ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★春真っ盛りの「西山」を往く(その3)

2017年05月09日 | 山・麓歩き

●出かけた日:201752日(火)

●歩いた足跡(ログ)(道のり:4.6km

(以上の地図:国土地理院)

 さらに少し行くと尾根道に突き当たる。左「姫神山」(「大平山」)頂上、右「ばっけ杉」の案内板がある。「ばっけ杉」には帰りに寄ることにし、また階段になっている急斜面を登る。

 登って行くと、先ほどの男性が話したとおり、登山道脇は一面の「カタクリ」である。

 写真がまずくわかりづらいが、右斜面に「カタクリ」が群生している。下の方は花期を過ぎていたが、ここは今が最盛期である。道脇ばかりでなく階段状の道にも生えている。すごい生命力である。

 人に踏まれている株が少しあるのが残念である。何とか保護できないであろうか。

 「姫神山」は、頂上すぐ下に杉の大木が立並んでいるので、その手前、写真のすぐ先が「仙北平野」の絶好の展望所となっており、木製のベンチも置かれている。

📷004:「姫神山」頂上すぐ下から「仙北平野」を望む

 手前の山がだいぶ下になって、標高が上がったことがわかる。

 正面は「真昼岳」、「雄物川」と「丸子川」が合流する向こうが「大曲」の市街地。

 写真中央、市街地から「東山」に向かって延びる道路の左側にあるこんもりとしたところが、「払田の柵」がある「長森・真山」である。こうして見ると、「仙北平野」のど真ん中に小高い丘があり、そこに古代の柵が築かれたことがわかる。

 写真右端の「雄物川」沿いが花火大会の会場である。知り合いに、8月の大会の時は、毎年「姫神山」に登ってここで花火を見るという人がいたが、ここで見たのだろうと思う。途中の急坂をビール・酒・つまみを背負って登ったのだろうか、詳しい話は訊かなかった。

 さらに「カタクリ」が咲く斜面と杉木立の中を登り頂上に着く。頂上にはテレビの中継塔あり、その脇にかなり荒れた小さな祠がひっそりたたずむ。

 頂上付近から眺めた風景を何枚か見ていただく。

📷005:「神宮寺」方面を望む

 まずは北西方面。中央は「旧神岡町神宮寺」の街である。その奥の雪を抱く山は、秋田市郊外の「太平山」、その右に台形の白い姿をのぞかせている山は、「太平山系」で一番高い「白子森」と思われる。

 写真には写っていないが、「男鹿半島」の「本山・寒風山」、「秋田市雄和」の「高尾山」も望まれる。

 右の三角山が「神宮寺岳」で、「雄物川」に架かる「岳見橋」が左手に写る。

 写真中央尾根筋に細い道がある。「西山」を巡る道の一部であるが、今の時期でないと藪となって歩くのが困難になるだろう。

📷005-2:「鳥海山」を望む

 南西に目を向けると「鳥海山」が望まれる。標高2,230mの山だけあって、上の方はまだ白一色である。右裾の黒くなっている辺りは「稲倉岳」と思われる。頂上すぐ上の空が薄曇りでくっきりしていないのが少し残念。

(その4に続く)


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