<「アズマシロカネソウ」>
●出かけた日:2020年5月15日(土)
●歩いた足跡(ログ)(道のり:4.1km)
(以上の地図:国土地理院)
(「風ぴらコース」と「鳥居長根コース」の分岐を)右手に向かい、少し下った後小さな沢筋の道を進む。
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左手奥から来たところ。この辺りは傾斜も緩く歩きやすい。
さらに少し行くと、谷がやや開けたところで先行していた夫婦が道脇の地面にしきりにカメラを向けている。
そこに追いつくと、旦那さんが、見逃してしまいそうな小さな花を着けた山野草を指して、この花を知っているかと訊く。私もようやく探し当てて見ると、初めて出会う花である。旦那さんによると、この辺りでしか見られない「シロガネソウ」で、この花を見るために遠く?から「八塩山」に来たという。「シロガネ」は「プラチナ」で貴重な花だとも。
帰ってから調べると、正確には「アズマシロカ(ガ)ネソウ(東白銀草)」で、秋田県から鳥取県かけての日本海側に偏った地域に分布する日本固有種の植物とある。貴重なものには違いない。夫婦の勧めもあって私もカメラを向ける。
特徴的な葉の上に4~5本の花茎を出し、その先に小さな花を着けている。形、色合いが何とも言えぬ愛らしい花である。アップして見た。
ワインレッドの花弁と雄蕊の大きな柱頭が特徴的である。下に蕾も見える。
ところで、夫婦連れの旦那さんが話すには、この辺りには「イチヨウラン」があるはずだが、まだ探し出せていないという。これも調べてみると、地際に一枚の大きな葉を広げ、その脇からまっすぐ上に延びた花茎の先に「トキソウ(鴇草)」のような花を着けた蘭である。漢字では「一葉蘭」である。
道は次第に傾斜を増し、やがてかなりの急勾配になる。登山道の脇に目をやると、面白い姿をした「ブナ」があるので、一息入れがてらカメラを向ける。
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幹に大きなコブが形成されている。どうしてこんな形になったのだろう。
もう半分以上登っている、と夫婦連れに励まされながら、急坂を登るとまた尾根に出る。
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「急坂コース」と矢印のある右手からきたところ。左には「風ぴらコース迂回」の案内もある。帰りは急坂を下るには大変だから、少し遠回りになるが迂回コースを行った方がよい、との旦那さんのアドバイス。この山には何度もきているらしい。降りて来た男性がこの分岐で立ち止まり、案内を見て少し考えていたが、左手の迂回の道に向かった。
(その3に続く)
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