我が家の子どもたちも保育園は秋開催でしたが、中学校、小学校は5月末開催でした。
かれこれ12年前の話にはなりますが、当時元夫と別居中の私と子どもたち3人は小さなアパートで暮らしていました。
そんな生活も3ヶ月を経とうとしていた、今日はその頃のお話です。
以下、当時のblogより、
アパートに引っ越してからの初の運動会が近づいた土曜日、運動会の準備にて小学校は登校日でした。
しかし、あいにくの雨。
それでも次男くん、あーちゃんは「いってきまーす!」の声を響かせて小学校組みは元気に登校。
この「見送る」光景は以前にもblogでお話しした事がありますが、毎朝子供達よりも先に出社する私にとってはとても“稀”であり、貴重な光景です。
しかも、何かしらの用事の為に年休をとって私だけ休み日という訳ではなく、
土曜日というれっきとした!?休業日に対し、
学校行事の登校日ということで、正真正銘、私だけの休日。
加えて長男の野球部も試合は雨で中止になりましたが、午前中だけ室内トレーニングとなって、いつも通り6時半には家を出ていました。
私だけの私のために使える時間・・・
どれくらいぶりだろう・・・
といっても半日だけですが。
早々に家事を終わらせ、貴重な時間を何に使うか・・
結局PCの前に座ったり、雨音を聞きながら読書したり・・・
あっという間に午前中がすぎ、
時計を見れば・・・
いけない!
あーちゃんのお迎えの時間!
慌てて出かける準備をする。
5年生の次男くんは、、初の“お弁当の日”にて、子どもたちが自分でお弁当を作るという企画の日だったので、朝からおにぎりと“一品”をこしらえて、下校は14時過ぎの予定。
一方あーちゃんは午前中で下校。
学童も今日は“ママがいるから”行かない。
すると、
「ママ、途中まで迎えにきとって!
あーちゃんそこから1人になるけん」
アパートへ引っ越してきたはいいけれど、
その場所は、実は道一本挟んで校区外でした。。。
いつもは学童組と一緒に帰ってくるし、
校区外の寸前までお友達と一緒だけれど、
今日は学童組ではなく、皆と一緒の下校。
時計を見て慌てて待ち合わせの場所へ向かうと、
ボチボチ小学生の傘の花が見えてきました。
雨の中傘をさして待っていると
「あーちゃんのママ!」
声をかけてくれるあーちゃんのお友達。
子供達の下校時間に遭遇することも滅多にないので皆の下校姿に目を細めていたら、
遠くにあーちゃんのレインコート姿を発見
と同時に、あーちゃんの目にも私の姿を認識できたとあって
とたんに駆け足になって近づいてくる。
満面の笑顔
うれしさ100%前面に押し出して駆け寄ってくる。
「ママー!!!ちゃんと迎えにきてくれたんだ~!」
あーちゃんから待ち合わせ場所に指定された場所は、
アパートから2つほど角をまがった通りに面した場所でした。
学校近くだとお友達の手前もあるし、
中途半端な距離だと学童組じゃないお友達との帰宅ルートが読めないのて遭遇できないかもしれない。
あーちゃんらしいチョイスが入った待ち合わせ場所で待っている間、心がほんわかする幸せをかみしめていました。
いつも“ただいま”も受け止めてあげられず、
仕事から帰ったら帰ったでバタバタ家事をしながら、1日の出来事をどれくらい聞いてあげられていたか・・・
でも今日は単純に“子供を待つ”という幸せ。
「ママ、明日の運動会が中止になったらまたお迎えきてね」
あーちゃんもよほど嬉しかったとあって、味をしめたらしい
「あ、場所は今日と同じとこね!できればママもレインコートと長靴でね!」
はいはい。承知いたしました。
手をつないで角を2つ曲がればアパートだけど、その数十メートルの短い距離は、あーちゃんとの親子タイムの幸せな時間がギュっと詰まった時間でした。
あめあめふれふれかあさんが~
じゃのめでおむかえうれしいな~
ピチピチ チャプチャプ ランランラン
当時は半日の自分時間すら尊い時間に感じていましたが、子どもたちが自立し一人暮らしとなった今、私時間はたっぷりです。
子育て中は目の前の事で精一杯なので、10数年後の自分時間の事なんて想像もしていませんでしたが、先週土曜日、ランドセルを背負った子どもたちの列を見かけながら、ふと思い出した出来事でした。
6月と言えば紫陽花ですね。
私は見出し画像の水色の紫陽花が1番好きです。