大学に入った時
ソロの歌の練習から逃げて
高校まで全然練習せずただ続けてきたピアノに
熱を上げていました。
2、3年次の副科のピアノや
ドイツリートを始めてからのピアノパートとか
そういうものをやたら弾いていました。
かたや、同期や先輩方のピアノの演奏を聴きながら
ピアノの曲を覚えていきました。
いろんなCDも買って聴いていたり。
そして在学中
個人的にいろいろあった時期に
歌(声)の入ったCDを
全く聴く気になれなくなった時期がありました
(周囲にはとりわけ迷惑をかけていた時期ですが)。
その時、このCDに出会いました。
ショパンのバラードとスケルツォ集です。
曲はよく知られているのですが
この演奏者の演奏に心奪われて
ヘビロテしていました。
サンソン・フランソワ
フランスのピアニストで
1970年に46歳で亡くなった方です。
詳しくは書きませんが、
ざっくり言うと感性の人、天才肌。
酒やタバコをやって、亡くなった原因もいろいろ言われている
不良タイプのピアニストです。
私の中に不良要素というのは全くないんですけど(笑)
自分の中に無いものに触れた時の衝撃というか
理屈で説明できない凄さみたいなものを
演奏に感じ、本当に飽きもせずずっと聴いていました。
私はこれらの曲を弾いたことはもちろん無いんですけど
私の中のショパン像は彼の演奏とともに構成されたと言っても
過言ではないです。
というか、彼の演奏がショパンのイメージと
私の中では最もしっくりくるという感じでしょうか
(異論も多々あると思いますが)。
ショパンの曲、とりわけこのバラードやスケルツォには、
曲の中に彼の男性的なところと女性的なところが
同居している気がするのですが
その作品の特徴を激しく行ったり来たりする演奏、
しかも危ない橋を渡って、というのがフランソワの演奏で
ちょっと倒錯した常人離れした感覚がすごいのです。
こうあるべき、みたいなことが無いと言いますか。
まあ、行儀の良い演奏が好きな人には絶対に好まれないですが(笑)
このCD自体は1995年に出ているようですが
音源は1954年と1955年のモノラル録音のものです。
録音の状態もあるし、ペダルの音が入っていたり
ライブ感の強い演奏なのも、拍車をかけている気はしますね。
先日久しぶりに聴きましたが、やっぱい良いですね。
このCDをきっかけに、当時彼の他のショパン作品や
ラヴェルのCDを集めてよく聴いてました。
音楽とか絵とかでもそうですが
自分とタイプの違う、感性タイプの人の創作物に
グッと惹き寄せられることがしばしばあります。
ポピュラー音楽でも度々あるのですが
それはまた日を改めて書きたいと思います。
ソロの歌の練習から逃げて
高校まで全然練習せずただ続けてきたピアノに
熱を上げていました。
2、3年次の副科のピアノや
ドイツリートを始めてからのピアノパートとか
そういうものをやたら弾いていました。
かたや、同期や先輩方のピアノの演奏を聴きながら
ピアノの曲を覚えていきました。
いろんなCDも買って聴いていたり。
そして在学中
個人的にいろいろあった時期に
歌(声)の入ったCDを
全く聴く気になれなくなった時期がありました
(周囲にはとりわけ迷惑をかけていた時期ですが)。
その時、このCDに出会いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/29/b12a0d7824f44a0e63fab53e875a8c35.jpg)
ショパンのバラードとスケルツォ集です。
曲はよく知られているのですが
この演奏者の演奏に心奪われて
ヘビロテしていました。
サンソン・フランソワ
フランスのピアニストで
1970年に46歳で亡くなった方です。
詳しくは書きませんが、
ざっくり言うと感性の人、天才肌。
酒やタバコをやって、亡くなった原因もいろいろ言われている
不良タイプのピアニストです。
私の中に不良要素というのは全くないんですけど(笑)
自分の中に無いものに触れた時の衝撃というか
理屈で説明できない凄さみたいなものを
演奏に感じ、本当に飽きもせずずっと聴いていました。
私はこれらの曲を弾いたことはもちろん無いんですけど
私の中のショパン像は彼の演奏とともに構成されたと言っても
過言ではないです。
というか、彼の演奏がショパンのイメージと
私の中では最もしっくりくるという感じでしょうか
(異論も多々あると思いますが)。
ショパンの曲、とりわけこのバラードやスケルツォには、
曲の中に彼の男性的なところと女性的なところが
同居している気がするのですが
その作品の特徴を激しく行ったり来たりする演奏、
しかも危ない橋を渡って、というのがフランソワの演奏で
ちょっと倒錯した常人離れした感覚がすごいのです。
こうあるべき、みたいなことが無いと言いますか。
まあ、行儀の良い演奏が好きな人には絶対に好まれないですが(笑)
このCD自体は1995年に出ているようですが
音源は1954年と1955年のモノラル録音のものです。
録音の状態もあるし、ペダルの音が入っていたり
ライブ感の強い演奏なのも、拍車をかけている気はしますね。
先日久しぶりに聴きましたが、やっぱい良いですね。
このCDをきっかけに、当時彼の他のショパン作品や
ラヴェルのCDを集めてよく聴いてました。
音楽とか絵とかでもそうですが
自分とタイプの違う、感性タイプの人の創作物に
グッと惹き寄せられることがしばしばあります。
ポピュラー音楽でも度々あるのですが
それはまた日を改めて書きたいと思います。