釧路湿原国立公園にて
環境省・釧路自然環境事務所が主催する
子どもパークレンジャー「体験!発見!釧路湿原~みんなで作ろうエコツアー~」
が開催されました。
「子どもパークレンジャー」(略称JPR:Junior Park Ranger)は
環境省のレンジャーさん(自然保護官)と一緒に国立公園などにおいて
自然観察や自然解説による自然環境学習を小・中学生に体験してもらうプログラムです。
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など
豊かな人間性を育むことを目的としています。
弟子屈町・標茶町・鶴居村・釧路町・釧路市から小学生29名が集まり
今回は「エコツーリズム」をキーワードに
子どもたち自身が、湿原の景色などを体感して
自然について学んだこと、心に残る風景を自分たちの言葉でポスターにまとめ
釧路湿原の魅力を伝える「エコツアー」を提案します。
集合場所の塘路湖エコミュージアムセンターへ
レンジャーさんからJPR手帳を手渡ししてもらい
子どもパークレンジャーに任命されました。
国立公園について、釧路湿原について、まずはレクチャーを受けます。
まずは、実は地元だとなかなか行く機会が少ない細岡展望台に行ってみました。
到着してみると、釧路湿原のスペシャリスト新庄さんにバッタリ(?)会ったので
ちょっと案内してもらうことに。
駐車場から展望台への道には、なんと竪穴住居跡が。
すぐそこの谷は、かつて海の入江になっていたのだそうです。
竪穴をぐるっと囲んでお話しを聞きます。
これはただ歩くだけじゃ気づかないですね。
さらに、ぞろぞろ歩いていくと…
おぉ、広い!
展望台に到着しました。
ただ、広いね。と見ているだけじゃなく、見える景色からわかることを
新庄さんがひも解いてくれます。
「じゃあ、この黄土色のヨシが生えているところに行ってみるかい!」と
ヨシ原に連れて行ってもらいました。
背丈より高いヨシの中を歩くだけでも大冒険。
奥まで進んでみると、足元からジワジワと水が染み出てきますし
泥炭が積もった地面はやわらかく、近くの人の振動がボヨンボヨンと伝わってくるのです。
これは、実際に歩いてみないとわからないですね!
(※今回は教育活動として特別に立ち入っています。)
今度は達古武湖畔へ。
これまた特別に木道から外れて湧水を見に行きました。
こんな谷になっているところが、何か所もあります。
チョロチョロと流れ出る湧水を袋に30秒間溜めて計量して、計算してみると
ここからは、1日に1.7tも湧き出ていることが解りました。
こんな湧水が何か所もあると、釧路湿原全体で考えると…。気が遠くなるほどたくさんの湧水ですね。
近くには、湿原で道路沿いでも見られるヤチボウズ。
これの断面を見たことがある人もなかなかいないと思います。
今回、またまた特別に見せていただきました。
中にはアリの巣があったりと、湿原の生態系を支えていることがわかります。
ちなみに、これカブスゲの根の部分なので再び湿ったところに置けば復活するとのことです。
昼食をはさんで
次は湿原の対岸にある温根内ビジターセンターへ移動します。
ただ、車道を移動するだけでなく、通ったのは新釧路川右岸堤防。
一般車両は通行できないので、ほぼ貸切状態。
せっかくなのでバスを降りて歩いてみました。
いやぁ、空が広いなぁ。
温根内ビジターセンターでは
これまでに、自分たちが感じたことをポスターにまとめます。
班ごとに、それぞれ話し合い、写真付きで用紙にまとめました。
みなさん、学校も学年も違うなか
なかなか上手に話し合ってまとめていました。
出来上がったポスターは、実際に見た人が「じゃぁ、ここに行ってみようかな」と思えるよう考えています。
今後、各所イベントに張り出す予定です。
釧路地方限定ですが、どこかで見かけた方はぜひ詳細にご覧になってください!
今回テーマにした「エコツーリズム」。
地域の自然等の資源を保護しつつも、利用することで保護の意識を高めようとするもの。
この動きには、地域の人たちこそが、地域の自然に実際に触れて「スゴイ」「楽しい」ということを
知っているのがとても重要だと考えます。
子どもパークレンジャーは、この日1日だけじゃなく
今日の出来事をたくさんの人に伝えたり、日常から意識して自然を観察したりする任務があります。
未来を担うみなさんの、これからに期待しています!
<11月17日追記>
まとめポスターの掲示予定が下記の通り決まりましたのでお知らせいたします。
1)川湯エコミュージアムセンター(弟子屈町川湯温泉2-2-6 地図)
平成27年11月17日(火)~11月29日(日)
2)塘路湖エコミュージアムセンター(標茶町塘路原野 地図)
平成27年12月5日(土)~12月20日(日)
3)温根内ビジターセンター(鶴居村温根内 地図)
平成27年12月26日(土)~平成28年1月17日(日)
まだご覧になっていない方は、ぜひ最寄りのセンターまで足を運んでみてください!
