平成26年9月 2泊3日で、山形県山寺~宮城県鳴子峡~最上川~月山~湯殿山~羽黒山~米沢~福島県五色沼と観光とトレッキングで、奥の細道ゆかりの地を回りながらの少しハードなドライブ旅行でした。

「羽黒山 五重塔」

青空です!最高のドライブ日和です。

早朝より山寺に上りました!
1689年松尾芭蕉は、門人曾良(そら)を伴い江戸深川から船に乗り日光街道宿千住から、奥州、北陸、美濃へと旅立ちます。
奥の細道 冒頭文「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。船の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。」
「草の戸も 住み替わる代ぞ ひなの家」 松尾芭蕉
「千住と云う所にて船をあがれば、全途三千里のおもい胸にふさがりて、幻のちまたに離別の泪をそそぐ。」
「行春や 鳥啼魚の 見に泪」 松尾芭蕉
ドライブ旅行は、奥の細道ゆかりの地 北千住から出発(午前3時)です。
朝8時には、目的地山寺立石寺に到着。
「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」 松尾芭蕉
松尾芭蕉は、山寺に立ち寄る予定ではなかった様ですが、まことに清らかで静かな土地である。「1度は見てみたほうが良い」と人々にすすめられたので、尾花沢から引き返してきたとのこと。


早朝で、まだ体が重いですが、頑張って上りました。

「仁王門」

「奥の院」
芭蕉が山寺を訪ねてから300年余り経っています。


「山寺の1000段余りの階段を上がりました」
「最上川」
松尾芭蕉は、最上川では、「五月雨を 集めて涼し 最上川」と詠んでいます。が、
旅から帰って「奥の細道」を編集するに時は、
「五月雨を 集めて早し 最上川」 松尾芭蕉 と詠んでいます。
「鳴子峡」
鳴子峡は、高さ100メートルの大峡谷です。残念ながら、遊歩道は、補修のために、通行止めになっていました。

紅葉の時期は、このように見事だそうです。 「鳴子峡の紅葉」鳴子温泉旅館組合HPより

宮城県鳴子温泉より山形県月山にむかいます。車も人も少なく快適なドライブです。
お米、お蕎麦もとっても美味しい旅行です。

月山ぺアリフト(往復1030円)を利用して、月山8合目まで上がります。駐車場より緩やかな坂が続きます。


ペアリフトで15分余りで、月山8合目の眺めを堪能できます。

月山は、古くは湯殿山と羽黒山とともに出羽三山信仰の山として、また、昭和30年代からは夏スキーのメッカとしてにぎわってきました。そして今、月山の四季の素材を活かした「月山の四季トレッキング」が人気を呼んでいます。(月山パンフレットより)


「雲の峯 幾つ崩て 月の山」 松尾芭蕉

空中散歩を楽しみました。


月山トレッキングは、時間があればもっと歩きたいところでした。
湯殿山

湯殿山は、この鳥居の前にある駐車場に車を止めて、神社専用のバス(往復200円)に乗りかえて5分。そこから山道を歩くと神体がある社務所に着きます。全員入口で、靴を脱がされて裸足になりお祓いを受けて(500円)、から5メートルほど進むと、赤茶色の巨岩がありります。岩の上から温泉が流れ出ていて、そのご神体の岩(10メート位)の上まで上がれます。温泉が流れいるところを歩くので、ズボンのすそをまくりあげて、滑らないように歩きました。
最後に御神湯に足を入れてきました。
湯殿山のご神体のことは、「語るなかれ、聞くなかれ」と古来より戒められところです。
今も写真撮影など禁止です。松尾芭蕉も「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」と詠んでいます。
羽黒山

「涼しさや ほの三か月の 羽黒山」 松尾芭蕉
「継子坂」

随神門より継子坂を下ると祓い川にかかる神橋があります。
「須賀の滝」
樹齢1000年、樹の周囲は10mの巨杉「爺杉」

五重塔(国宝)です。杉並木の中に立つ五重塔は、趣があり感動しました。
現在の塔は、約600年前に再建されたものです。

おもいのほか出羽三山を回るのは、時間がかかってしまい、今日の宿泊場所(銀山温泉)の夕飯時間までに着くか心配な時間になってしまい、お昼は、時間短縮のため、車中でパンを食べながらとなってしまいました。が、ホテルの美味しい夕飯が食べられてホッとしました。
銀山温泉


夕食後は、下駄をはいて、銀山温泉街まで、夜の散歩に出かけました。
レトロな雰囲気で、思った以上に大正ロマンが感じられるところでした。
夜空には東京では、見られないたくさんの星が見えました。

上杉神社(松が峰公園)

「毘」と「龍」の旗が、掲げられています。
毘は、毘沙門天の毘です。龍は、詠みとれない字となっていますが、これは、「懸かり乱れ龍(かかりみだれのりゅう)」と云われていて、上杉軍が敵に総攻撃を仕掛けるときに、上杉軍の本陣に立てられた旗印とのこと。
伊達正宗(幼名 梵天丸)は、ここ米沢城で誕生した。伊達家が、200年余り米沢を支配していた。伊達家~蒲生家~上杉家と米沢城主は移りました。

「なせば成る なさねば成らず 何事も
成さぬは人の なさぬなりけり」
上杉鷹山の名言です。

アメリカ第35代大統領J.Fケネディが、日本記者団の質問に「日本の政治家で最も尊敬しているのは、上杉鷹山である」と答えた。



歴代上杉家廟所
上杉謙信から歴代藩主の廟所が置かれています。
山越えして福島県五色沼へむかいました。


標高1400メートルの峠を越えて、なかなかのドライブコースでした。
五色沼

紅葉までには、少し早いです。が、いつもながらよい景色でした。

山形県、宮城県、福島県とまわったドライブでした。
いつもよりも長い運転となりましたが、美味しい食事と澄んだ青空のもと快適なドライブ旅行となりました。