ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ 308GTB ラリー パイオニア仕様

2023-02-27 | V8

フェラーリ 308 GTB ラリー仕様 (1978-1982) 

スクーデリアフェラーリのモータースポーツプログラムは、

1973年からF1だけに絞られています。

しかし、かつてサーキットではなく、泥と砂利にまみれたラリーの

スペシャルステージにフェラーリのマシンが登場したことは

あまり知られていません。

その車両は308 GTB。フェラーリの社内プロジェクトではなかったものの、

マラネッロの許可を得て開発されたモデルです。

1975年に発表された308 GTBは、フェラーリで2番目となるミッドシップ

エンジンレイアウトのV8モデルでした。

当時、レーシングカーのスペシャリストとして名を馳せ、

オンロード仕様のフェラーリをサーキット向けにチューニングしていた

ミケロットは、この車がグループ4ラリーに最適だと感じました。

フェラーリはパドヴァにあるディーラーに剥き出しのシャシーを提供し、

技術者がそれをベースに真のラリーカーを造り上げられるようサポート

していました。

グランドクリアランスが大きくなってサスペンションのトラベル量も

増大したことや、高輝度のラリー用ランプ一式が装備されたことなどから、

素人目にもラリー向けの車両であることが明らかでした。

素晴らしい外観を呈する1台であったと言えます。

グループ4ラリー用Ferrari 308 GTBが初めて走行したのは1978年の

ことでした。

そして同年のタルガフローリオでロベルトリヴィエロが走らせるなど、

いくつかのシェイクダウンテストを経たのち、車両は、ヨーロッパ、

イタリア、そしてフランスのラリー選手権でその高いポテンシャルを

証明しました。

翌年のモンツァラリーでは、ラリーカーの308 GTB Gr4に初勝利を

もたらしています。

その後、この車の最盛期がやって来ます。

1981年には、パリのフェラーリディーラー、シャルルポッツィチームから

知名度の高いツールドフランスオートモービルに参戦して

優勝を果たしました。

1972年のルマン24時間レースでも365 GTB/4を駆って優勝しています。

1982年にもツールドフランスに参戦し、有名なパイオニア仕様のマシンで

再び優勝を収めています。

(フェラーリ、フェラーリマガジンから引用させて頂きました。)

 


フェラーリ 308スパイダー

2023-02-21 | V8

フェラーリ 308スパイダー

フェラーリ308のスパイダーです。実車で確認できていませんので真偽は不明

ですがドアとボンネットにはARTSと入っています。

トップはソフトトップ製で後方エンジンに収納されるものと思われます。

丁度348スパイダーの様な感じです。

同じ308系ではGTOスパイダーの様なワンオフかもしれません。

当館ではインテークなどの形状を見やすくする等の為、赤系で揃えていますが

308スパイダーは珍しいので研究の為に所有し公開します。

内装も全て白で統一され308のシルエットを見事に表現しています。

328でも所有したいです。BBR製


フェラーリ 208GTB 208GTS 208GTB TURBO 

2023-02-21 | V8

フェラーリ 208 GTB GTS

(1980-1982)

208GTB,GTSturbo

(1982-1984) 台、

2,000cc以上のガソリンエンジン車に対する税金が高いイタリアの国内(節税)

仕様として、排気量1,991ccのV8エンジンを搭載した208GTB、208GTSが発売

され、同様の税制のニュージーランドでも販売(右ハンドル車)された。

しかし最高出力は155PSに過ぎなかったため、208GTB/208GTSは顧客から

パワー不足を指摘され、1982年に208GTBがターボチャージャーを

装着して220PSまでパワーアップされた208GTBターボに置換えられ、

1983年には208GTSも208GTSターボに置換えられた。

生産年次により、高年式の208ターボは328の外装に準ずる。

当時の日本もいわゆる3ナンバー税制の最中で2,000cc超え(排気量に関係なく

全幅1,700mmを超えると3ナンバー税制の対象であった)は高額課税では

あったが、正規輸入は行われなかった。ただし、ごく少数が並行輸入されてい

る。

1982年F1は126C2が活躍していました。フェラーリは当時F1にはKKK製ターボ

を装着していました。208のロードカーにもKKK製K26ターボチャージャーを

付けました。

フェラーリがいつも行うF1技術の市販車へのフィードバックです。

308との外観上の違いはフロントスポイラー下方に5個の冷却スロットが付き、

サイドでは両側下部にNACAダクトが追加されました。

このターボ化は1984年には288GTOに引き継がれ、1987年にはF40に昇華

されていくのです。そういう歴史的意味では非常に重要なモデルと言えると

思います。

90°V型DOHCターボ

1990㏄5速+1速

4,230×1,720×1,120㎜

1,232㎏215km/h


フェラーリ 308GTB 308GTS

2023-02-15 | V8

フェラーリ 308 GTB GTS (1975-1984) 

308GTBグラスファイバーボディ712台、

308GTBスティールボディ2185台、

308GTBi494台、

308GTBQV748台。

スタイリングはピニンファリーナによる。

デザイナーはレオナルドフィオラヴァンティで、

彼は個人的に今も308を所有していると雑誌のインタビューで答えている。

ヘッドライトには当時のスーパーカーの代名詞ともいえる丸型2灯式の

リトラクタブルヘッドライトを採用。

初期生産モデルはボディ材質にFRPを採用していた。これはイタリアの

労働ストライキにより当初予定していたスチール製ボディの生産が間に合わな

くなったためである。

V8エンジンを搭載しているとはいえ、大きな吸気音とハイトーンを奏でる

エンジンおよび排気システムなどによりフェラーリサウンズは健在で、

その豪快にして官能的な音もセールスポイントの一つであった。

GTBはグランツーリスモベルリネッタの意味。

308 クワトロバルボーレ一方で、年々厳しくなる排気ガス規制に対応する

ため、1980年には燃料供給装置をキャブレター式から

インジェクション式(Kジェトロニック)とした308GTBi、308GTSiに

置換えられ、翌1982年にはエンジンヘッドを4バルブ化したモデル、

クワトロバルボーレ(Quattrovalvole) イタリア語で4バルブの意味が追加され

た。308は輸出国用に仕様のバリエーション(バンパー等)が存在する。

1985年に、フランクフルトモーターショーにて後継車の328が発表され、

10年に渡る生産販売を終了している。

2,926㏄、V8DOHC

255PS、1,090㎏、252km/h

L4,230×W1,720×H1,120㎜