ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ エンツォ プロトタイプ ファイナルVer 2001

2023-06-26 | スペシャルモデル

フェラーリ エンツォ プロトタイプモデル ファイナルVer (2001)

348、355、360を流用して製作された初期型。

F50をモチーフにされた中期型、

そしてこのタイプの後期型。

フロントバンパーは中期型に比べるとより現行に近く造形されているが、

排熱口が小さくF1のノーズを意識したとはまだ言い難い、

ヘッドライトはロードテストの為応急措置だと思います。

しかし2005年にレース専用車両フェラーリFXXに小型の同様ヘッド

ライトが付いています。

跳ね上げドアやサイドインテークはもう現行車と同じですがサイドミラーが

まだドアに付いていてフェンダーミラーではないです。

リアのエンジンフードは現行とほぼ同じですが、ここに来てリアスポイラーの

水平板だけ排除され付け根のみ残っている。

リアを低く抑える事によるテールランプの視認性改善の為

ランプを上部に突出させるデザインが採用れた。これは2000年に

ピニンファリーナロッサというコンセプトカーで取り入れたデザインが

用いられた。モデルカーメーカーはイラリオ製

運動性能等は不明。


フェラーリ 812 コンペティツィオーネ

2023-04-24 | V12

フェラーリ 812 コンペティツィオーネ

限定999台 (2021-)

コンペティツィオーネとは競技を意味する。

ですからインテリアこそスーパーファストを基本にしているが

エンジン、外観はレースを高く意識する仕様に変更されている。

エンジンはバルブ、ピストンにF1技術を取り入れ30㎰高めている。

外観は競技仕様のオンパレード。

フロントグリルは大型化され左右のホイールハウスに冷却の為、

インテークが増設された。

ボンネットの目立つブレードには、排熱を逃がすダクトを設置。

リアカウルには左右3対のボルテックスジェネレーターを設置。

空力性能向上のためにウィンドウを廃止し、

代わりにエアロデバイスを設けたアルミ製のカウルを装着。

フェラーリによるとリアウィンドウを完全に封鎖したプロダクションカー

はこれが初めて。

リアスポイラーは、強い跳ね上がりが付き左右いっぱいに拡大された特徴。

35%高いダウンフォースを実現している。

ディフューザーの為、リアの隅に追いやられた、縦長の四角いマフラー。

リアタイヤ後方の3本のスリット。

総重量はスーパーファストより38kg軽減。

コンペティツィオーネはフェラーリ本来のサーキット走行を考えた

一番得意な車作りです。

永く続いたフェラーリフロント純NA12気筒の歴史が終了してしまうのか?

とても気になる所である。

4,696×1,971×1,276㎜

1,487㎏、FR

6,496㏄V12DOHC NA

830PS、7速DCT

340km/h、0-100:2.85sec

275/35-20,315/35-20


フェラーリ DINO 308GT4 No.18 Le Mans

2023-04-24 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ DINO 308GT4

No.18 Le Mans (1974)

調査中


フェラーリ ポルトフィーノ M

2023-04-17 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ ポルトフィーノM

(2020-)

ポルトフィーノMは前車を改良進化(モディファイ)したモデル。

バンパーのサイドインテークがサイズアップしています。

パワートレーンは従来と同じエンジンを使っていますが20ps上がり、

ギヤは7速から8速になりました。

マネッティーノのドライブセレクトにレースモードが加わりました。

カリフォルニアからマイナーチェンジを繰り返す事5代目になり、

成熟した感のあるポルトフィーノM。

日常乗れて新しいユーザーの開拓という目標は達成成功したと思います。

オープンルーフ専用デザインからスタートした、

他のフェラーリと違う異色のカテゴリーゆえ難しい所も多かったと思います。

今後ハイブリッド化やフルモデルチェンジを期待、楽しみにしてしまいます。

他のMの付いたフェラーリはF512M(1994),456MGT(1998),575Mマラネロ(2002)

などがリリースされて来た歴史があります。

4594×1938×1318㎜

90°Ⅴ8気筒3855㏄

ターボ620ps。4シータ

8速DCT、8.8㎞/L

フロントM,1545㎏

245/35ZR20,285/35ZR20

 


フェラーリ 599 HY-KERS

2023-04-17 | V12

フェラーリ 599 HY-KERS

(2010)

HY-KERSは、599GTBフィオラノをベースに開発された

実験車(コンセプトカー)で、フロントに搭載されるエンジンは599と同じ、

6.0リッターV型12気筒を採用。

ここに、7速のデュアルクラッチF1トランスミッションと、リア部分に

最大出力100ps以上の小型モーター(40㎏)を搭載する。

2次電池はリチウムイオンバッテリーを採用。

このバッテリーはボディ中央のフロア下に配置されたことから、

ベースの599よりも重心を下げることにも成功。

BBRモデルカー下部のバッテリー構造をご覧ください。

バッテリーやモーターの重量増加によるパフォーマンスやドライビングの

車両力学が影響を受けないようにF1技術を取り入れました。

またフロア下の配置なので、トランク容量も含めた室内空間も599と同等。

駆動方式はベース車両と同様FRを継承。

モーターのみ、エンジンのみ、モーター+エンジンのモードを備える。

回生ブレーキも採用され、こちらは2009年のF1マシンF60に搭載された

KERS(キネティックエネルギーリカバリーシステム,

回生エネルギー再生システム)の技術がフィードバックされている。

(ブレーキをかけている間、負トルクの運動エネルギーが充電に利用され、

電気駆動装置が発電機の働きをする)

HY-KERSは、フェラーリ車特有の高性能を維持すると同時に、CO2の排出を

ECE+EUDCモードで35%減らすことに成功している。

599ハイカーズはラフェラーリ、SF90ストラダーレ、296GTBという

フェラーリプラグインハイブリッドカーの礎になった。

この実験車両はエコを連想させるグリーンメタリックの1台のみ作られた。

実験車両の為詳細データは

非公開。