改造公認車検 「コッシーの公認車検日記」

改造車公認登録業 、コッシーの公認車検日記。日常の業務の中でのエピソード、感じた事などを書いて行きたいと思ってます!

3ローター  20B 用 スポーツ触媒

2021-11-07 13:13:10 | 公認車検
こんにちは。
弊社は日本で最大の台数を受注している公認車検会社であると同時に、日本で最小のスポーツ触媒メーカーでもあります。
弊社の触媒の特徴は「大手さんにないラインナップ」です。

基本公認車検をとっても車検時だけ純正触媒をつけて、車検後に取り外す取り外し行為があるのも事実です。

やはりストリートカーである以上いくらパワーのためといっても法的にモラル的に触媒取り外しはご法度です。

そのために大手の触媒メーカーさんが出さないものを自社で生産しています。
今日は特注依頼の多いものをご紹介。

★マツダのロータリーエンジンの 20B 用(スリーローター)のスポーツ触媒

20Bはもともと酸化触媒が1個にFCと同じくらいのサイズの三元触媒が2個の計3個の触媒にベルト駆動のエアポンプがあります。

これを80mmパイプ径のスポーツ触媒2個に超小型電動エアポンプ1個の仕様に変更するキットです。

意外とコスモではなくRX-7「FC3SやFD3S」に使いたいという要望が多いので、当然ワンオフ加工取付になってしまいます。

特殊な商品なのでマフラーを加工する前提で特注触媒を作っています。

エアポンプも加工取付前提です。

加工前提の特注品なので一切のクレームは受けないものですが、隠れ人気商品になってます。

特注前提なので仕様によって変動しますがエアポンプ付きで14万円くらいになります(税別送料別)

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社外アームの公認車検

2021-10-17 15:41:31 | 公認車検
最近多い問い合わせで

「強度検討書がない社外アームなんですけど公認車検取れますか??」
もちろん大丈夫です。

弊社は30年近く公認車検業務をやっていますので、旧車や・最近の新型車用の部品など結構な数の社外アームの公認をこなしてきました。
画像で今月来た依頼のアームを少しだけ紹介。

◆中古の製品には書類を出さないメーカーさんのもの
◆外国製の輸入品でそもそも検討書などないもの
◆検討書はついているが内容不足で車検場に断られたと依頼が来たもの
◆通販物で書類が手配できないもの

いずれの場合も製品を一度送っていただき当社で強度試験にかけて製品評価しました。
そして改造申請まで行い改造自動車審査結果通知書(いわゆる公認書類)まで請け負いです。

弊社の場合、弊社にて過去に試験済みのアイテム(すごい数があります)以外でもこうやって対応しています。

ここで注意していただきたいのが、全ての公認業者がきちんとやっているわけではないということです。
例えば、車持ってきてもらえばアームを採寸して書類つくりますとか(最小断面積がどうこうとか、どうやってきちんと作るか意味不明ですよね)
そうこれが公認車検のクオリティ―の問題です。

最近では○○オークションなどで信憑性のかける担保でとる公認書類などもあります(すべてがダメなわけではないですけど)。
なかにはモノをみたり画像を送ってもらって偽造書類を作ったり、最小断面積でどうこうなど、信頼性に欠ける検討をしたり、ごまかしたりまあいろいろあるのも事実です。

弊社では必ず公的試験機関などで厳正な試験を行い公認車検の担保を取ります。
(いつ・どこで・何を・どうやって、がわからないものは検討書とは言えないというのが弊社の考え方です)
それが公認車検のクオリティーと考えています。

アーム公認をお考えの方・輸入販売業者様・アームメーカー様、弊社は全国500社の業者様から日本最大数の公認車検書類を受けている日本最大の公認車検メーカーです。

TICクオリティーでパーツの合法化のお手伝いできます。

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L28エンジンスワップ公認車検  簡単キット

2021-10-03 12:16:18 | 公認車検
★公認車検のTICの隠れヒット商品「L28エンジン キャブ仕様 簡単公認キット」!!

