カズが10年間愛でていた店頭のメダカちゃん達は気がついたら全滅してしまいました‥。
毎朝起きる度に今日も何で生きているのだろう?と思うようになった。朝を迎えるまでに2度3度目覚め、彷徨っては寝ぼけていることに気が付きまた浅い眠りに着く。
‥病んでいるのは自覚しているけれど、薬なんて効かない。私の日常ってどんなんだったっけ?生きていることがただ不安でただのストレスになった。
2人だったら何倍にも力になった仕事も1人だと効率悪く何倍も時間も手間もかかる。何でこんなに重たい物持っているのだろう?何の為に働いているのだろう?腕や肩はいつも痺れと痛みでいっぱい。ぐっすり眠れないせいで朝はいつも疲れ果てている。店は開けているけれど、仕込みは今までの何分の一になったのかな?21年間コツコツ積み重ねて来た城は、殺人犯の手に因って砂の城へと姿を変え、今、壊れ行く。手からハラハラ溢れる砂を必死に抑えている感じだが、手を離したら一瞬で何もなくなるのだろう。
真面目に頑張ったところで、こうやって赤の他人に人生全てをメチクチャにされることってあるのですね。私が何をしたと言うのだろう?
常にどうしようもない悲しみと憤りで気分が悪い。
彼を殺した車のCMや同じ車種を見ると吐気がする。
休日は半年経った現在も手続き関連継続中‥。これいつまで続くのかな?
先日は年金手続きに行った。殺人犯の名前、住所、携帯番号、何回書かせるの?‥煩雑な書類に挙げ句の果てには『事故の見取図』なる記入欄があって唖然とした。提出している事故証明見たら済むことをこんなセンスない書類、誰が考えたんだか、馬鹿みたい。
その度に係の方に「事故のことを思い出させてしまって‥」なんて言われるが、思い出すも何も、私の頭の中はあの日以来、常に霊安室で対面した彼の顔、棺に入った彼の顔、呆気なく骨になってしまった彼の姿が強烈な画となって目の前から離れることはない。
毎日事故現場を見つめ、泣かない日なんてない。
交通事故の償いってビックリするほど軽い。殺人犯には何の制裁もない。実際、日常生活を送っているし、免許すらこのあと持つことが可能だそうだ。
結局のところ、殺人犯の保険会社対私の弁護士、ってところで、私もハンドルを握るが、変な言い方だけれどこれなら安心して殺人も出来るな、と言うこと。被害者の負担は限りなく‥果てしなく‥犯罪者に優しい恐ろしい国、日本。
色々な方から聞かれるが、殺人犯からは誠実な対応は全くない。
もちろん、犯人の親からも何のアクションもない。所詮そのような人間性なのでしょう。
不誠実な対応に納得出来る最低限の償いすらして頂けるか怪しいところで、不信感ばかり募るので、きちんと保険もかけていない殺人犯に平気で車を貸した人間も訴えてやろうと思う。気分悪いついでにやれることは精一杯やろうと思う。
そうしたところで私にとって一番大事な人、物事は何一つ戻って来ないのだから‥。
もし私が天涯孤独で誰にも迷惑かけることがないなら犯人殺して自分も死んだだろうな。
死後の世界なんてない方がいい。
もしあるならカズはこの私の惨状を知り、安らかに眠ってなんていられないはずだ、彼はいつも私が気持ち良く過ごせるように心を尽くしてくれる人だったから。