フェラーリ 250 Testarossa
(1957-1958) 生産台数19台
250は1気筒当りの排気量を表す。
テスタロッサはカムカバーが赤く塗られていることから名付いた。
クラシックフェラーリの中でも際立って美しいスタイルを持つ。
1957年のスポーツカー世界選手権シーズン終了後、速度を抑制する目的で、
1958年シーズンからレーシングスポーツの排気量を3リットルに制限する旨が発表された。
1958年からのレグレーション変更に合わせて開発された3Lクラス用のレーシングスポーツカー。
最も初期型となるTR/57は、1958年までに19台製造され市販された。
ボディは主にフロントドラムブレーキの冷却目的でいわゆるポンツーンフェンダーを持ち、
グリル脇から切れ込むようなデザインを持っている。
デザイン及び製作はスカリエッティで、全アルミニウムによる叩き出しで製作されていた。
なお同じボディを持つ250モンツァと呼ばれるモデルも存在する。
ブレーキは前後ともアルフィン付ドラム。
1958 - 61年に19のレースに参戦し、ルマンを含めて10回勝利。
この事実が、コレクターの間で250テスタロッサが、
最も価値のあるレーシングフェラーリとされるゆえんだ。
多くがプライベーターに販売された。
2,953㏄60°V12 SOHC