この商品特段ホームページには載せてないがほんとによく注文が来ます。
L28エンジンスワップ公認を検討中の方にはお得なキットになります。
「L28エンジンスワップ公認書類・L28キャブ用排気ガスレポート・高効率スポーツ触媒」
以上がセットになっていてユーザー車検ができる人なら、ユーザーさんでも簡単にL28キャブ公認が取れてしまうキット!!
画像の公認書類はRB20からL28キャブ仕様公認です。
最近は旧車価格高騰の影響か?平成初期のころの年式車両にL28スワップする案件が増えていますね。
L28エンジンは昭和50年以降のガス規制後の車両は触媒が必ず必要になります。
しかしながら車検時だけ純正触媒を仮付けして車検後に取り外す、いわゆる取り外し行為が多いのも事実です。
そのためチューニングが大人の趣味になりえるように、モラル重視の観点で、高効率スポーツ触媒でのキット化をしました。
もちろん弊社デモカーのL28スワップ車においても装着して、街乗りやサーキット走り回ったりしています。
走行フィーリングやパワーへの犠牲を最小限に法令順守で趣味を楽しむには最適ですよ。

サイズは80mmパイプ仕様、フランジはR32タイプです(取り付けには加工が必要です)

定価98000円 税別送料別になります。

ご注文はお気軽にホームページからメール・TELにてお問い合わせください

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社外シート フルバケットシート 社外シートレール 車検問題 

2021-09-04 09:43:27 | 公認車検
「技術基準の試験って大切」「社外シートの車検時の技術基準の確認」
令和3年8月の審査事務規程の改正で何が変わるの?
それに伴って運用の部分で何が変わるの?
■直接改正には関係ないが、すごく質問が多いので、一番わかりにくい社外シートの車検、フルバケットシートの車検で解説します。

規程上は年式で適用規程が旧技術基準・新技術基準・協定規則と適用が違いますが。説明は一律基準とします。

基準適合の書面提示提出がないものは、審査保留で合格しません。
(一般的に車検対応品だ指定部品だとしても基準等の適合性が確認できないものは書面が必要)


では問い合わせの多い、社外シート・フルバケット・シートレールはどうなるの?

適合性を証明しないといけない年式は書面が必ず必要になります。

ただし今までとは次が違います。

■適合性を証する内容(その年式に係る基準の内容が網羅されてればよい)が証明されていればよい。
(証明する担保に関してはある意味性善説になり、証明のハードルが下がりました)

■証明が下がったがしかし逆に、不正や虚偽の内容が確認された場合は、車検場側は告発する等厳正な対応する。
(今までなら虚偽があっても車検がNGで帰されるだけで終わりだったが、これからは告発されるということ)

★必ず書面提示して説明してください。証明のハードルは以前より下がったが、不正への対処は以前より厳しくなったということです。

受験者がごまかしの書類を偽装(例えば別の書類を、自分の車用に偽装など)したら受験者が告発されます。

メーカーさんが不正の証明書を出していたら、もちろんメーカーが告発されます。

部品のメーカー・販売店・輸入代理店などは製品に対して適切な試験などをして、きちんと説明のつく書面が必要になるということ。
(不正で告発なんかされて制裁金がかされたら信頼も落ちますし、メーカーつぶれちゃいますよね)

★説明がつく書面つかない書面とは??
例えば説明のつかない証明とは次のようなもの

例えばS15シルビアで旧技術基準の年式なのに協定規則UNR17,UNR14適合など、意味の分からない説明
(ありえない説明、虚偽だね)

代表的な一部のアイテムだけを試験して、他は似ているから適合とする。
ニッサン用で試験したからトヨタ用もOK。
汎用モデルで試験したから全車両の型式でOK。
仮想モデルで試験したからそれより有利な形やサイズは適合。
大きいサイズで試験したからそれより小さいモデルはOK。
などなど

