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hiroです。

12月24日に聖なるとはと考えてみた

2013-12-24 12:42:43 | motive
さて、ユダヤの一日は日没から始まります。
この世の初めの出来事が「夕となり、朝となった」とあるからです。

今宵から始まる一日は、ユダヤ人として生まれた人に因んだ特別な日とされています。
愛を基礎とした平和を約束した救世主。

聖なるかな。
神に栄光あれ。
ハレルヤ。


主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。
イザヤ書2:4


私はそう願います。
争いは嫌いです。
アーメン。





金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたような、きらびやかな銀河の河床の上を水は声もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうっと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。
その島の平らないただきに、立派な眼もさめるような、白い十字架がたって、それはもう凍った北極の雲で鋳たといったらいいか、すきっとした 金いろの円光をいただいて、しずかに永久に立っているのでした。
「ハルレヤ、ハルレヤ」

銀河鉄道の夜:宮沢賢治




私の願いは、美しいものを沢山見せて下さいということです。
色や形や言葉や・・・
現れはどうであれ、美しいものに会わせて下さい。
ワガママや妬みで醜い私を薄めてしまえるほどに、溺れる程に。

みんなみんな、美しいものにまみれてしまえばいいのにと願います。


クリスチャンでは無い私も唱和します。
ハルレヤ!
世界中にハルレヤ!

箱のはなし:明川哲也

2013-12-15 22:26:24 | reading

ファンタジーは、子どもたちをワクワクさせるためだけのものじゃない。

哲学を始め科学と想像力と、それらをまとめた上で、読者をこの世からさらうだけの物語として書き上げる力が必要だと思うのです。

盛っていくとか脚色じゃなくて、物事を削って削って本質を剥き出しにして、そこから全く別な素材で"にく"を付けて、前とは違う色を混ぜ込んでいくのかなぁ?


別物のように出来上がったものは、でも、やっぱり核は元のものだから、それが放つものは伝わって来る。
というか、受け取れるように書いてくれる浩さ。



「箱のはなし」:明川哲也


なついたから、別れることは人を悲しませ苦しめる。
でも、遠く届かないと思っていたのに実は。
何もなく、虚しいと思っていたのに実は。

この物語の壮大な美しさに気が付いた時、星が一つ生まれると思います。
ぽつんとこぼれた涙は、その星を映していると思います。


ろうそくの炎がささやく言葉 :勁草書房

それでも三月は、また:講談社

朗読劇『銀河鉄道の夜』そして「ミグラード」

2013-12-11 21:09:39 | motive
Migrado ミグラード : 勁草書房
エスペラント語で「渡り」


朗読劇『銀河鉄道の夜』のCDブックです。
古川日出男さんの脚本と小島ケイタニーラブさんの楽曲CD。
柴田元幸さんと管啓次郎先生の書き下ろし小説。


朗読劇は、ライブというものは、そこに(このタイトルでは銀河ステーションに)行かなければ、見えず聞こえず、感じることはできません。
だから多くを書くことは出来ないのです。


文字。
そこに読むコトはそれぞれのモノ。

ミグラードを、郡山の宿泊先で初めて読んだ時、
頬を叩かれたように感じました。
容赦なく。
全くきっぱりと。



翻訳者さんの物語。
負い目と記憶の置換、あるいは願い。
「人の、ほんとうのさいわい」を考える時を、もう延ばせない。


ごめんなさい。ごめんなさい。
私は考えていると思っていたんです。
恥を知ることすら出来ないお粗末さでした。
・・・自分を埋めてしまいたいです。
傷をさらに痛めていたとしたら、
本当にごめんなさい。


図書館に居て時間と空間を旅する詩人さん。
「まさお」は、私であり、きっと沢山の人たちだと思います。



そして今日。
文字から見える世界が変わっていました。

鳥捕りさん。
人のさいわいを思うため、忘れない意志が、
見えない形になった人たちの望みを繋ぐ。
話したいと思って話してくれるなら。
私は忘れない。


先生。
「uncovering」に賛成です。

そうなんです。
石灰色やアスファルト色は、私の心を固くします。
海や森はいつも動いていて、私の心を揺らします。
ゆらぎは命の本質で、宇宙の有り様だと思うのです。

今日は叱られた感じは少し薄れて、
反省したなら次は?と質された気がしています。
容赦ないです。
でも、それは必要な事。
人のほんとうのさいわいを思うことは、
甘い事ではないから。
大きな力のうねりを感じる今は特に。



渡すための橋になれるか。
自分が渡り、届けるか。

先生が仰るとおり、よく落ちるけれど。
道にも迷うし。


でも、渡りの力はスゴいから。
小さい王子様も、自分の星から出発する時に、
鳥の渡りをつかったんだし。