ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★紅葉の「大白森」に登る(その4)

2017年10月26日 | 山・麓歩き

●出かけた日:2017108日(日)

●歩いたログ(足跡)(道のり:10.9km

(以上の地図:国土地理院)

●ログの標高図

 ここで、東側180度を展望した写真をご覧いただく。まずは北方向。

 「八幡平」方面を望んだ写真。木道の延長上にある尖がりは「畚岳(モッコダケ)」で、その左側に白っぽく写るのは、県境にある駐車場である。「八幡平」はこうして見ても真っ平らで頂上がどこかわからないほどであるが、駐車場のやや左上辺りが頂上。

 駐車場から稜線のすぐ下を東西に延びる、かつては有料だった県境越えの道路がかすかに写る。双眼鏡でのぞいてみると、この日、駐車場は車でいっぱい、道路は車が連なって渋滞している様子である。

 左手前は「曲崎山」。私たちが登ってきた道は、この山を通って東の方へ延々と延びて、「岩手山」と「八幡平」を結ぶ「裏岩手縦走路」につながっている。

 次は東の方向。

 「岩手山」を遠望する。

 ここで休んでいる女性から「三ツ石山はどれか」と訊かれたが、手前の山の稜線の真ん中付近、「岩手山」の左の稜線と交わって見えるところのピークがそれである。よく見ると、二つの大きな岩が見え、そのすぐ右にも岩があることから「三ツ石」である。

 次に南東方向。

 中央の三角山が「乳頭山」。ここからみる「乳頭山」は乳首にも、岩手県側の名称である烏帽子にも見えない。

 頂上の右斜め下、紅葉帯のすぐ上の緑の木々(「アオモリトドマツ」)に囲まれて「田代平湿原」が見える。「乳頭山」に登った時はこの右の尾根をたどって湿原の一角に取りついたところ。湿原の左手、少し離れたところに山荘の灰色の屋根が肉眼でも見える。(目を凝らすと写真にも微かに写っている。)

 「乳頭山」右のなだらかなピークは「笊森山」。

 さらにその南方向。

 「駒ヶ岳」方面である。「女岳」は「男女岳」の陰になる。「笹森山」の右斜面を少し下ったところの奥が8合目の駐車場と小屋。「駒ヶ岳」と「乳頭山」のむすぶ縦走路は、「焼森」、「湯森山」、「笊森山」の広い尾根を通っている。

 ここでの写真には、どれも手前に湿原の草紅葉が写っている。「大白森」の湿原の広さが実感できると思う。

 ザックを置いたまま、標柱のところから少し北に木道をたどっていくと、北西側の景色も開け「森吉山」も望まれる。

 昼食と沸かしたコーヒーを味わいながら、1時間程雄大な景色を堪能して下山を開始する。

 Aさんは走って帰るぞ、と元気そのもの(と言ったものの、帰ってから筋肉痛で大変だったらしい)。Mさんもその後を付いて行く。私は急なところは滑りやすいので慎重に下り、足も笑い気味でやや遅れる。下り始めてまもなく、若い男女のペアがいずれも大きなザックを背負って登ってくる。今登ってくるのは時刻的に遅いなと思いながら、女性に「ずいぶん大きな荷物ですね」と声かけると、「小屋に止まるんです。」との答え。湿地の少し先に「大白森山荘」があるので、それで納得。

 そのうちAさんが先行し姿が見えなくなったのでかなり先を行っていると思っていた。ところが、その後まもなく、背後から人が追いかけてくる。見るとAさんなので驚く。もう一度「小白森山」の湿原に寄り写真を撮ってきたとのこと。

(その5に続く)


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