★ようはボルトオンで取付できる車両型式ごとに適合性を確認できる試験をしないと説明がつかないですね

■ここで私の私見です
シートレールの試験を最近多くやってますが、既存で販売されてるアイテムの基準の試験を行うと・・・
試験不合格になるものがあります。
似たような形状でもちょっと取り付け部分がフロア形状により違ったり、座面の高さで足の長さが違ったりといった相違で、全く違う試験結果が出ます。
今回も運転席側と助手席側で、足の部分が少し形状が違うシートレールで全く違う試験結果が出ました。
形が似ているからって理由で適合性が取れるわけがありません。
画像はシートベルト取付装置の試験。
シートレールのシートベルトバックル取付部が引きちぎれました。
すなわち事故の時にシートベルトは機能せずバックルごと外れて人が前に飛び出るということです。
たかがシートレールされどシートレール。
技術基準ってよくできていて基準の適合性って大切だってよくわかりますよね。
購入するユーザーさんも安いものだけでなく、きちんとしたメーカーさんのアイテムを選ぶ目が大切になるということです。

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社外ブレーキ 社外シート バケットシート など車検問題 に関する適合性書面について改定

2021-08-31 20:37:32 | 公認車検
こんにちは
車検時の「技術基準等の適合性を証する書面の確認」について!
今日は令和3年8月の審査事務規程の改定について解説します。
特に改造車を車検通すときに大きく影響する部分なので、なるべくわかりやすく解説します。
平成29年7月に車両法が改正されそれに伴い、検査を委託されている自動車技術総合機構(車検場)ではその通りに運用されていた・・・はずだった。
その内容は「技術基準になど目視では確認できないものは検査時に書面等を受験者が提示する」ものであった。
実際の運用はよく改造車を持ち込みする方ならわかると思いますが。
審査事務規程に記載されていないので、車両法改定通りに運用する地域、あるいはあいまいなまま運用する地域と、要するにローカルルールを生むものになってしまった。

今回改定では郵送FAX等の提出方法が認められてるもの以外は、一切郵送FAX等を認めないというものです。
郵送が認められるのは、新規検査・並行・改造自動車などの事前届出書面。
逆にダメなものは・・・
試作・組立・改造自動車審査結果通知書や改造部品などの技術基準等の適合性を確認できる書類(いわゆる車検対応用の書類)などです。
では具体的に実務ではどうかわるのか??
例えば次のようなケースです

改がつくような改造で平成23年以前に決裁が取れてる改造自動車公認書類(改造自動車審査結果通知書)などを使うときに「書類の車検場送り」といいう方法で対応していたケース、これは今後NGになります。

また改造車の技術基準の適合性の確認は今回の改正は直接関係ないが、社外シートやヘッドレストモニターが付いた車両を車検に通す場合に、
「メーカーが適合一覧を車検場に出しています」
「車検用の書類は事前に車検場側に提出しています」
「書類は車検場にFAXで送っておきます」
などといった対応をしていケースなどは今後そういう対応はできなくなります。

社外キャリパー・ローターの変更した車両などで、いままでこのまま通ったからなどは認められません、必ず適合性を示す書面の提示が必要になります。

またちょっと前に並行の改定と同じく、書面に偽造があった場合は司法当局に告発するなど、厳正な処置をとることが明確になりました。

要するに適合性を確認できる書面等を受験者が持参して提示提出しなければいけないということです。


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サスペンションの 公認車検

2021-08-29 17:23:26 | 公認車検
こんにちは。今日は足回りの公認改造車検について簡単に解説してみましょう。
まずはリーフスプリング。リーフの場合はリーフ抜き(枚数を減らす)の場合や社外品などスペックの違うリーフに変更した場合は改造申請が必要になります。
ほかの種類のスプリングの場合は基本の種類が変わらなければ改造申請は不要です。
例えばコイルスプリングの車を社外の車高調コイルオーバーに変更。
純正のエアサスを社外のエアサスに変更。
などです。
逆に種類が変わる場合は申請が必要になります。
例えばコイルスプリングからエアサス、エアサスから車高調コイル、リーフからコイル、コイルからハイドロサスなどです。
またサスペンションの公認としてはアームの変更、シャックルの変更なんかも改造申請の対象になります。
またスプリングの種類の変更で例外もあります。例外としては画像のような旧ミニクーパーのスプリングです。
旧ミニクーパーはもともとラバーコーン式のスプリング(ゴムの弾力で緩衝する)ですが、これをコイルスプリングに変える人は多いかと思いますが、この場合は改造に該当しませんので申請は不要となります。
まあ簡単にですが何が足回りの改造に該当するか解説してみました。


