前回、フリーランス保育士として複業1年目の成果について記載しました。
何事も慣れるまでが一苦労です。
でも保育の現場に至っては慣れは禁物でもあります。
まだまだ慣れたと言えるほどの経験も積んでません。
とはいえ、先生方がどんなキャラで、どんな役割で、というのは一年立てば大凡わかってきます。
私よりちょっと前に入られたパートの先生、いわば同期?が、年度末を迎える頃には3人が3人とも辞められてしまいました。
つまり残ったのは私だけ?
それ以外のパートの先生は、既に1年、2年とこの園での経験値をお持ちのベテラン先生。
風向きが変わるのを待つか、変えてやろうと挑戦するか、、、思い切って乗り換えるか。
泣かぬなら…のホトトギスの例えみたいですが…
異業種から飛び込んだ身であり、学生時代のバイトを除いて、自身の会社以外で働いた事がない私にとって、勤める園の状況は、ちょっと異様に感じるところもありました。
えっ?これはこれで罷り通ってるの?
そう思う事しばしば。
フリーランス保育士として園で働く事を決めた時に、長年園長を務めているママ友にアドバイスを求めました。
彼女は、"あなたの市場価値、バリ高よ!"と太鼓判を押してくれた後に、
「ただね、企業人として働いてきたあなたにとって、最初に訪れる苦難は、保育園って小さな組織だからね、その独自の組織のあり方に面食らうかも。特にほぼ女子の世界だからね。」
あぁ、、そういう事か。なるほど。
郷に入っては郷に従え、ですが、朱も交われば赤となる…ん?なっていいのか?と。
行き詰まった時に再び園長ママ友に相談すると、
「悲しいかな、そういう状況は多かれ少なかれ、どの園にも起こりうるかも。でもあなたのその"なんだこれ?"な感覚は大事にして欲しい。」
そう言われました。
保育士である以前に、1人の社会人として、組織で、チームで働く人として、ヒューマン力はどこへ行っても求められるものである、と思うのです。
50を過ぎて新しい世界へ飛び込んだが故に知る事ができる気付き。
副産物がいっぱいです。
そうして保育園勤務も2年目に入り、春、夏と園児たちの眩しい成長と共に過ごし、私の名前を一所懸命覚えようとしてくれる園児がいたり、可愛いったりゃありゃしません。
そして、先日、園勤務を終えて更衣室で着替えていたら、コンコン、とノックの音。
ん?どなた?とドアを開けると、
A先生が、はにかみながら、
「あの、これ、えっと、お忙しいと思いますが…」
と半分に折ったメモ用紙を差し出しました。
ん?どうしました?とメモを開くと、
「よかったら、お時間ある時にお茶でも行きたいなと思ってます」
………?!!!
きゃー!誘われちゃった〜
舞い上がった私は、
「行く行く!!連絡しますね!!」と即答。
A先生はニコっと微笑んで保育に戻られ、
更衣室に残された私は、
「可愛すぎるやないかーーーーい!」と心の中で叫んでおりました。
ニヤニヤが止まらない。。。
可愛いったりゃありゃしない。
このご時世、LINEで連絡できるものの、私もA先生もグループLINEには入っていても、A先生と個別にやり取りした事がありません。
ファーストコンタクトを取るのに、そして相手のリアクションをちゃんと見たいと思ったら、直接話すに限る。
だけど、肝心なところは照れ臭くて言うのも勇気がいる。
そこはメモに託して。
って、、ラブレター受け取っちゃった気分〜
そう、前回からお読みいただいた方にはお気付きかもしれませんが、
私をお茶に誘ってくれたA先生、何を隠そう、保育士デビューした私に激を飛ばし続けていたあのA先生なのです。
どこかのタイミングからか風向きが変わり、
私なりに観察してきた中で、A先生に伝えたいな、と思う事を伝えたりして、時々終業後に雑談もする仲になっていました。
そしてまさかのA先生からのお誘い。
普段、勤めている会社の中でも、後輩の悩める女子から相談を受ける事があります。
ある時は仕事について、
またある時はこれからの将来について、
はたまた、結婚、出産など人生のイベントについて。
総じて、、皆可愛すぎるのです。愛おしすぎるのです。幸せになって欲しい。心からそう思うのです。
その為なら私のしょうもない経験談やそこから学んだ知識も惜しみなく吐き出しますよ。
A先生からのお誘いを受けた数日後、早速LINE友達追加をして、御飯を食べに行きました。
話は尽きず、私も勉強になる事が多く、年齢こそ違いますが、刺激し合える間柄に感動を覚え、感謝をしつつ、またフラっと共に過ごす時間を持てたら嬉しいなと思います。
一年半前の私、よくぞ頑張った!
ヘタレず、諦めず、自分を信じて前に進んで良かった。
一年半前、誰が今回の2人の宴を想像できようか。
一方、私が勤める会社では、あるプロジェクトが走っていて、たまたまその一員の方が私が副業で保育士をしている事をご存知で。
そのプロジェクトの参考までに保育士としてインタビューさせて欲しい、というオファーを受けたのです。
もうビックリですよ。
これもまた、全く違う業種であり、私の普段の業務も全く関わりのない分野なだけに、まさか保育士としてのニーズが生まれるなんて、30年以上勤めてきて初めての事です。
これもまた、一つの成果として受け止めたいと思います。
私のアンテナ、勘の赴くままに、なのですが、なかなか良いポイントついてんじゃない?と素直に喜んで良いのかな、という副業開始、開業して一年半の成果でした。
何が起こるかわからないから人生って面白い。
そして、思い通りにならないからまた奥深い。
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今日はとある試験を受けに行き、結果はどうあれ、1人打ち上げ気分で、禁断の⁈乳成分ありタルトをいただきました。
覚悟の上のご褒美です