先ず初めに…
一昨日の情報で恐縮ですが日本のメディアが伝えていない情報を二件ご紹介します。
一つ目が23日の武漢市の封鎖以前に既に他の地域に移動してしまっている人口が何と500万人に上るとの情報です。
これは中国の公式メディアである中国共産党機関紙の人民日報の系列メディアである環球ネットワーク(环球网)の記事ですが、その中で今後の新型肺炎拡散の危険性増大と中国全土で展開している防疫活動での困難さが増すことをあからさまに事実を報告しています。
中国中央政府(共産党)が今後の感染急拡大、つまりパンデミック発生を前提に防疫活動を進めていることが良く分かります。
因みに、これを裏付けるように…
武漢市が位置する湖北省政府の記者会見での発表ですが、省内112の中核医療機関で全体で10万床近い病床を手配して患者の収容に当たるとしています。
この発表自体は、医療物資や医療機関の対応力不足など批判に晒されてきたことへの前向きな取組を示そうとした省政府の意思だと思いますが、反対に多くの中国人の受け止め方は、今回の新型肺炎は非常に危険で感染がコントロール出来ない水準に拡大していると感じているようで、ソーシャルメディアにはそんな不安感を伝える投稿が溢れています。
更に言えば、日本のメディアでは感染者数のみが報道されていますが…
感染被疑者を加えれば、昨日朝の時点で既に1万人を超えているのです。
この被疑者はかなりの確率で感染者と認定され…つまり患者数が「万」の桁を超えるのは可能性から見てほぼ間違いと言うことです。
さて、先日ソーシャルメディアで現場の実情の報告記事が減ったと申し上げましたが、理由が判明しました。
何かと言うと、WeChatから来たショートメッセージでデマや噂を間に受けるな、そのような記事は読まないようにとの警告です。
筆者が呼んでいる記事をチェックして自動的に発信して来ましたが、常に監視されているかと思うと背筋が少し寒くなりました。
こちらは筆者の妻のスマホに来たものです。
妻は今回の件でかなり批判的な記事を投稿したり、批判的な記事の転送をしていたのですが、彼女が立ち上げたチャットグループ内での情報のやり取りの多さでチェックされているようで、一昨日は2時間、昨日は4時間WeChatアカウントが使えなくなりました。
中国では、こんな感じで情報統制が進んでいるようです。
多分多くの方々も私の妻と同じように情報発信が出来なくなっていたのだと思います。
今日の記事です。
所謂ネット警察から警告文で、新型肺炎に関するデマや根拠のない噂の発信、転送が増えていることへの警告と今後取締りを強化するとのことです。
共産党政府への批判に繋がりそうな情報は早目に摘んでしまおうと言う魂胆がミエミエです。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s