てしかが自然学校

道東の弟子屈町(てしかがちょう)で、活動する日々のあれこれ

【イベント案内】原野のもりのオトナ木育ひろば2015.12.6(日)

2015-11-28 14:57:54 | イベント案内
前回11月1日に開催した、オトナ木育ひろば(様子はコチラ)。
お天気にも恵まれて、良い時間を過ごせました。



今回は、散策路に被ってしまっている広葉樹を少し伐って、それを材料にした木工体験と
手作りマシュマロに挑戦したいと考えています。
世の中にリリースするには、まだ不安があるアクティビティを
大人たちで、ああだこうだ言いながら実験ができればいいなと企んでおります(笑)。

『原野のもりのオトナ木育ひろば』
<日時>
平成27年12月6日(日)

<会場>
原野のもり(旧からまつふぁーむ)
弟子屈町弟子屈原野453-1(地図はコチラ

<活動時間>
9:00~16:00(時間内の出入り自由です)

<参加費(保険代、活動備品使用料、原材料費等として)>
おひとり500円

<服装・持ち物>
防寒着(上下・多少汚れても良いものがベターです)
防寒靴(暖かい長靴など)
帽子(冬用の暖かいもの)
軍手(綿製品推奨、貸し出し軍手あります)
お弁当(必要な方)
飲み物
タオル・手ぬぐい
※暖かく動きやすい、かつ汚れてもよい服装でお越しください。

<お問合せ・申込み先>
保険加入のため名簿を作成しています。
当日の受付を簡潔に済ませられるよう、ご参加の場合は前日までに次の内容をお知らせください。

また、子連れ参加もOKですが、子どもに付き添える人員を割けないかもしれないので
その辺りをご理解のうえ、お申し込みをお願いいたします。

①参加される方全員のお名前・性別・年齢
②携帯電話の番号
③住所

申込み先は、てしかが自然学校(担当:萩原)まで
hironobu.hagiwara★gmail.com(★を@に変えてお使いください)

雪が積もりました

2015-11-28 14:39:27 | 原野のもりプロジェクト
11月24日にいきなり一気に積雪しました。
だいた25~30㎝といったところでしょうか。

例年、この時期に積もることはほとんど無く
あちこちから「冬支度が終わっていない」という話を聞きます。

実は、原野のもり整備もそんな状況でして
刈りたかった林内のササも、すっかり雪の下…。

しょうがないので、昨年から目をつけていた、有刺鉄線の撤去をしました。
昔、ここで動物を飼っていた時の囲いにしていたのだとか。
こうして目印を付けていたのですが


撤去しながら、周囲をチェックしてみると
あるわあるわ、けっこうな収穫でした。

危険物が撤去できたので、一安心です。

雪が積もるのはワクワクするのですが
終わらせたかった作業が完了していないのでなかなか微妙な心境です。
この雪、いちど融けてくれないかなぁ…。

(はぎわら)

月の森 冬支度 2015.11.7

2015-11-14 16:45:31 | 日記
標茶町の旧中虹別小学校で行われた「月の森 冬支度(11/7-8)」に7日のみ参加してきました。

雑貨あり、食べ物あり、ワークショップありという
大人も子どもも楽しめるイベントです。
(詳しくはPANAPANAさんのブログへhttp://panapana87.com/

てしかが自然学校は、定番となった(と勝手に思っている)、「たき火屋さん」を出店。

たき火のお世話をしながらマシュマロを焼いたり
生木を削る道具(削り馬)を使ってみたり、薪割りしたりと
木とふれあう時間を過ごしていただきました。


なかなか寒い日でしたので
薪ストーブの温もりが、なんともありがたく
次第にストーブの周りに人が集まってきます(笑)。


「月の森 冬支度」、今年で3回目とのこと。
車が無いとアクセスできないような場所なのですが
来場者で賑わうホットなイベントでした。
来年もまた機会がありますように!

(はぎわら)

原野のもりのオトナ木育ひろば 2015.11.1

2015-11-13 22:19:35 | 原野のもりプロジェクト
大人だって木育ひろばを楽しみたい!
そんな声にお応えして、開催しました「オトナ木育ひろば」。

カラマツの黄葉もピークを迎え
この秋イチバンと思える穏やかな晴天に恵まれました。

もう、外に座っているだけでも十分な気持ちよさですが
今回、メインにやろうとしているのはカラマツ蒸留です。

カラマツの枝葉をはさみで切って釜に入れます。

もう、チョキチョキしている時の陽射しの心地よさと言ったら…。
これだけで、ありがたい気持ちになってしまいましたが
気を取り直して、蒸留の装置をスタートします。
釜で煮詰めた上記が右側に伝っていき、水に冷やされて
蒸留水と精油が採れるわけです。


精油が採れるまではしばらく時間がかかるので
その間は木育ひろばでのんびり過ごしました。


普段の木育ひろばは、親子参加が多いので
子どもにやらせてあげようと、オトナ心がはたらいてしまいますが
今日は独占OKです!

いつものように、美味しいモノの差し入れもありがとうございます。

焼イモ(サツマイモ)と燻製タマゴ。
子どもに奪われず(笑)、しっかり食べることができました。

この日は防寒が必要ないほど暖かく、こみちの散歩も快適です。


途中、こみちの整備でいつも刈り取ってしまいそうになる小さな木を引越しさせました。
(このやり方で正しいのか自信がないのですが…)


さて、そうこうしているうちに
精油がとれはじめました。

おぉ!

