ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ 246F1、256F1

2022-04-18 | F-1

Ferrari 246F1,256F1

(1958-1960年)

フェラーリ246F1は、スクーデリアフェラーリが1958年から1960年にかけてF1世界選手権で使用した

フォーミュラ1カーである。

車名の246は2,400ccの6気筒エンジンをあらわす。

エンジン開発に携わったアルフレードフェラーリの愛称にちなみディーノ246F1とも呼ばれる。

発展型のフェラーリ 256F1についても説明する。

開発は1958年のF1レギュレーション改訂によりアルコール燃料の使用が禁止され、

航空機用ガソリン燃料の使用が義務付けられた。

また、決勝レースの最低走行距離が500kmから300kmに短縮され、

燃料タンクが小さいコンパクトなマシン作りが可能になった。

フェラーリはこれらの変更への対応策として、

F2用に開発したV型6気筒1.5Lエンジンを拡大する方法を選んだ。

開発はヴィットリオヤーノの指揮下、アルベルトマッシミーノがシャシー、

ルイジベレンターニがエンジンを担当した。

65°のバンク角を持つディーノV6エンジンは1956年に他界したエンツォフェラーリの長男

アルフレードの意見を取り入れて設計されたもので、1957年の156F2に始まり、

1.9L、2.2Lを経て2.4Lにまで拡大された。

その系譜はロードカーのディーノブランド(フィアットディーノ,ディーノ206/246、

ディーノ208/308GT4)に受け継がれていく。

1958年は開幕戦から246F1で戦い、シーズン終盤には排気量を若干増し、

ダンロップ製ディスクブレーキを装備した256F1が登場した。

1959年はカルロキティの指揮下、ファントゥッツィ製アルミニウムボディの架装、

筒型ダンパーへの変更などの改良が施された。

1960年にはリアのド・ディオンアクスルが廃され、前後とも独立懸架方式のサスペンションとされた。

この年はミッドシップ試作車の246Pも2戦出走した。



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