<「真昼岳」の峰越登山口>
日々眺め暮らしている「東山(奥羽山脈)」の「真昼岳」には、定年退職して再び山に行くようになってから3度登りましが、ここ数年間は足の調子が悪かったこともあって登っておりませんでした。しかし、山を眺める度にまた登ってみたいと思いながら過ごしておりました。
今年になって、「真昼岳」周辺をフィールドにトレールラン大会を開催するため、登山道やアプローチになる林道が整備されたと聞きました。7月には「秋田駒ヶ岳」に登り、足にやや自信を取り戻すことができたので、「真昼岳」も、整備された林道を車で登って、尾根にある登山口から縦走するコースなら大丈夫だろうと、いつものメンバーであるAさん、Mさんを誘い、出かけることにしました。
せっかくなら、稲穂が熟した黄金色の「仙北平野」を一望したいと考え、稲刈りがまだ始まったばかりの9月21日に登ってきました。なお、9月16日に「西山」の「姫神山」から望んだ「仙北平野」の眺めは先日のブログに掲載しておりますので、興味のある方はあわせてご覧いただきたいと思います。(以下、本文調で)
「東山」の写真はこれまで何度もブログに掲載したが、まずは、改めて我が家から望んだ「真昼岳」の写真をご覧いただく。山の尾根や谷筋がよく分かる初冬の写真である。
「秋田県」と「岩手県」の県境となっている尾根まで林道を車で登り、「峰越登山口」から尾根伝いに「真昼岳」まで往復した。尾根伝いといっても結構登り下りがある。名前の付いているピークのほか、小さなピーク(P1、P2)も示してみた。
次に、小縮尺?の地図で今回のログ(足跡)の位置を示す。
右側中段の赤いログの南端が「真昼岳」、「大曲駅」に程近い我が家からほぼ真東に望むことができる。右上隅に「薬師岳」、「和賀岳」が見える。
ログ地図を示す。
(以上の地図:国土地理院)
GPSによる標高図である。
(GPSデータを「カシミール3D」の加工した図)
同じ道を往復したので、「真昼岳」を挟んで左右で対称の図になる。当然ながら、標高を示す赤線は「東山」の稜線と同じであるが、こうして見比べて見るのも面白い。
さて、先のブログ、「旧千畑町千屋を往く-3」で掲載した「一丈木」の松・杉並木を通り抜け、東の山麓に向かって車を走らせると、「峰越登山口」と「赤倉登山口」の分岐になる十字路に至る(ログ地図参照)。この十字路は「真昼岳」の頂上から望まれ、この後の写真に写っているので、留意しておいてもらいたい。
十字路を突き抜けると、「岩手県」側まで延びる林道に入る(ログ地図の橙色の線)。「真昼川」にかかる小さな橋を渡って、しばらく「大又沢」を遡る。前方からランニングして来る人とすれ違う。こんなところを走っているのは、トレールランの練習をしているのだろうか。 また川を渡り返して大きくカーブすると、「東山」から派生する小尾根を巻くようにしながらジグザグに登って行く。やがて、「大又沢」の間から「仙北平野」の一角が望まれるようになり、麓から30分程車を走らせて県境の尾根に到着。
実は、Aさん、Mさんと登る約束をする前に、整備されたとは聞いたが、林道の状況を確認するために、9月8日に下見に行っている。その時撮った、登山口から「真昼岳」を望んだ写真。
下見に行った日は日曜日で、乗用車のほかにマイクロバスが2台止まっている。すべて秋田ナンバーの車である。バイクも2台ある。バイクの青年は「岩手県」から来たという。そちらの道路事情を訊くと、乗用車でここまで来るのは無理のようだ、という話。
私がここに着いた時は、マイクロバスで来たと思われる人たちが「北ノ又岳」のすぐ下を列になって登っていたが、手前の小高い場所まで上がって写真を撮る時はその姿は見えなくなってしまった。 奥に「真昼岳」が望まれる。
ここから登山開始。登り初めてすぐの、手前の小さなピークまで行くと、長大なレンズをセットしたカメラを三脚に据え、双眼鏡で入念に周囲を観察している人がいる。挨拶を送りながら、何を狙っているのだろうと思いつつ通り過ぎ、「北ノ又岳」への急な登り坂に向かってゆっくり歩を進める。
(その2に続く)
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