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改造自動車の製作誤差の範囲

2021-06-06 12:02:14 | 公認車検
改造自動車の現車審査時の製作誤差の範囲!!

最近多い問い合わせ。書面審査時(改造通知書のに記載されてる諸元)の車両諸元と持ち込み検査時の実測の諸元が違う場合どうするの?

実際、オーバーフェンダー後からつけちゃった。ロールバー組んだり、オーディオ組んで車両重量が大幅に増してしまった。

こんな場合ってあるよね。その場合書面審査(改造自動車審査結果通知書)って無効になるの?

実際に現車諸元が違う場合すごく当たり前の疑問ですね。

こういった場合の為に、書面と現車の製作誤差の範囲というのが決められています。

具体的には次のようになります(乗用車の場合)

「長さ±30mm 幅±20mm 高さ±40mm 車両重量 普通車±60kg 小型車±50kg 軽自動車±40kg」

ちょっとまって幅20mmなんてちょっとオーバーフェンダー取付たら超えますね。

小型車で50kgなんてすぐ超えちゃいますね。

そんな場合はどうするのか。その場合はその状態で保安基準の適合性が確認できればその限りではない。というのが決まりです。

ようは誤差の範囲を超えても大丈夫です。

具体的にはオーバーフェンダーなら灯火類の寸法大丈夫か、フレームの処理が基準に合っているかで保安基準の確認が取れます。

では走行装置や緩衝装置の改造での場合で重量との関係は?

これはちょっと厄介ですね例えばアームやアクスル改造の場合は製作誤差の範囲を超えたら客観的に保安基準の適合性は疑問が残ります。

例えば100kg増えたとして、その状態の適合性は不明としか言えません。

その場合はどうするか?極端に重量増しが予測される場合は重量増し状態で検討しておくことにより、重量増しに対応いたします。

ようは100kg増えても保安基準に適合しますよって先に審査しておきます。

書類の指示事項に「軸重〇〇〇KGで検討した。」「車両総重量○○○○kg以下とする。」などなど条件を入れておきます。

これで製作誤差に範囲を超えて重量が増えた場合も、保安基準の適合性が取れます。

よく通販で平成22年以前くらいの改造通知書が販売されてたりしますが、このころの通著書は特記事項の概念がなく製作誤差の範囲を超えた場合は無効になる場合がありますから注が必要です。

まあ後々のことや2次改造の実態を考えて書面審査をすることが大切ですし、プロの仕事というものです。

今日は改造事前審査における豆知識でした。

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公認車検のクオリティって何??

