きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

不安解消やモチベーション維持のために

2021年01月25日 | 音楽処方
世界中のチェリストたちがリモート合奏する企画「Covid cello project」の第12弾が公開されました。
私にとっては5回目の参加です。

今回は世界40カ国から463名が参加しており、日本からは5名に増えました。

自分の演奏動画をアメリカのTonyに提出したのが年末。
前回までは、公開はいったいいつになるのだろうか?と、ただひたすら待つしかありませんでした。

けれども今回は主催者のTonyが、編集作業過程を時々ライブ中継してくれました。
ライブ中は他の参加者たちとチャットで会話することもできましたので、公開までの3週間ほどの日々も不安なく、楽しく過ごせました。

過程を知ることも大事ですよね。
場合によっては、そのほうが不安が減ります。
結果云々よりも、過程そのものを大切にしたいということも多々あります。

今回初めて知ったのですが、動画が公開されるまでには、パソコンを使ったプロ級の編集作業が行われていました。

私たちはもちろん直接手を出せるわけではないのですが、パソコンやスマホの画面を見ていると、まるで同じ部屋にいて、彼の編集作業を覗き込んでいる感覚でした。

チャットでは、
「すごーい、そんなこともできるのね!」
「ありがとう、トニー!」
「あなたは魔術師ね!」
などと彼を褒め称えたり、

「ひとりひとりの顔がわかるようにズームアップしたら?」
「速く動かされると目がまわっちゃう」
などといった注文も。

また、編集作業を見ているのが退屈してくると、
「食べているスナックは何?」
「飼い猫の名前は?」
「(作曲者の)コレリってどんな顔していたっけ?」
などといった話題も出てきて、時差がありますからそれぞれの時間帯はさまざまですが、みんなが楽しんでいる様子が伝わってきました。

楽しんだのは傍観者側の私たちだけではありません。
Tony自身も、「孤独な編集作業から脱却できた」と言っていました。
リモートライブを通してみんなと繋がるという素晴らしい方法を考えつき、彼自身のモチベーション維持にもなっていたのです。
さすがです。

さて、今回演奏したのはバロック曲です。
まずは、原曲を。

 


私たちは8パートに分かれて演奏しています。
チェロは音域が広く、ヴァイオリン担当部分も(技術があれば)弾けちゃうので、チェロだけでオーケストラのように合奏ができるすごい楽器なんです。

「クリスマスの夜のための」という題名が付いており、時期もちょうどクリスマスから年末にかけてだったので、サンタ姿で弾いている人もいますね。





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