コロナ禍も3年目を迎え、いま私たちは第6波の最中にいます。
実は、ちょっと気になっていることがあります。
毎日報告されている新規感染者数は、第5波の時よりもすでに多く、感染の拡がりかたもとても速いのに、危機感を持たないばかりか、マスクはもうしなくてもいいだとか、マスクは無意味、コロナは普通の風邪と同じ扱いで良いといった考えをSNSで拡散しようという動きがあるようなのです。
友人や知人が、そのような間違った考えかたの記事を、SNS上で「シェア」し、拡散に加担しているのを見たときは、ビックリしました。
は?!
マジ?
彼女たちは常識ある人たちだと思っていたので、少々ショックです。
地球を占領しようとする宇宙人が彼女たちのカラダを乗っとり、洗脳···そんなSF映画を思い出しました。
フェイクニュースを信じてしまうのは、なぜなのかしら?
真実ではないと気づくためには、何が必要なのかしら?
オミクロン株はノドに親和性があり、重症肺炎に移行しにくいといったデータは確かにあります。
ですが、感染者数が爆発的に増えれば、重症患者数の割合もそれに伴って増加し、医療へ負担がかかります。
家庭や職場で濃厚接触者となってしまう人も増えていますから、人手不足といった社会生活への影響も深刻化しかねません。
これまでの2年間で、世界中の専門家たちが一丸となって積み上げてきたエビデンスを、簡単に放り投げ、頭から否定するなんて、なんとも愚かなことです。
マスクをせずに、お互い触れあえるくらいの距離で、キャラキャラ、ペチャクチャおしゃべりするのは、今は家庭内でもやめた方がいいと思います。
パンデミックとはいえ、国によってワクチン接種率や国民性、経済状況などが異なり、対コロナ対策にもお国柄が反映されます。
ですが、最新の科学的根拠に基づいた行動をすべきであることに変わりはございません。
私たちがコロナ禍で失ったもの、あきらめなければならなかったことはたくさんあります。
それだけに、コロナ禍以前の生活を早く取り戻したいという気持ちも、誰もがもっていることでしょう。
ですが、世界は変化し続けていて、(あくまでポジティブな意味で)完全な後戻りというのはきっとないでしょう。
これから先、新たに受け入れていかなければならないことも色々あることでしょうけれど、悪いことばかりではないはずです。
今は冷静に、前向きに、人として賢い選択をしつつ、歩みを止めずに、進化していきましょう。