2021-05-23 16:28:51 | 公認車検
公認車検・公認改造登録のクオリティって??
今日は検査登録業界人として、あまり言いたくないことを書きます。
基本私どもの公認車検稼業って無形商品ですのでわかりにくい部分ですね。
実際、ベースになる試験書などなどある意味適当でもきちっとやっていても、公認とれてしまえばお客さんにはわかりませんよね?
もちろんいけないことだが、規程すれすれの不当要求でも、ばれない範囲での偽造書類でも、はたまた本当に偽装書類使われても車検証に改がついてしまえばユーザーさんはわかりません。
では、本当にそんな偽造品とか存在するのか??残念ながら存在している穂は事実です。
ちょっと前にSNSでデマが流れた「並行輸入車が登録できなくなる」といったのも、実際は「偽造品の書類が使えなくなります」でしたよね。
なんでそんな事態になったかといえば、実際に偽造書類が問題になったからです。
じゃあ改造登録にはそんなことはないかといえば、ないほうが不思議ですよね。
つい最近、知り合いの先で、ある業者が都内の車検場に改造通知書持参で公認車検取りに行ったらK察よばれて連行されそのまま宿泊になってしまったらしいです。
偽造品の改造通知書だったらしいです。
ネットオークションや一部の業者が販売している平成22年以前(旧制度の書類、例えばブレーキ公認など)の改造通知書など注意が必要です。
特に「書類の車検場送り」などとして販売してる場合は特に注意が必要です。
またブレーキ公認などは偽装ではないが、本来添付しないといけない書類を省略していたり、保安基準の確認事項を意図的に消していたりするものもあります。
ちょっと前には排出ガスレポートの偽造品で同じことがありました、それは販売者側が偽造品をつけて販売していたものでした。
また強度検討書付き部品なんかでも偽装品の書類を付けて販売している通販屋さんもあります。
車検時に技術基準系の適合性を判断しないといけないパーツなんかでも(シートやシートレールなどなど)、複雑なグラフや数値などを組み合わせてコピペしてあるけどよく見ると適合性の判定が全く判断できないものがあります。
平成29年7月29日以降は受験者が適合性の判定できる書面提示をしなければいけないことが明確になりましたので、特に注意が必要です。
大多数の正しいものの中にこういったNGなものも混ざっているのは事実です。
業界人としてはあまりネガティブなことはSNSで書きたくないが、お客さん側にも見る目が必要。
こういった信頼信用の部分できっちりやっている信頼のおける業者を選ぶことも大切なことです。
公認車検は趣味でお金と情熱をかけた車の最後の仕上げみたいなものです。そこはきっちりやって堂々と公道走りたいものですよね。。

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公認車検 強度試験 強度検討書

2021-05-09 17:06:18 | 公認車検
公認車検屋の日常日記
クラッシュテスト(破壊試験)。
もちろん当社は公認改造登録を主とした業務をしていますので、公認車検に関わる改造部品の強度試験になります。
各種足回り部品、シートやシートレール、インパネ、などなど多岐にわたります。
テストの仕方も、減速度センサーを用いた衝撃吸収、耐久性、破壊破断する最大荷重を出すなど、パーツやメーカーさんの求めるレベルにより異なります。
公認車検をとるだけのレベルから、こだわりのメーカーさんだとそれ以上のものを求める会社まで様々です。
しかし一般的に流通している製品がすべて良いものとは限りません。
出所不明の輸入品を試験するときは想像してなかった壊れ方や溶接不良での破断などいつもドキドキです。
ユーザーさんも見た目に騙されずモノを見る目も大切です。
やはり自動車の改造パーツは命を載せる部品です。きちんと製品評価しているメーカーさんのアイテムを選ぶべきです。
例えば、ある商社が大量に子供用のキックボードを輸入したとします、輸入元が販売にあたり安全性・耐久性を試験にて検証したら安全性が確保できていなかったことが判明、販売を中止。
こんな場合はその商品はどうなりますかね。廃棄処分しませんよね。どこかに流れて、訳アリなどという名目で販売されたりすることもあるでしょう。
そう、安いものには理由があります。いろんな試験に立ち会っていると、そんな不合格になったアイテムが気になったりします。
画像のサスペンションアームは国内産有名メーカーさんの破壊試験後のものです。
きちんと安全率を満たしたうえで、限界値を出しています。
弊社で取引しているメーカーさんアイテムは試験をかさね改良を重ね商品化されてます。
公認改造登録稼業は車検場での仕事だけでなく日常こんな仕事をしています。

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可動式エアサスペンション   エアサス公認車検

2021-03-14 17:15:34 | 公認車検
こんにちは、更新がおろそかになりすっかり年度末の時期になってしまいました。
車の検査関係の仕事をしているとこの時期は繁忙期で休む暇もありません。

