みいのしっぽ

毎日の暮らしの中でうふふって笑っちゃうことを書いていきたいです。

未明と子どもたち

2012年11月05日 | イベント
11月4日の午後二時から 上越文化会館にて地元の童話作家 小川未明生誕130年を記念した公演がありいきました

  一部・・・早見優さんによる 月夜とめがねの朗読   綺麗な人だった やさしい声で月夜の情景が浮かんできました


      音楽とも息が会っていて 淡い青い色の中の 月夜にいるような気がしました

    ・・・市原悦子さんによる 赤いろうそくと人魚


      このお話は何回となく読み・聞いているのに いままでとはまったく違う様子で聞きほれました


    さすが役者さんだなあと思ったのは 自分の世界感を一瞬でつくりあげてしまう凄さ

     ステージに立って題名を言ったとたんに 深い海の中にひきずりこまれたような気がしました


    朗読を聴くというよりも 市原さんからお話を聞いているような感覚 小学一年生のときに初めてこの童話を


    読んだときの気持ちが心の底のほうから浮かび上げってきました 一瞬だけど 6歳頃の自分に会えた気がした。


   二部・・・小学生5人による はてしなき世界 の朗読は とても良かった  みなさん上手でした


   シンポジウムは 茂木健一郎さん 杉みき子さん 市原悦子さん 早見優さんで 三つのテーマでの話でした


    1 赤ちゃんの成長と環境   2感じ深い子ども  を育てるには 3子ども時代の経験から得られる能力



    司会者の方と 早見さんは同世代らしく 通じ合うものがあったようです


      今現在の子育ての悩みや読み聞かせを続けていて良かったと話していました


    市原さんは すごいオーラというか存在感があって テーマとは少しちがった内容ながらも


    するどく意見を言っていました  未明の童話は楽しい・嬉しいだけではなく スリリングでミステリアスな


     表現が根底にあり 読み手にはドキっとする内容が 書かれている 


     青春を賭けてやってきた俳優の仕事 舞台に立つと床がいつも大丈夫・大丈夫って言ってくれている気がする


 ・・・これを聞いて私は先日の合評会でのニアミズムを思い出しました  どんな物にも魂がある・なんだか嬉しくなったな



     茂木健一郎さんは  小川未明が天才といわれているのは 大人になっても自分が子どもだったときの気持ちを


      持ち続けていること  大人の文章で子どもの心をみごとに表現していること といっていました


     そして 自身が子どもの頃に未明童話のファンで そのなかで 牛女がよかったとも・・・


   私も 牛女のお話は 子どもの頃によんで 大人になっても内容を覚えているほど 感激したお話なので嬉しかった



     杉みき子さん・・・・地元の先輩である小川未明の作品をたくさん紹介してくださいました


      ハキハキとテンポのいいしゃべり方で  さすがだなあ・・・大物女優さんもいるのに


     杉先生は いつもどおりの杉先生だった・・・尊敬です。 ヒトリボッチの少年を早口で朗読されたけど


     もっとゆっくりとききたかったです。


   まだ書ききれないほどたくさんあるけれど 多分私の中で消化するのに 時間がかかるのか うまく書けません


     未明の童話は育児書になる?!と司会者が言っていたけれど 大人にこそもっと読んで欲しいなあと


      私も強くおもいました  未明が書いた愛・とか悲しみ・・・ほんとうのこと 自分の言葉で表現してあること


      これからも 読んでいかなくちゃとおもいました  読んでいると心が負けそうな作品もあるんですがね・・・