良しさん曰く、今夜が十五夜ということを知らない人が多いんじゃないか、自分も月が上がって初めて気がついた。という。

夫曰く、子供会が、コロナを警戒して、できるだけ「名月さん参加」を控えさせているのではないか?
子供会行事は、年末まで、その殆どが中止となっているそうだ。

確かに、小学生が居ない。
妹、弟に付き添う形で何人かはいたけど、数えるほど。

となると、孫たちはかなり浮いた空気読まない訪問者?

一時間ほどで帰宅した二人。
楽しかった〜と言う。
それなら良かった。
月もだいぶ高いところに、輝き美しい。
スマホ写メなので、こんな残念な写真しか撮れないけど、実際はなんと綺麗なこと。
日中の暑さも忘れる。

孫と**ちゃん、戦利品ならぬ収穫した(笑)お菓子をぱんぱんになった袋から出して、はしゃぐ。
いっぱい貰ったねえ。

今夜は名月さんだから、特別かな?**ちゃんのお母さん、9時15分を門限にしたよう。
二人の女子トークを聞きながら、夕飯の後片付けをする。

丸で姉妹のような二人。
学校が違うから、その近況やら友達、先生の話、おや?どうも男子生徒の話をヒソヒソしだした。
年頃だからねぇ。
そうかと思えばゲラゲラ笑い、お菓子をつまみ、お喋り止まらない。
喋るというか、だべっている。こっちの感じ。(笑)
時間が来て、我が家のすぐ裏なのだが、懐中電灯を片手に、孫と一緒に送って行った。

明日の約束をして、バイバイと手を振る二人。
良夜である。



追記
(翌朝の、新聞記事の見事な満月の写真、お借りしました。)






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4 コメント

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Unknown (sancha)
2022-09-11 05:19:28
おはようございます(*^^*)

ハロウィーンみたいですね!

「名月さん名月さん」なんて、可愛い歌。
テレビの特集とかで、やりそうですが。

過去に、テレビは来たのかな?( ・∀・)

しかし、いまは、知らない他人の家に子供だけで
行くのは、怖い部分がありますから、

知人、保護者付きになるのでしょうか。

蒲さんのお孫さん(見返りを求めない愛)は
うちの母親に似てます。(^-^)
返信する
Unknown (Unknown)
2022-09-11 08:59:25
sanchaさん、遅いけどおはようございます!☺️

面白いでしょう?
ほんとにハロウィンみたいな感じです。
筑後地方では、少し前まであちこちで
似たような風習が残っていたみたい
ですが、今ではこちらだけみたい。

近くの村もコロナ前は、あったのですが
今はないらしいんです。

昨夜の少ない訪問者から、察するに
いずれこちらも廃れていくのかもしれない。
だとしたら寂しいですね。
こちらに嫁いで、唯一好きだなって
思える風習でしたから🥹💦

テレビ…来てないです。来てもおかしく
ないですねぇ。廃れる前に一回ローカル
テレビ局、来ないかなぁ(°▽°)

sanchaさん、ご指摘鋭い。大人が同伴しないと
いろんな面で危険です。
昔は我が子たちが小さかった頃は、子どもだけで
歩き回っていました。うちの長女は10時過ぎても
帰らない!なんてこともありましたよ。(⌒-⌒; )

sanchaさんのお母さまに似てる、なんて
光栄ですが、足元にも及ばない。
明るく懐の大きさ、ポジティブ。
とは程遠い私(>_<)
でも母親は我が母親も、そうだったけど
子に見返りなど求めないものですよね。

ここで気づく。
私はお婆さんでしたー(やり過ぎは禁物
かも〜🥲)
いつもありがとうございます(*^^*)✨
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Unknown (リタイアマン)
2022-09-12 11:23:25
こんにちは。
「名月さん」って
はじめて聞きますが
おもしろいことをしますね。
これは子供らが間違いなく
喜びそうです。
収穫の戦利品の数々。
すごいですね。
返信する
Unknown (Unknown)
2022-09-12 13:22:55
リタイアマンさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

面白い風習ですよね。
ただ、普通のお月見に欠かせない
芒を飾り、月見団子や果物を備え
…というのがない!と何故か
今年初めて気づいた!
実家では確かそうしてお月さまを
愛でた記憶があるのですが。

まぁ「郷にいれば郷に従え」と言い
ますから。😌
お月さまを愛でるにもいろんな形があり
ますね。(^○^)
名月さんは、むしろ子ども達が楽しむ
夜。と位置づけしてこれはこれで良し
と思ってます。(*^^*)
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