さて今日のテーマは「エアサス公認」。
コイルスプリングから社外のエアサスに改造した車が車検の時にやらないといけない申請です。

弊社ではいろいろなメーカーさんの下請けもやっていますので、たくさんのエアサスに触れる機会が多いのですが、最近のエアサスは高品質なものが多く、純正エアサスと
遜色ないくらい、いや純正以上のクオリティかもしれせん。

しかしながらいくら高品質だからと言って、無申請では車検に受かることはできません。
きちんと改造申請して構造変更検査が必要になります。

弊社では今まで何百種類ものエアバックを強度・耐久テストしてきましたが少しエアサスの強度について解説したいと思います。

まずエアサスには車検制度上、可動式エアサスと固定式エアサスというくくりがあります

固定式とはエアバック・ショックアブソーバしかなく、外部の設備を使ってエアーを供給するというものです。
(イメージはタイヤは外部のコンプレッサーなどでエアーを入れますよね。そんな感じです。つまりエアーが抜けたら工場などに行かないと調整もできない。)

可動式とは、エアコンプレッサー・エアタンク・スイッチなどを備えていて、車両搭載設備でエアー調整できるエアサスのことです。
(これなら自分で車高調整でき安心ですね)

ちょっと話は飛びますが、よく強度検討付きなんて感じで販売されてるエアバックでその書類を見ると。
「耐圧試験30キロとか40キロ合格・・・・なんて書いてあるものもあります」
もちろん気密チェックなど製品評価としては良いでしょう。

しかし、ちょっと考えてみましょう、ゴム製品であるエアバックに40キロの内圧かけて・・・・て。
タイヤの内圧だって2キロちょっとトラック用だって6キロとかのもんですよ。
40キロってパンパンに膨らんだ状態ですよね。
車両の最大荷重時にエアバックが置かれている状態とは違いますよね。

車の構造でサスペンションに一番負荷がかかる状態って??
もちろんフルバンプ時ですよね。車がジャンプなどしてサスが底づきした時です。

つまり一番強度が必要な時はエアバックが縮んでるときということです。
もちろんエアバックは安全のため、縮んだ時にエアバックが爆発しないように、縮んだ時は浮き輪のように空気の逃げができます。

弊社でもかなり実験しましたが、通常走行の6キロとかの内圧状態からフルバンプしても、エアバックが底付きして浮き輪状の空間に空気が逃げ一定以上の圧がかからない設計になっています。
なぜか?エアサスはホース、ソレノイド、機械式ならスイッチ、エアタンク、エアゲージなどに空気圧がかかってます。
それらは低圧ガスの設計になってますので、14キロ程度の内圧にしか耐えられない構造になっているからです。
仮に40キロなんて内圧が可動式エアサスペンションにかかったら、機械式スイッチやエアホースなんて一瞬で壊れます。

つまりエアサスは設計圧以内でないと危険なものになってしまいます。走行中にエアホースが破裂なんて想像したくないですよね。

話はエアサス公認に戻りますが、弊社では必ず可動式エアサスペンションで改造申請します。
だって実態として固定式エアサスなんてありえないでしょ。
しかし、業者さんによっては検査時のみ、スイッチ・コンプレッサー・タンクを外して車検後に戻して納車・・・・なんてのもあるみたいです。

エアバック内圧なんかで申請して、その他の部品はありませんよ。みたいに申請はその場しのぎでよくないと私は考えています。

しっかり全てのシステム・構成部品を検討して可動式で検査取得をお勧めしています。

よって緩衝方向に最大荷重がかかったときの、エアサスペンションの強度試験及び最大荷重時にエアサス構成部品に及ばす影響を検討する必要があります。

ちなみに割合は言えませんが、過去に試験に合格しなかったエアバックは存在しています。試験って正直で、ダメなものは結果として現れます。

各メーカーさんもそうした経緯のもと信頼性のある製品をプロデュースしてるんですよ。足回りの部品ですから信頼のおけるメーカーさんの製品が一番ということですね。

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