上にたまっている、うっすら黄色いのがカラマツ精油です。
あれだけの枝葉の量に対して、ごくごく微量なんですね。

カラマツの香りがする蒸留水もたくさん採れたので
参加者にはスプレー容器入れてお土産にできました。

小瓶に入った森林浴。お好きな用途に使えます。


小さい子たちの賑やかな、いつもの木育ひろばも楽しいですが
大人メインの、ゆっくりした時間もなかなか良いものでした。

最後は、たき火サンセット。今日という一日にありがとう。


次回は12月。
またご案内します!

(はぎわら)

平成27年度 子どもパークレジャー2015.10.31

2015-11-07 23:04:11 | 日記
釧路湿原国立公園にて
環境省・釧路自然環境事務所が主催する
子どもパークレンジャー「体験!発見!釧路湿原~みんなで作ろうエコツアー~」
が開催されました。

「子どもパークレンジャー」(略称JPR:Junior Park Ranger)は
環境省のレンジャーさん(自然保護官)と一緒に国立公園などにおいて
自然観察や自然解説による自然環境学習を小・中学生に体験してもらうプログラムです。
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など
豊かな人間性を育むことを目的としています。

弟子屈町・標茶町・鶴居村・釧路町・釧路市から小学生29名が集まり
今回は「エコツーリズム」をキーワードに
子どもたち自身が、湿原の景色などを体感して
自然について学んだこと、心に残る風景を自分たちの言葉でポスターにまとめ
釧路湿原の魅力を伝える「エコツアー」を提案します。

集合場所の塘路湖エコミュージアムセンターへ


レンジャーさんからJPR手帳を手渡ししてもらい
子どもパークレンジャーに任命されました。


国立公園について、釧路湿原について、まずはレクチャーを受けます。



まずは、実は地元だとなかなか行く機会が少ない細岡展望台に行ってみました。
到着してみると、釧路湿原のスペシャリスト新庄さんにバッタリ(?)会ったので
ちょっと案内してもらうことに。


駐車場から展望台への道には、なんと竪穴住居跡が。
すぐそこの谷は、かつて海の入江になっていたのだそうです。
竪穴をぐるっと囲んでお話しを聞きます。
これはただ歩くだけじゃ気づかないですね。


さらに、ぞろぞろ歩いていくと…


おぉ、広い!

展望台に到着しました。
ただ、広いね。と見ているだけじゃなく、見える景色からわかることを
新庄さんがひも解いてくれます。

「じゃあ、この黄土色のヨシが生えているところに行ってみるかい!」と
ヨシ原に連れて行ってもらいました。

背丈より高いヨシの中を歩くだけでも大冒険。
奥まで進んでみると、足元からジワジワと水が染み出てきますし
泥炭が積もった地面はやわらかく、近くの人の振動がボヨンボヨンと伝わってくるのです。
これは、実際に歩いてみないとわからないですね!
(※今回は教育活動として特別に立ち入っています。)

今度は達古武湖畔へ。
これまた特別に木道から外れて湧水を見に行きました。
こんな谷になっているところが、何か所もあります。


チョロチョロと流れ出る湧水を袋に30秒間溜めて計量して、計算してみると
ここからは、1日に1.7tも湧き出ていることが解りました。
こんな湧水が何か所もあると、釧路湿原全体で考えると…。気が遠くなるほどたくさんの湧水ですね。


近くには、湿原で道路沿いでも見られるヤチボウズ。
これの断面を見たことがある人もなかなかいないと思います。
今回、またまた特別に見せていただきました。

中にはアリの巣があったりと、湿原の生態系を支えていることがわかります。
ちなみに、これカブスゲの根の部分なので再び湿ったところに置けば復活するとのことです。

昼食をはさんで
次は湿原の対岸にある温根内ビジターセンターへ移動します。
ただ、車道を移動するだけでなく、通ったのは新釧路川右岸堤防。
一般車両は通行できないので、ほぼ貸切状態。
せっかくなのでバスを降りて歩いてみました。

いやぁ、空が広いなぁ。

温根内ビジターセンターでは
これまでに、自分たちが感じたことをポスターにまとめます。



班ごとに、それぞれ話し合い、写真付きで用紙にまとめました。

みなさん、学校も学年も違うなか
なかなか上手に話し合ってまとめていました。

出来上がったポスターは、実際に見た人が「じゃぁ、ここに行ってみようかな」と思えるよう考えています。
今後、各所イベントに張り出す予定です。
釧路地方限定ですが、どこかで見かけた方はぜひ詳細にご覧になってください!

今回テーマにした「エコツーリズム」。
地域の自然等の資源を保護しつつも、利用することで保護の意識を高めようとするもの。
この動きには、地域の人たちこそが、地域の自然に実際に触れて「スゴイ」「楽しい」ということを
知っているのがとても重要だと考えます。
子どもパークレンジャーは、この日1日だけじゃなく
今日の出来事をたくさんの人に伝えたり、日常から意識して自然を観察したりする任務があります。
未来を担うみなさんの、これからに期待しています!




<11月17日追記>
まとめポスターの掲示予定が下記の通り決まりましたのでお知らせいたします。



1)川湯エコミュージアムセンター(弟子屈町川湯温泉2-2-6 地図
  平成27年11月17日(火)~11月29日(日)

2)塘路湖エコミュージアムセンター(標茶町塘路原野 地図
  平成27年12月5日(土)~12月20日(日)

3)温根内ビジターセンター(鶴居村温根内 地図
  平成27年12月26日(土)~平成28年1月17日(日)

まだご覧になっていない方は、ぜひ最寄りのセンターまで足を運んでみてください!


(はぎわら)