(はぎわら)
環境省・釧路自然環境事務所が主催する
子どもパークレンジャー「体験!発見!釧路湿原~みんなで作ろうエコツアー~」
が開催されました。
「子どもパークレンジャー」(略称JPR:Junior Park Ranger)は
環境省のレンジャーさん(自然保護官)と一緒に国立公園などにおいて
自然観察や自然解説による自然環境学習を小・中学生に体験してもらうプログラムです。
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など
豊かな人間性を育むことを目的としています。
弟子屈町・標茶町・鶴居村・釧路町・釧路市から小学生29名が集まり
今回は「エコツーリズム」をキーワードに
子どもたち自身が、湿原の景色などを体感して
自然について学んだこと、心に残る風景を自分たちの言葉でポスターにまとめ
釧路湿原の魅力を伝える「エコツアー」を提案します。
集合場所の塘路湖エコミュージアムセンターへ
レンジャーさんからJPR手帳を手渡ししてもらい
子どもパークレンジャーに任命されました。
国立公園について、釧路湿原について、まずはレクチャーを受けます。
まずは、実は地元だとなかなか行く機会が少ない細岡展望台に行ってみました。
到着してみると、釧路湿原のスペシャリスト新庄さんにバッタリ(?)会ったので
ちょっと案内してもらうことに。
駐車場から展望台への道には、なんと竪穴住居跡が。
すぐそこの谷は、かつて海の入江になっていたのだそうです。
竪穴をぐるっと囲んでお話しを聞きます。
これはただ歩くだけじゃ気づかないですね。
さらに、ぞろぞろ歩いていくと…
おぉ、広い!
展望台に到着しました。
ただ、広いね。と見ているだけじゃなく、見える景色からわかることを
新庄さんがひも解いてくれます。
「じゃあ、この黄土色のヨシが生えているところに行ってみるかい!」と
ヨシ原に連れて行ってもらいました。
背丈より高いヨシの中を歩くだけでも大冒険。
奥まで進んでみると、足元からジワジワと水が染み出てきますし
泥炭が積もった地面はやわらかく、近くの人の振動がボヨンボヨンと伝わってくるのです。
これは、実際に歩いてみないとわからないですね!
(※今回は教育活動として特別に立ち入っています。)
今度は達古武湖畔へ。
これまた特別に木道から外れて湧水を見に行きました。
こんな谷になっているところが、何か所もあります。
チョロチョロと流れ出る湧水を袋に30秒間溜めて計量して、計算してみると
ここからは、1日に1.7tも湧き出ていることが解りました。
こんな湧水が何か所もあると、釧路湿原全体で考えると…。気が遠くなるほどたくさんの湧水ですね。
近くには、湿原で道路沿いでも見られるヤチボウズ。
これの断面を見たことがある人もなかなかいないと思います。
今回、またまた特別に見せていただきました。
中にはアリの巣があったりと、湿原の生態系を支えていることがわかります。
ちなみに、これカブスゲの根の部分なので再び湿ったところに置けば復活するとのことです。
昼食をはさんで
次は湿原の対岸にある温根内ビジターセンターへ移動します。
ただ、車道を移動するだけでなく、通ったのは新釧路川右岸堤防。
一般車両は通行できないので、ほぼ貸切状態。
せっかくなのでバスを降りて歩いてみました。
いやぁ、空が広いなぁ。
温根内ビジターセンターでは
これまでに、自分たちが感じたことをポスターにまとめます。
班ごとに、それぞれ話し合い、写真付きで用紙にまとめました。
みなさん、学校も学年も違うなか
なかなか上手に話し合ってまとめていました。
出来上がったポスターは、実際に見た人が「じゃぁ、ここに行ってみようかな」と思えるよう考えています。
今後、各所イベントに張り出す予定です。
釧路地方限定ですが、どこかで見かけた方はぜひ詳細にご覧になってください!
今回テーマにした「エコツーリズム」。
地域の自然等の資源を保護しつつも、利用することで保護の意識を高めようとするもの。
この動きには、地域の人たちこそが、地域の自然に実際に触れて「スゴイ」「楽しい」ということを
知っているのがとても重要だと考えます。
子どもパークレンジャーは、この日1日だけじゃなく
今日の出来事をたくさんの人に伝えたり、日常から意識して自然を観察したりする任務があります。
未来を担うみなさんの、これからに期待しています!
<11月17日追記>
まとめポスターの掲示予定が下記の通り決まりましたのでお知らせいたします。
1)川湯エコミュージアムセンター(弟子屈町川湯温泉2-2-6 地図)
平成27年11月17日(火)~11月29日(日)
2)塘路湖エコミュージアムセンター(標茶町塘路原野 地図)
平成27年12月5日(土)~12月20日(日)
3)温根内ビジターセンター(鶴居村温根内 地図)
平成27年12月26日(土)~平成28年1月17日(日)
まだご覧になっていない方は、ぜひ最寄りのセンターまで足を運んでみてください!
(はぎわら)