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キャンピングトレーラー改修プロジェクト サブバッテリーシステムのアップグレード(P3) その28 アリババ交渉 性能試験 続き

2021-02-18 01:17:00 | キャンピングトレーラー自作
アリエクスプレスでの返金交渉の材料にするため一昨日から評価試験を続けています。





準備した機材は、問題のリン酸リチウムイオンバッテリーと充電器、1500Wインバーター、300Aシャント抵抗付きの積算電力計と負荷として400/800Wの電気オイルヒーターです。

テストの目的は販売側が主張している以下の点の検証と反論のためです。

① 充電器は14.6V、20AのCC-CV方式の充電器でキチンと電気を消費して電圧を下げてから充電すればスペック通りに充電できるはず

② 米国/日本仕様の2ピンのプラグを指定したもののアースの付いた3ピンのプラグが届いた件で、アースピンを自分で折れば使用出来るので文句を言うな

③ BMSはBluetoothアプリ上は120Aのままになっているが、実際には150Aにアップグレードしてある

④ バッテリー容量もBluetoothアプリ上は100Ahのままだが実際には200Ahのものである

テストは以下を実施しました。

① 充電器能力を検証するため充電テストを実施(2/15 21:50〜2/16 22:02 約24時間) 

 この前にバッテリー電圧を下げるため5時間の放電テストも実施して11.32Vまで下げてから充電開始するものの、前回の報告と同様にほぼ8A台の充電電流が計測された。




CC-CV(定電流・定電圧)方式なので上のチャートのように電流と電圧が推移し、20A充電器であれば当然ながらカットオフ電圧に達するまでは20A近似値の電流が流れ10時間前後で満充電になる筈ですが、快速モードを使ってもそうはなりませんでした。

実験方法や手順、結果を写真付き報告しましたが、結局合計で30時間近くかかってしまい疲れました。

② 論外の一言、注文の際にプラグの形状を写真付きで確認したやり取りを証拠として再提出しました。

③ BMS能力の検証には、120Aと150Aのボードのサイズが異なります、バッテリー内部のセルとBMSが搭載されている内箱には物理的に収納出来ない旨を指摘しました。









しかも、BMSのデバイス名、バッテリー容量等のパラメータはBMSメーカーのデフォルトのままで弄ってもいないのに、書き換えを忘れたがアップグレードはされているとは呆れてしまいます。

④ バッテリー容量の検証のため放電試験を実施(2/16 23:00〜2/17 02:42)

夜遅く開始したため短時間で結果を得られるよう800Wでヒーターを動作させて実施しましたが、最後の方でインバーターの保護回路が働いたため400Wに切り替えて実験を続行しました。

過放電によるバッテリーへのダメージを避けるため放電深度80%に相当する電圧でカットオフパラメータをセットして実施しましたが、積算電力計の結果から計算すると名目容量は200Ahのようです。





但し、以前も報告した自己放電の異常値、二週間程度で30%も電圧降下が見られたことにも関連しますが、800Wでヒーターを運転した時の消費電力が1kW前後となり(インバーターの効率があまり良くありません)、電流のアウトプットが約80A、つまり2/5Cの比較的大電流が流れる際の電圧降下が新品のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの電圧降下カーブと比べると、こちらも異常に低い数値となることです。

バッテリーのセルを直接見ることが出来る状態にないので、推測になりますがセルの品質が低いか劣化していることを物語っています。

現在、二回目の自己放電テストも実施しておりますが、併せて解析してみようと思います。




関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
     https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s


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