佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

中高大生の合唱の現場

2006年01月16日 00時34分19秒 | 合唱

 

 11:00~14:00過ぎまで、

大学の先輩の指導する高校合唱部を見学。

 

 実は、僕は教育の現場から足を洗っているので、

現場の話は、先生方からの話で、

自分自身の体験ではない。

だから、中高生の鳴らす合唱の音は、

コンクールなどでしか聴いたことがない。

現場の雰囲気や練習の様子、そこで鳴ってる音、

実は未知の世界だ

(そのくせ現場に向けて偉そうな事ばっかここで書いてます。

すみません。。。)。

 

 アカペラの作品。

率直に言って、最初音を聴いた時、

どうアドヴァイスをしたらいいかと途方にくれながら聴いていた。

これは、合唱部の実力云々ではなく、

自分が子供らを指導したことがないという引き出しの無さからだ。

どこを、どういうふうに言ったら、いいだろうか。

考えながら聴く。

 

 でも、次第に、いろいろなことに気づき始める。

今、どういう音が鳴っている。(現状分析)

ここをこうしたらいいのでは。(方法論)

 やっと、勘が戻ってくる。

 

 生徒たちには、一言二言感想と方法を話す。

先輩とは、食事を挟み、色々話をする。

とても熱心な方。だから、僕も、

感じたことを話した。僕の考え方も。

 

 僕の考え方は、合唱界では、異質かもしれない。

特に教育の現場では。

最近そう思ったりしている。

でも、本当にそうなんだろうか。

共感してもらえる人、いないのだろうか。

 教育現場から足を洗ったけど、自分なりに、

関わっていけないだろうか、と思っている。

外からだからこそ、言えることもあると思うし。

先生方には、実は望むことは沢山ある。ありすぎる。

いろいろな方と話をし、合唱観、というか音楽観を知って、

現場を知り、何らかの形で関わりたい、

そう願っている。

 

 一つ、強く思っていること。

 子供たちは素直。

先生が白を黒と言っても、

「はい、黒です」と言うと思う。

それだけは肝に銘じて欲しいのだ。絶対に。

先生の合唱観、音楽観が、子供たちに自然と反映されることを。

だから、指導者は、常に自分を省みないといけない。

合唱はもちろん、色々な音楽に接し、

いろいろな人と話し、自分を省みること。

狭い世界にいては、絶対にいけないのだ。

 

 その後、だいしホールへ。

新潟青陵短期大学コーラスクラブの20回演奏会へ。

後半を聴く。

 いろいろな活動のスタンス、仕方がある、と改めて思う。

上記と反するが、狭い世界でも、完結できてしまうのが、

合唱の世界。良くも悪くも。そういう団体は多い。

でも、それを、怖いことだと思えるかどうか。

 

 皆さんは、どう思いますか?

 

 僕はどこへでも足を運びます。

良かったら、いろいろな現場を見させてください。