ディーノ 206S
(196?年)
イタリアの自動車メーカーであるフェラーリが製造した初のミッドシップ2座席スポーツカーである。
しばしばフェラーリ・ディーノと呼ばれるが、本来別ブランドとされている。
しかし、フェラーリ自身がリアにオプションでferrariや跳ね馬のエンブレムを
新車時に取り付けていた事実が立証されている為、どちらでも良いというのが実際のところであろう。
2020現在でフェラーリ唯一のV型6気筒エンジン搭載市販車であり、
現代V型ミッドシップ8気筒エンジンを搭載するフェラーリの始祖的存在である。
創業者エンツォ・フェラーリの長男で1956年に夭折したアルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)
が病床でアイデアを出したとされる65度V型6気筒DOHCエンジンを持ち、
V型12気筒エンジン搭載の既存車種とも区別するため、
新しく長男の名前でディーノブランドが与えられた。
3,875×1,680×985㎜
W.B2,280㎜,580㎏
MR(エンジン縦置)
1,986㏄65°V6DOHC
220PS,5速MT,270㎞/h
NA,5.50×13、7.00×13
ディーノ206S prototipo Parigi
(1966年)18台
ディーノ206Sを一言で言い表すなら330P3の縮小版です。
エンジニアは苦心の末206SPの発展型であるこのモデルの乾燥重量をほぼ50㎏軽くすることに
成功しました。
非常に機敏なモデルで様々なドライバーの手により幾多の勝利を収めています。
当時のF2用エンジンホモロゲートの条件となる台数確保のために、
フェラーリが設計しフィアットが製作協力をしてエンジンを作成した。
フィアットはディーノ・スパイダーとディーノ・クーペという名のFR駆動2車種を、作った。
フェラーリは1967年から1969年に206GTを製造し、両社合わせてエンジンのホモロゲートの台数を
クリアし、レースに出場が可能となった。
エンジンの鋳込みはFIATが行い、エンジンの組み立てから車体へのアッセンブリーは3台共に
フェラーリで行われた。
このエンジンを使用した二座レーシングカー(ディーノ206Sなど)は小排気量ながら各レース
において善戦している。
デザイナーは、アルド・ブロヴァローネ。
以下詳細不明。