11月3日の投票日まで一ヶ月を切って既に10月の半ばになっています。
各種の世論調査ではバイデン候補が10ポイント以上のリードを保っているとの状況下でトランプ陣営が次にどんな手を打ってくるかが大きな注目を集めています。
劇的なドンデン返し、所謂”October Surprise”が起こり得るかについて考察して見ました。
筆者はアメリカの大手マスコミの支持率調査を見ていますが、共にバイアスがかかっていると認識しているので、今回は比較的中立と思われる英国BBCの分析をもとに考察してみました。
過去一年を通じて世論調査ではバイデン候補が支持率でリードしています。
米国大統領選挙の仕組みは良く知られているように、各州の人口で割り振られた選挙人をどれだけ確保出来るかによって勝敗が決まり、全国ベースでの支持率優位は参考にはなるが必ずしも絶対条件ではありません。
但し、4年前の選挙では当時のトランプ候補とヒラリー候補の支持率は僅差で、今回ほどの開きはありませんでした。
何にしても、勝敗を決めるのは選挙人の数ですが、ほとんどの州は支持政党の優位差が明確になっており、選挙の明暗はSwing State、つまり「何方にも転び得る浮動州」の動向によって決まる訳です。
この中でも人口が多く、選挙人の数も多い激戦区の動向が大統領選の決め手になる訳です。(大統領選挙人は米国全体で538人、つまり270票を獲得すれば当選となります)
上記の表の中で多くの激戦区でもバイデン候補は有利な選挙戦を進めていますが、何かあれば流動化するものと見られています。
もう一つ、Gallupの世論調査結果を見てみます。
これは大統領の資質と課題への取り組みについての調査ですが…
気性が激しく極端なトランプ候補よりも柔和なバイデン候補の方が大統領の資質に優れているが、政策課題の取り組みはトランプ候補を支持と言う交錯したセンチメントとなっています。
同じくGallupの調査結果ですが…
「4年前より暮らし向きが良くなった」と回答した人の比率は、過去の大統領選挙の中でも特に当時の再選を目指す他の大統領と比べて飛び抜けて高い数値となっています。
以上の事情を考慮すると、確かに現時点ではバイデン候補の優位性は疑いのないものですが、11月3日の投票日までに大きな事件が起これば、立場は容易に逆転することを示しています。
米国の有権者(登録した選挙人)は凡そ2億五千万人ですが、前回の2016年では総投票数は137百万人、つまり投票率は55%強でしたが、今回は注目度も高いため60%、総投票数150万人まで増えるだろうと言われています。
現時点で期日前投票(含む郵便投票)した人は56百万人と言われており、前回から倍増、既に五人に二人は何らかの意志表明をしていることになります。
こう言った状況での劇的な逆転を目指すためには「かなりインパクトのある事件」がなければ、ドンデン返しは起こり得ません。
それは何かと言うと…現時点で明言は出来ませんが、例えば「バイデン候補のウクライナ、ロシアや中国絡みのスキャンダルの動かぬ証拠」が暴露される等の超特ダネ級の材料となると思われます。
それが可能かどうかは分かりませんが、諸々の調査データを分析すると、その位のインパクトがなければトランプ大統領の再選は難しいとも言えます。
第二回目の大統領候補討論会は正式にキャンセルになりましたが、22日の第三回目は残っていますので、それも含めて注視していきたいと思います。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s
アメリカ大統領選、どちらになるか・・・・
自作トレーラー、すごいですね!
これからもブログ楽しみにしています。