フェラーリ P6
(1968) 1台
エンジンの無いショーカーとして1968年トリノショーで発表された。
ボディデザインはピニンファリーナで5年後の1973年に365GTB4 BBに使われた。
後の512BB,512BBiの美しいボディデザインはP6で産まれていた。
このデザインの流れは308GTB,288GTO 328GTB,のV8に発展しP6発表から実に21年にも及ぶフェラーリ
デザインの代表を築いてゆく事になる。
これほど長い期間、一つのデザインの流れで使われたのはフェラーリにとっても異例である。
1968年と言えば、365GTB/4 Daytonaの発表と重なるが、P6のデザインアイディアがDaytonaの
後継者たる365GT4/BBの登場まで市販化を待たなければならなかったことを考えると、
いかに早い段階で“次世代のスタイリング”が出来上がっていたかが理解できる。
250Pから330/P4までのミッドシッププロトタイプは全てレース専用であったが、
そのPシリーズの名前を引き継いだモデル。
しかし、これはあくまでもピニンファリーナの新しいミッドシップモデルの提案であった。
新しいデザインの試みであって、レースとは無縁のショーカーであった。
フェラーリ 365GT4 BB
(1973-1976) 387台
365は一気筒の排気量。
グランツーリスモ4カム、BBはベルリネッタ(クーペ)、ボクサー(水平対向)を意味する。
このモデルからフェラーリの旗艦ロードカー12気筒が22年に渡りミッドシップとなる。
創業時から続いた12気筒FRスタイルは96年の550マラネロまで暫くお休みとなる。
外観の特徴はフロントグリルアンダースポイラーが無い、テールランプが3対となる。
このモデルからカム駆動にタイミングベルトを使う、現在はチェーンに戻っている。
デイトナのV12をバンク角180°に広げ、トランスミッションの上に重ねた、
イシゴニスレイアウトを採用していた。
この基本形はテスタロッサの最終進化型となるF512Mまで使われたが、
クランクセンターが地上588 mmと非常に高く、問題が多いものだった。
軽量化により軽快な運動性能を得たが、ハンドリングはあまり良くない。
デザインはピニンファリーナ。
それまで見たこともなかった斬新なスタイルで世界中を驚かせた。
BBスタイルといいフェラーリを代表する美しい車。
4,390㏄
180°V型水平対向12DOHC
4,360×1,800×1,120㎜
1,160㎏, 5MT,キャブレター
380PS,最高速300㎞/h
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