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くちばしの黄色い議論を少々。
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日本ではjusticeの話をしても一部の研究者を除いてほとんどの場面で盛り上がりがないようですね。もちろん議会では全く話題にもなりません。
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justiceは日本語で「正義」と訳されますが、「正義」という漢字になるとjusticeとは全く関係ない明後日の議論になるので大学の講義では「正義」という文字を使わずjusticeまたはjustice conceptでご紹介することにしています。
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justiceを極々簡単に表現すると「正直者が馬鹿を見てはならない」となると愚考しています。
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「何に対して『正直』なのか。」という議論は後からするとして、まずはGo To キャンペーンがjusticeに反するという愚考卑見を曝してみたいと思います。
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Go To キャンペーンはjusticeに照らすと絶対変ですね。
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しかし、「どう変なのか?」という点が論理的に示されないと文句も言えません。
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そこで愚考してみました。愚考です。
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Go Toを利用する人は感染拡大の危険も顧みずGo Toするのですね。
マスクもせずに観光地を闊歩している人がいると報じられていました。
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旅行代金や宿泊代金が割り引かれ得をします。
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まぁ、ここまでは「誰もがGo Toを使えるわけだから不平等の問題は生じない。」と言われています。
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そうなんですね。日本では平等や自由という文字で議論する人が多いので「平等なら良い」、「自由を制限しなければ良い」という議論で終わってしまいます。
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しかし、justiceの観点は顧慮されていないのですね。
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「他人様に感染させてはいけないから自粛しよう。」ということで帰省を取り止めた人。同様に旅行を取り止めた人がいます。
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いかがなものでしょうか。
ひょっとすると感染を拡大させるかもしれないという危険を冒し「旅行を楽しんだ人」には国からお小遣いが支給されます。旅行を楽しみお小遣いも手にする。
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これに対して、自粛組は旅行を我慢しつまらない(かもしれない)日々を送っただけで何も残らない。国からお小遣いももらえない。
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ちなみに、あのお小遣いは税ですね。
したがって、旅行を我慢した人が納めた税金の何万分の一、何十万分の一かは分かりませんが、理屈の上では「旅行を我慢した人が納めた税金」が果敢に旅行を実行した人に贈られるのですね。正直者が馬鹿を見ているような気がします。
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さて、無事に旅行が終われば良いですが、万一、十万に一、百万に一、千万に一感染が起きたらどうなるのでしょうか。
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まず、Go Toの当事者が感染したときはどうなるのでしょうか。
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行った先も当事者のまわりも大騒ぎですね。
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とはいえ、ご本人のPCR検査はもちろん無料。
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症状が出ていなければホテル住まい。症状が出れば最先端の医療設備の病院に入院して治療を受ける。全部タダ。全部無料。
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正直者が馬鹿を見ていませんか。
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次に、周囲に感染させていたらどうなるでしょうか。
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自分の欲求を満たすために多くの人の健康を害し、税金を使わせる。
否々、旅行に行った人を責めているのではありません。
そういう仕組を実施した人に問うているのです。
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Go To キャンペーンが無ければ穏やかの夏休みを送っていたかもしれない人が感染し、苦しいおもいをし、入院して療養しなければならない。死ぬ人もいるかもしれない。
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何をもって「正直」か、ということが問われなければなりませんね。
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ある人は言うでしょう。
「国が決めたことなのだからGo To キャンペーンに乗っかって何が悪い。」と。
こういう人は「国が決めたのだから」と言って戦争にも行くのでしょうか。
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法の世界には国会が決めた法律の世界とは別に「人が生きるために必要な約束」という意味の「法」という世界があります。これを自然法と名付けた人もいます。
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名前なんぞはどうでも良いことで、要は「一部の価値観を人に押し付けてはダメですよ。」という、議会の暴走を止める仕組みなのですね。
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Go To キャンペーンは「観光業界が倒れそうだ。」という理由で政府が強引に推し進めました。「徹底した感染防止対策をしたうえで(云々)」という説明がありましたが、「徹底した感染防止対策」をしているはずなのに新たな感染者が毎日報告されています。
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つまり「徹底した感染防止対策」が徹底されていないのですね。
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たくさんの人が帰省や旅行を控えたようです。
これが正直者の選択なのだと思います。
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今日も、「正直者が馬鹿を見る」暑い日となりました。
このようにして、日々友達が減って行くのです。
皆さま、ご自愛くださいませ。
合掌
浅学非才愚考卑見乱文長文多謝