tiny-voice

hiroです。

最後の竜 (スナフキンがやったこと)

2014-04-28 20:24:33 | feel
小さい竜の悲しさは
その小さいけれど絶対の宇宙を滅ぼしたと思う

もう
飛ぶ金色を見ることは出来なくなってしまった


何かを守るために何かを遠ざけて
何事も無かったかのように切替える
そういうスイッチを持っている生き物は
自分以外の宇宙がいくつ滅びても
平気なんだろうな
スイッチしたんだから

それを賢いと言うのなら
守るべきものがある代償と言うのなら

私は竜と一緒に滅びよう
最後まで
痛みの核である想いを抱き締めて

嘘の罰

2014-04-28 20:14:28 | feel
殺して埋めたと言った一つの言葉は
埋めたけど直ぐに
指を破りながら直ぐに
掘り出して抱き締めて
強く強く抱きしめて
胸に強く埋め込みました
破れた指と
破った胸から滴らせながら深く

殺してなんかいなかった
殺せるわけない

胸の奥で
今も生きてる
ズキズキと

人にあらずという大きくて広くて深い存在

2014-04-10 01:25:24 | reading
狐笛のかなた:上橋菜穂子 理論社


匂いと光の中で、感情がぐいぐいと引き伸ばされるような時間でした。


野火。
序章で彼に見つめられてから、
その金色の瞳を見つめ続けています。

木蔦の甘える艶めかしさとかわいらしさ。
木縄坊の応えかた。
焦がれる美しい景色。


自分でこの命を抱えるということ。
「為」を思わないことの晴れやかさ。
小夜をとても愛おしく思います。

そして、驚くことに、
自分をもそう思ったのです。