命日。
他人様にとっては当に過ぎ去ったことでしょうに朝イチで友からお花やLINEが届く。いつもずっと想いを寄せ続けてくれる心と行動力に本当に感謝するばかり‥この様な友の存在は本当に生涯かけて大事にしなければと改めて思う。
11時10分。その時間に現場に立つ。事故当時、木が植えてあった場所はただのガードレールになっている。最初からガードレールがもしあったなら?もしかしたらカズの命は助かったかもしれない。
毎日毎日そんな事ばかり考えている。
今年もこんな場所に車が飛んで来るはずもなく、何事もなく日常が繰り返される。殺人犯が懺悔の気持ちを持ってこの場所に現れたりするのかな〜?なんて去年も思い、周りを見渡してみる。‥非道な殺人犯一族にそのような人間の心があるわけないか。
いつも一緒だったカズと私、もう2年も離れ離れなんだな‥。そしてこんなに心身共に蝕まれる2年もない‥どころかこれが一生の生き地獄。実質私の人生も2年前に終わったのだった。
数日前、カズが殺された瞬間を映像で見た。皆さんだったら見ますか?見ませんか?
事故直後の私だったら見れなかったと思う。でもカズが生きていた最期の瞬間、私はカズの人生を良い時も悪い時も一番長く近くで見て共有してきた‥だから見なきゃいけないと思った、見なきゃ前に進めないと思った。
実は1年前にもこの映像を見るチャンスがあったのだが、直前で義母が泣き出してしまい、その時は見送りになったのだった。
カズが最期に見た景色は彼にとって特に所縁のある場所だった。
身勝手な使い方をすると大変な凶器になる車。こんなに簡単に人って死ぬんだな、と想像していた以上に冷静に‥繰り返し3回、長男と2人、そっと手を繋いで見た。
手を繋いだ瞬間、何故か数年前の長男の大手術を前に手術室の前でカズと手を繋ぎ長男を送り出した時のことを思い出した。
繋いだ手をカズが更に強くギュッと握る‥それは言葉に出さない「大丈夫だよ」の意味。
その力強さや温もりは生涯忘れない。
何かを乗り越える時、何でもない時もいつも繋いでいた温かい手。今日は違う手だった‥そしてこれからもずっと‥握る手さえないかもしれない。
殺人犯の母親は公の場でとんでもない虚言癖のあるどうしようもない人間で、この親にしてこの子あり‥という典型的な質の悪い輩だった。こんなクズ親に誠意を望んだところである訳ないと一瞬で悟った。この2年の無対応が全てでその理由、妙に納得した。こういう人間が世に送り出してはいけない人間を産み出すのだな、と思い、事の解決までこんな存在価値のないクズ人間と関わらなければならない不幸。他人の人生何だと思っているんだよ‥と益々許せない気持ちは膨れ上がるばかりで、今は話せない詳細は全てが終わった時にまた改めてお話したいと思う。
この件のせいで嵐の様な多忙な年末年始から今日に至るまでずっと心落ち着くはずもなく、眠れず、気分は優れず体調は悪い。それでもお正月ですら働かなければならないという現状。
そんな中、元旦に弟来訪。
私は常々そう思っているが、
「カズくんほどの男がいるわけがない」とポツリとこぼし、自分以外の人間のその言葉にまた深い喪失感に襲われる。
一生、明けましておめでとうとは言わない。お節を囲む元旦と一月が一番嫌いだから、忌まわしい元旦とカズのいないお正月がおめでたいはずがない。
映像を見た日、不毛な一日に泡を吹きそうなくらい疲れ果て、関係者に送って頂いて灯の付かない自宅に独り帰った時、久しぶりに遺影を眺めながら声をあげて泣いた。
呆れるばかりのこの世の中の腐った仕組みにただ憤るばかりで、だからと言って何もどうにもならない。長男は国家権力と一通り話をし、静かに一言、諦めるしかない‥話にならない、時間の無駄と言った。
その一言が全てを総括するような低レベルな国の組織の対応というヤツだ。まぁ、日々マスメディアの報道しない自由や偏向報道一つとっても気持ち悪く、権力の側にいる者勝ちというものだ。
こんな事の繰り返しでその度に事故当日に引き戻され、どうやって前向きに進めと言うのだろうか?
どうにもならないこの世の闇、全てが終わったら何もかも理不尽なこと、ありえない様々な組織の失態、言葉の数々、全て暴露してやろうと思う。
殺人犯とその親のただ呆れる言葉に心掻き乱され、今日も加害者は性懲りも無く被害者に加害し続ける。
色々な方々からアドバイスや慰めの言葉を頂くが、結局のところ何かを選び決め、立ち向かって闘うのは私一人で、誰に相談することもなく心が騒がない瞬間なんてない。
言葉をかけてくれる方が色々考え発してくれていることは重々承知していて感謝ではあるのだが、何か良いことあるわよ‥。なんて言われてもじゃあ、カズの死を凌駕するような乗り越えられるような良いことって何ですか?と、すんなり入って来ない事だってある。
守ってくれる人が居なくなり、常に武装しながらの毎日は癒されることのない疲労感と日々自分自身が壊れて行くのを身を持って感じる。元々良くない性格がよりキリキリイライラし、自分自身でもコントロール出来ず、何もする気にならない無力感に襲われる。
あの日から数え切れない嫌なものを見せられ聞かされ続け、色々な感覚がおかしくなっているようにも思う。いつになったら自分の悲鳴で起きることなく眠れる日が来るのだろう?一体どれ程の精神力を持ち合わせていたらこの高い壁は乗り越えられるのだろう?と考える。
死ねるものならとっとと死にたい。何故一緒に死ねなかったかな?いつも一緒だったのに。私から離れない彼だったのに。一緒だったら私が死ねて彼が助かったかもしれず、その方がよっぽど幸せだった。
殺人犯、命には命でしか償えない、死んで下さい。
#命日#鶴川#交通事故#2023
年1月10日#検事