広告会社の新入社員は、まず、タバコ広告を教材にして、広告学を勉強する・・・
そんな話を、昔どこかで聞いたことがあります。
なるほど、汚い、悪い、迷惑、麻薬といったイメージの商品を人々に売り込むのがタバコ広告ですから、そこには様々なテクニックが駆使されており、広報学を勉強するには良い教材なんですね。
今日、新たなJTの広告を目にしました。
写真は、爽やかな新緑をイメージした背景に、「tomorrow」と言う文字を持っている手がデザインされています。
この手の形は、いま、日本を中心に爆発的にシェアを広げている新型タバコを表しています。
キャッチコピーは「あしたは、研究から生まれる。」
新型タバコについては、あとで詳しく触れることにして、では、なぜこのようにタバコ会社は、新型タバコの開発にそれほどの情熱と時間とお金をかけるのでしょうか?
タバコ会社が薬や食品を売っているのをご存知でしょう?
けれど、まだしばらく、タバコを売るのはやめないでしょう。
なぜならタバコは、いったん顧客獲得すれば、顧客が死ぬまで毎日かかさず買い続けてくれるという、売る側にしてみれば夢のような商品だからです。
だから彼らは一生懸命「研究」し、タバコ離れを防ぎ、また、新たな顧客獲得のために、今でも莫大な投資をしているのです。
買い続ける理由は、賢明な皆さんだったらわかりますね?
ニコチンに強い依存性があるからですね。
くだんの広告をぜひ皆さんも見てみてください。
tomorrowという文字を持っている手が、子どもの手のように見えるのは、私だけでしょうか?