東京・「建国記念の日」反対 市民・研究者ら集会
![]() (写真)「建国記念の日」に反対する集会で講演する林博史・関東学院大学名誉教授=11日、東京都内 |
戦後80年のいま、歴史に学び軍拡・改憲を許さず平和な世界と日本をめざそうと、「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれました。主催は歴史研究団体や憲法会議などでつくる「建国記念の日」に反対し思想・信教の自由を守る連絡会(2・11連絡会)。オンラインも含め約130人が参加しました。
林博史・関東学院大学名誉教授が「沖縄戦から出撃基地・沖縄へ」と題して講演。米軍が沖縄で建設を強行した基地が本土爆撃や朝鮮戦争の爆撃の拠点となり、住民を標的とする無差別爆撃が実行された歴史を指摘。米国が海外に基地を置くのは、敵の攻撃をそこにひきつけ自国から遠ざける軍事戦略だとし、世界の米軍基地の中でも日本の基地機能が突出している危険性に注意を促しました。
リレートークでは、鈴木敏夫・子どもと教科書全国ネット21代表委員が、中学校教科書の検定に「合格」した令和書籍『国史教科書』が、本来は政府の検定基準にも反する内容になっていることを告発。東京高校生平和ゼミナールに参加する高校生らが、自分たちが取り組んできた、核兵器禁止条約の批准を日本政府に求める署名などの活動を映像とともに紹介。柴田真佐子・日本婦人団体連合会(婦団連)副会長は、国連女性差別撤廃条約委員会が日本政府に行った勧告の意義について報告しました。
集会は、日本国憲法の根本理念に立ち返ることなどを呼びかける集会アピールを採択しました。
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